「逆ハン」「ツラ」「タコ」「マイちゃん」って何じゃそりゃ? 一般人には……ひょっとしたら軽いクルマ好きにも意味不明な「カーマニア言語」
口コミを書く
口コミを見る
WEB CARTOP より
何いってるのか一般人には意味不明
クルマ好きと話していると、門外漢にはなんのことやらわからない言葉が混じりがち。技術的な用語であればまだしも、妙に略したフレーズだったり、由来すら見当もつかない言葉もしばしば。かくいう筆者も、友人のタケル君が口にするクルマ用語に「それ、どういう意味?」と聞き返すことしょっちゅうです。ここでは、タケル君が使う典型的な用語と用例ともども解説していきましょう。
「だから、ケツが出てから逆ハンて遅くね」
タケル君がかなり食い気味で会話に割り込んだセリフですが、ここでは「ケツ」と「逆ハン」が門外漢にはチンプンカンプンかと。まず、ケツはクルマのリヤ、リヤビュー、あるいはタイヤを含めたリヤの足まわりを指しているかと。逆ハンはハンドルをコーナーの行方とは逆にハンドル操作をする、カウンターステアの古いいいまわし。

つまり、「リヤタイヤがスリップしてからのカウンターステアでは遅すぎる」という意味合い。ケツの用例としては、「もっとケツにトラクションかけないと」とか「(マフラーが)ケツまで伸ばせないからサイド出しにしちゃった」みたいな感じでしょうか。
「ハネがデカすぎて路面食うけど最高速は伸びないねぇ」
ハネ=羽根であり、すなわちウイングのことを指しています。このセリフではリヤウイングのことをいっており、GTタイプあたりの翼面積が広く、また高いポジションが想像できます。つまり、大きなダウンフォースを得ることで路面を食う=タイヤがグリップするものの、空気抵抗によるスピードの損失がある、ということ。

また、「アイバッハ入れたら硬すぎてハネまくり」といった場合は、アイバッハのスプリングレートが高すぎて車体が跳ねるということで、同じハネでも意味合いが変わるという好例です。
今使うと古い人間扱いをされる例も
「ツラあわせとか、いまの若いもんは知らんのかよ」
タケル君が眉根を寄せたセリフですが、このときはホイールのオフセットがなっておらず、苦言を呈したという場面。ホイールをボディの端ギリギリまで外側に出し、フェンダーと面(ツラ)を合わせること(ツライチ)が美徳なタケル君にとって、ツラが合っていないなど言語道断というわけです。逆にタイヤがフェンダーの内側にギリギリの隙間で収まっている、あるいはフェンダーがタイヤを覆っている状態を「ツラウチ」という地域もあるそうですが、タケル君はそういわずに「ツラが甘い」と舌打ちするそうです(笑)。

「ソレ・タコ・デュアル? 鎌倉時代ですか(笑)」
いわずと知れたチューンアップ三種の神器、ソレックス(キャブレター)、タコ足(エキゾーストマニホールド)、デュアルマフラー(マフラー2本出し)を略したのがソレ・タコ・デュアルとなるのですが、これがひんぱんに使われたのは昭和、いまなら旧車界隈でのこと。タケル君はあくまで現代の湾岸とかサーキット派なので、「いまならモーテックとインナーシームレスのチタン管とか?」と置き換えてくれました。

なお、クルマ用語で「タコ」はタコメーター、すなわち回転計を指す場合や、「タコ踊り」と称して、後輪がスリップして車体が左右に激しく振られて制御不能になった様子を表すこともあります。ちなみに、時計用語で「タキメーター」というのもありますが、語源はいずれも同じギリシャ語「takhos(タコス)」であり、タコは主に回転数、タキは速度を計算する際に使うもの。なにを測るかで、使いわけられているとのこと。

「マイちゃん」
これはタケル君でなく、あるベテランチューナーの口ぐせで、マイナーチェンジのことを指しているもの。最初に聞いた時は新しいガールフレンドでもできたかと思い「マイちゃんて誰ですか?」と尋ねたのですが、「FD(RX-7)がマイちゃんしたでしょー、知らないの?」と返され、ようやくマイナーチェンジのことだと察しました。もちろん、ベテランへの敬意と怖さからそのまま聞き流しておきました。

が、某チューニング業界で「マイちゃん」といえば、マイチェンのことだと覚えておいて損はないでしょう。むしろ「この人、もしかして最高速チャレンジャーかな」などとリスペクトされるかもしれません(笑)。




































