メンテ不足が即重大事故に繋がる「最重要パーツ」! 見落とし厳禁のクルマのブレーキの代表的な不具合9つ
口コミを書く
口コミを見る
WEb CARTOP より
ブレーキはクルマの最重要部品
タイヤと並んでクルマの最重要部品であるブレーキ。負担も大きく、パッド、ローター、フルード、ホースなどすべてが消耗品で構成されているので、定期的なメンテナンスを怠ると不具合が生じて怖いことに……。
そんなブレーキ関係の代表的な不具合とその原因、対処方法をまとめてみよう。
ブレーキの固着
ブレーキを長年使い続けていると、キャリパー内のピストンが固着し、パッドの戻りが悪くなることがある。
酷くなるとブレーキを引きずったまま走ることになるのでオーバーホールが必要。
分解しきれいに清掃してグリスアップすればまた元どおり使える。
1年に一度はタイヤを外して点検したい
ペダルの踏みごたえが弱い・利きが悪い
クルマのブレーキシステムは油圧式で、その油圧の要=ブレーキフルードは湿気の影響を受けやすい。
ブレーキフルードが劣化すると湿気を吸いやすくなり、フルードに水分を含むようになると沸点が下がって、ブレーキの温度が上昇したとき、フルードが沸騰し、気泡が生じてブレーキペダルを踏んでも踏力が気泡で吸収され伝わらなくなり、ブレーキが利かなくなってしまう。
これがいわゆるベーパーロック現象。
軽度のものなら、エア抜き作業を行なうだけで解消するが、ブレーキフルードが変色するほど劣化している場合は、ブレーキフルードの交換が必要。
交換は2年に一度がひとつの目安。
ブレーキを踏むとブレーキペダルやハンドルが振動
ブレーキペダルを踏んだときにジャダーを感じる原因は、ローターの歪み、波打ち、偏摩耗が考えられる。
ローターの厚みに余裕があれば、表面を研磨することで解消するが、摩耗限度に近ければ新品に交換。
一般的にフロントディスクは新品からマイナス2ミリまで。リヤはマイナス1ミリで交換時期。
ピストンシールの破れ
ブレーキ周辺はつねに高温にさらされるので熱害による劣化が目立つ。
ブレーキキャリパーのピストンシールも熱によって固くなっていき、やがて破れてしまうので定期的な交換が必要。
車検ごとにチェックして、問題があればオーバーホールを依頼しよう。
ブレーキの鳴き
ブレーキの鳴きはトラブルとは言い難いが、パッドの摩耗が原因の場合もあるので、今まで出なかったのに急に鳴くようになったら要点検。
ローター研磨や交換、鳴き止めグリースの塗布とシムの装着、パッドの面取り、キャリパーのメンテナンスで解消する場合も多いが、原因は複合的だったりする。
パッドの減りが早い、偏摩耗する
ブレーキパッドは熱の影響で、残量が半分になると急に減りが早くなるので要注意。
車検時にしかブレーキをチェックしないような人なら、パッドは残量が5ミリを切ったら交換してしまった方が無難。
またパッドが偏摩耗している場合は、キャリパーのオーバーホールやローターの研磨・交換も検討しよう。
ブレーキを踏むとはじめの一回だけ深くペダルが沈み、その次からは正常に戻る
これは「ノックバック」と呼ばれる現象。
「ノックバック」は、パッドがローターにより叩かれ、パッドとローターのクリアランスが正常時より広がりすぎたために起きてしまう。
ローターの振れが大きいのが原因とされ、ローターの交換・研磨が一番の対策。
キャリパー側やパッドの片減りなどの影響も考えられる。
ブレーキホース
純正のブレーキホースは、10年10万kmぐらいは問題なく使えるが、亀裂やヒビ割れ、膨らみが生じたら即交換。
チューニング用のメッシュホースはもっとライフが短く、ブレーキのアフターパーツで有名なメーカーであるエンドレスでは3年ごとの交換を推奨。
パーキングブレーキの調整
パーキングブレーキも長年使っているうちに引きシロが伸びてくることがあるので、車検前には調整しておきたい(車検ではパーキングブレーキの利きもチェックされる)。
というわけでブレーキ関係はメンテナンスフリーということはあり得ない。定期的にパッドの残量、フルードの量だけでもチェックして、1年に一度ぐらいはタイヤを外してしっかり点検。車検ごとにはフルード交換と各部の点検を怠らないようにしよう。
引用元:https://www.webcartop.jp/2022/05/887316/
#点検 #車検 #メンテナンス #ブレーキ