純正部品はとっくに製造廃止! 部品不足に悩む「旧車乗り」がクルマを維持する方法とは
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WEB CARTOP より
あらゆる部品が「ないない尽くし」の旧車
旧車およびネオクラシックカーを維持するうえで避けてとおれないのが「部品の確保」です。「部品がないない」と嘆く声がほうぼうから聞こえてきそうですが、皆さんどうやって維持しているのでしょうか。
●自身のストック(秘蔵品)
新車から所有している、あるいは数十年単位で所有しているオーナーは、それこそ「リアルタイム」で純正部品が欠品および製造廃止になっていく過程を目の当たりにしています。「そろそろこの部品は確保しておいたほうがいい」という確かな情報網をもち、潤沢に純正部品を確保するに至ったのです。

●入手困難な部品を譲ってくれる仲間の存在
前述したオーナーのなかには同じ純正部品を複数ストックしていることも珍しくなく、仲間が困っていると破格値で譲ってくれる神のような人もいます。旧車およびネオクラシックカーに乗るなら横のつながりは重要と説く理由のひとつがまさにこれ。しかし、困ったときだけ頼っているばかりでは、ある日突然ノーを突きつけられます。日ごろのお付き合いが何より大事です。
●部品取り車を保有する
「不動車」や「書類なし」のクルマは、時として「お宝」に化けることがあります。いわゆる「部品取り車」です。置き場所さえ確保できるのであれば何台でもほしいというオーナーも多いでしょう。以前、とあるショップを取材したとき、ヤードには何十台もの部品取り車が置いてありました。傍目にはガラクタに見えるかもしれませんが、ショップにとってはまさに資産でもあるのです。

●製造廃止・欠品部品と代わりになるものを作ってくれる業者の存在
「ないものは作る」の精神で、製造廃止・欠品部品と代わりになるものを作ってくれるスペシャリストが「いるところには」います。ただ、オフィシャルサイトやSNSなどを展開しているケースは稀で、基本的には口コミや紹介でたどり着く場合がほとんど。ネットやAIで探しても見つからないだけに、オーナー同士の「横のつながり」が重要です。
資金力よりも信頼関係の積み重ね
●3Dプリンターで作る
一部の部品は3Dプリンターで作ることができるようになりつつあります。クルマの部品は強度や耐久性が求められるだけに、「似て非なるもの」にはなってしまいます。しかし、オリジナル+αのアレンジができるのも大きなメリット。たとえば灰皿をアレンジして追加メーターのベースにするなど、使い方次第で可能性は無限に広がります。

●復刻パーツを多用する
ついにというか、ようやくというか、ここ数年で日本車メーカーも相次いで純正部品を再生産するようになりました。当時モノとは質感が違う、高くなったなどの声が聞かれますが、どのモデルであってもサプライヤーの理解と協力がなければ決して実現しないプロジェクトなのです。それだけに、該当するモデルの各オーナーは可能な限り購入して少しでも売り上げに貢献してください。
●SNSで情報収集
面識がなく、たとえオンラインのみのつながりであっても、SNSは「横のつながり」として重要な役割を担っています。「○○○を探しています。誰か譲ってください」のSOS発信をすることで、世界中のオーナーが反応してくれることも珍しくありません。旧車およびネオクラシックカーを所有するうえで、SNSで情報収集するスキルは超がつくほど必須といえます。

●海外通販を使う
eBayや海外の通販サイトも有効な入手経路になりえます。翻訳ツールを駆使すれば、たいていの言語は(カタコトかもしれませんが)相手には通じます。ただし、代金を支払っても部品が届かない、粗悪品で使いものにならないというリスクもはらんでいるので、「横のつながり」を駆使して有識者のアドバイスを受けるようにしてください。
●頼りになる主治医の存在
愛車を直してくれる主治医のところには、ストック部品が眠っている可能性が十分にあります。事情を話せば「しょうがねえなぁー」なんていいながら、裏手から探している部品をもってきてくれたりします。忙しいのにその場で直してくれたりします。主治医が神様に見える瞬間です。気もちよく「いい値」で請求してもらいましょう。ぼったくるようなことはしないはずです。

●まとめ:大切なのはお金よりも横のつながり
筆者自身も1970年製の旧車を所有しています。現在の愛車を手に入れることができたのも、「横のつながり」があってこそ。ご縁をつないでくださった方には感謝してもしきれないほどです。
そんな経緯もあってか、いわゆる「富裕層」に属する方から「古いクルマに興味があるけど大変ですか?」と聞かれることがあります。答えはいうまでもなく「苦労します」。すると「たいていのことはお金で解決できますか?」とさらに質問が続きます。そこですかさず「ノー」と伝えます。「どうすればいいの?」という表情をされると、「横のつながりを大事にしてください」と伝えます。
有力な情報やネットワークはお金では買えません。人間関係(信頼関係とも)が成立してこそはじめて得られるものです。たいていの方はここで合点がいくようですが、なかには「お金があれば万事解決できるんじゃないの?」という顔をする人もいます。経験上、こういった方は旧車およびネオクラシックカーオーナーには不向きです。
むしろ、所有しているクルマを自らの手でメンテナンスする「オーナー兼主治医」の方が、あきらかに旧車およびネオクラシックカーオーナー向きです。横のつながりを可能な限り断ち、自らの世界に没頭する孤高のオーナーもいます。この「可能な限り」がミソです。個人的にはあまりネットワークを広げすぎず「必要最低限くらいに留める」のが、安定して人間関係を継続できるような気がしています。



































