HVはバッテリー上がり救援車になれない!?? 知って得するカーライフお助け術 5選
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ベストカーWeb より
仕事でクルマを毎日運転する方や、日常の足として使っている人にとって、クルマは身近な存在。
しかし「灯台下暗し」ともいうように、身近なものは意外に知らないことも多く、また、技術の進化や世の中の流れの中で、クルマは日々変化しつづけていることから、クルマに関心がある人でも、意外に「知らなかった」ということも。
知っているとちょっと得する、クルマの豆知識をいくつかご紹介しましょう。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_Krakenimages.com
写真:Adobe Stock、写真AC
給油口が右側か左側かは、メーターパネルをみればわかる
レンタカーなど、普段乗りなれないクルマに給油をするとき、いざ、給油ノズルのある計量機に横付けしようとして、「あれ、そういえばこのクルマの給油口、どっちだっけ!??」とわからなくなることがあるかと思います。自身の愛車であっても、最近のクルマは燃費がよいので給油の間隔が開きがちであることから、毎回忘れてしまう…という人もいるでしょう。
給油口がどちら側にあるかは、メーターパネルの燃料ゲージにある、ガソリンスタンドの計量器のようなイラストをみればわかります。
そこにある三角マークで示されているほうが、給油口のある側。規格で決められた表示ではないため、ついていない車種もなかにはありますが、近年のクルマは国産車でも輸入車でも、ほぼすべて表示がされています。知っていると、乗りなれないクルマでも落ち着いてガソリンスタンドに入ることができますね。
多くのハイブリッド車は、バッテリー上がりを救援することはできない
クルマに関するトラブルで、常に上位にランクインされる「バッテリー上がり」。JAFによると、2021年に救援要請をうけた出動のうち、約40.7%がバッテリー上がりだったそうです。
バッテリー上がりは、JAFに要請しなくても、ブースターケーブルで他のクルマのバッテリーとつないで救援してもらうことも可能ですが、実は多くのハイブリッド車は、救援してもらうことはできても、他のクルマを救援することはできません。
バッテリー上がりを起こしたクルマを救援すると、相手のクルマのエンジンがかかった瞬間、救援車(ハイブリッド車)側へも大きな電流が流れることで、ハイブリッドユニットが誤作動を起こし、故障する可能性があるクルマがあるからです。
トヨタ「アクア」の取扱説明書にも、「この車の救援用端子は、他の車から応急的に補機バッテリーを充電するためのものです。
この救援用端子を使用して、他の車のバッテリーあがりを救援することはできません。」と記載されています。
また、ハイブリッド車の補機バッテリーは専用バッテリーであり、通常のガソリン車の12Vバッテリーを使うことはできませんので、こちらも注意してください。
SAとPA、実は明確な違いはない
高速道路で長距離移動していて、「そろそろ休憩を…」となったとき、少しでも施設が充実しているところをもとめて、パーキングエリア(PA)ではなく、サービスエリア(SA)を探すこと、ありませんか。
しかし、パーキングエリアでも、休憩所やレストランなどが充実している場所もあり、「このパーキングエリア、イメージよりも立派だった」なんてことも。
実は、サービスエリアとパーキングエリアは、施設の大きさで区分されているものではありません。
国土交通省によると、サービスエリアとパーキングエリアの違いは、「提供するサービスの内容、休憩施設相互の位置関係によって区分」されており、一般的に、サービスエリアには、休憩所、駐車場、トイレに加えて、売店や食堂、給油所が備わっており、パーキングエリアには駐車場とトイレ、必要に応じて売店が備わっている、とのことです。
パーキングエリアとサービスエリアは、高速道路を建設する際に、パーキングエリアはおおよそ15km間隔、サービスエリアはおおよそ50km間隔を目安に設置したもの。
ユーザーの利用状況に応じて、パーキングエリアでも、施設が充実している場所もありますが、施設が充実したからといって、パーキングエリアがサービスエリアに名称が変更になることもないようです。
タイヤの状態チェックは、残り溝のほか、刻印も確認せよ!!
タイヤというと、溝があるかどうかを気にしがちですが、実は残り溝と同じくらい、「鮮度」も大事。
ゴムでできているタイヤは経年劣化が顕著であり、劣化したタイヤは柔軟性を失い、ハンドリングの低下、乗り心地の悪化、ロードノイズの悪化、燃費悪化など、さまざまなトラブルを引き起こします。
使用状況にもよりますが、製造から4~5年経過したタイヤは、溝が残っていても、交換を検討してもよいタイミングです。
タイヤの製造時期は、タイヤのサイドウォールに4桁の数字として刻印されています。例えば「1019」の場合、2019年の10週に製造されたもの。
レース用のタイヤや特殊用途のクルマ用のタイヤを除けば、どのタイヤメーカーでも原則、同じように刻印されています。前述したように4~5年経過していたら、交換を検討してもよいころでしょう。
ヘッドレストは、枕ではなく「安全装置」
クルマのヘッドレストは、英語の「ヘッドレストレイント(head restraint)」を略したもの。
「restraint」とは「拘束」という意味であり、直訳すると頭の拘束、つまり身体を拘束するシートベルトと同じような役割をもつ装備です。
「レスト」という言葉から「休憩」を連想し、「頭をもたれかけさせる、枕のようなもの」と理解している人も多いようですが、それは大きな勘違いです。
クルマに乗っていて後ろから追突されると、乗員の体はいったん前方へと投げ出され、その後シートベルトによって身体は後方へと戻されます。
このとき、頭部が後ろへ投げ出されるのを最小限に食い止めてくれるのがヘッドレスト。頭の位置は人によって違うため、乗る人に合わせて調節が必要です。
ヘッドレストの正しい位置は、後頭部の一番出っ張っている部分に、ヘッドレストの中心がくる高さです。
後頭部をピタっと付けると、ボディの振動が頭に伝わるため、ちょっとだけ浮かすようなポジションが適切とされています。
「ヘッドレストの前傾がきつくて首が疲れる」という方は、シートバックを少しだけ倒してみるといいでしょう。
シートバックを倒すとハンドルが遠くなってしまいますが、テレスコピックが付いているクルマであれば、そこで調節してみてください。
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クルマは便利な道具ですが、なによりも安全が第一。安全で楽しいカーライフに、本稿がお役に立つことができれば、幸いです。
引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/507768