溝もたっぷりでひび割れもない! 見た目新品だけど何年も前に製造されたタイヤって使ってもOK?
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WEB CARTOP より
タイヤは溝の残量だけでは判断できない
クルマのオーナーにとって、タイヤの交換時期は悩ましい問題でしょう。タイヤはそれなりの価格ですし、4本まとめてとなるとかなりの出費を覚悟しないとなりません。残り溝の具合やパッと見でわかるような劣化は悩まずに交換と判断できるので諦めもつきますが、見ただけでは判断が難しい経年劣化の問題には頭を悩まされている人も少なくないでしょう。
ここでは、その「タイヤの経年劣化」にフォーカスして、少し掘り下げていきたいと思います。
■タイヤの交換時期を判断する要素
タイヤの交換の目安はいくつかの項目があります。まずは摩耗の度合いです。トレッド面に掘られた溝が浅くなってきた、あるいは無くなるまで使用したものは要交換です。排水性能が落ちているため雨の日の走行が危険になりますし、その危険性から車検でも落とされてしまいます。

表面の大きな傷やひび割れもNGです。傷は浅ければOKな場合もありますが、ひび割れはゴム質自体の劣化の現れなのでグリップ力の低下が懸念され、緊急時のブレーキの制動距離が落ちてしまうため、交換を検討したほうがいいでしょう。
ひびが表面だけのものであれば慌てて交換しなくてもいいいケースもありますが、ひび割れが深くなっている場合は劣化が内部まで進んでいる可能性が高いです。この場合はタイヤのグリップ力を保つ柔軟性が失われるだけでなく、タイヤの張りを保つ骨格の強度にも影響を及ぼすので要交換です。こちらも車検でチェックされる重要項目です。

主なチェック項目は以上のふたつになりますが、判断が難しいのが「使用頻度が低く摩耗はほぼないが、年数がかなり経過したもの」というケースでしょう。
摩耗が少ないのでまだまだ溝は十分に残っており、この点ではまったく交換の必要はないでしょう。室内保管の場合は紫外線による劣化や加水分解などの変質にほとんどさらされていないため、おそらくヒビ割れも少なく、ゴム質自体の柔軟性も残っている可能性は大いにあるでしょう。
つまり、上で挙げた主なチェック項目には該当しないことになります。その判断基準だけを見ればまだまだ使用可能のように思えますよね。ただし、年数がかなり経過しているという点を考えないとなりません。
世にあふれる製品の多くは経年で劣化し、破損したり十分な性能を発揮できなくなるものです。それはタイヤも例外ではありません。ただ、タイヤはほかの多くの製品に比べて耐候性が高く劣化しにくいのが特徴です。何万kmもアスファルトの地面に擦られ続ける過酷な状況に耐えていることからもそれはわかるでしょう。

しかし、タイヤもモノですから、経年で確実に劣化は進みます。メーカーは当然それを把握して製品を製造していますから、「消費期限」的な基準もWEBサイトなどで公表しています。数値は一例ですが、メーカーでは点検の目安として5年が経過したものを、そして交換を薦める年数として10年を目安としているようです。
タイヤ専門店ではその目安がもう少し短く、4年くらいでの交換を薦めているところもあります。点検は気になったときにいつでもどうぞ、という感じです。
見えない経年劣化が安全性を左右する
ところで、「手で触れてみてまだ柔らかさが残っているのに、劣化しているというのはなぜ?」という疑問が湧いた人もいるでしょう。
これは目に見えないミクロな部分で劣化が進行しているためです。タイヤの性能は弾力だけで発揮されているわけではありません。前述の耐候性や耐摩耗性、耐熱性、そしてグリップ力を生み出す適度な弾力と強度など、その要因は多岐にわたっています。それらはゴムにさまざまな添加剤などを加えて改質させることで、狙った性能になるように仕上げられています。

それらの添加剤の効果は、フレッシュなうちはゴム質と結びついて効果を発揮していますが、経年でしだいに結びつきが弱くなり、働きが弱くなっていきます。
また、ゴム質自体の劣化も進みます。よく「油分が抜けていく」といわれているのがそれで、表面が白っぽくなってツヤがなくなり、さらに進むとヒビ割れが発生します。これが、タイヤの骨格となっているカーカスなどのコード部分にまで進むと、コードの劣化が始まって強度への影響が出たり、微細なヒビ割れを伝って少しずつエアが抜けるスローパンク状態も起きてきます。

ここまで劣化が進むと、最悪の場合高速走行時にバースト(破裂)が起こる可能性が高くなるので、早急に交換したほうがいいでしょう。
タイヤ製造時期を確認する方法を紹介しておきましょう。タイヤのサイドウォールの部分には、銘柄やサイズなどのいろいろな情報が刻まれていますが、そのなかで横長の長円のスペース(メーカーによって形状が異なる場合あり)を探してみましょう、そこに刻印されている数字とアルファベットが組み合わされたコードが製造年月を表しています。これは世界各国共通で定められた決まりによるものなので、必ずあるはずです。

このコードのうち、数字部分の最初の2ケタが「製造週」で、続く下2ケタが「製造年」を表しています。製造「週」とは聞き慣れない言葉ですが、たとえば「2524」と刻印されている場合、2024年の第25週(7月の第2週)に製造されたものとなります。
万が一にも自分のクルマが事故の原因にならないよう、製造時期を確認して、5年以上が経過している場合は専門家に状態をチェックしてもらい、10年近い、あるいは過ぎている場合はスッパリと割り切って交換することをお勧めします。




































