凍ったウィンドウにお湯をかけるのはNG行為! 雪が降ったらやってはいけない5つの常識・非常識
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ベストカーWeb より
日本海側を中心に強烈な寒波が襲来し、記録的な大雪と猛吹雪に見舞われている。首都圏でも1月に入り初雪が降り、最低気温が氷点下になることが珍しくない時期が到来した。ちょっと雪が積もっただけで道路網がパニックを起こし、タイヤ専門店にスタッドレスを求めて殺到するような首都圏では、冬道に対してあまりにも脆弱なドライバーが少なくない。そこで寒波が襲来することが多い1月から2月にかけて、降雪時や路面凍結時のクルマの扱い、乗り方を解説する。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:Dniel Mudra@Adobe Stock)
凍った窓ガラスにお湯をかけて溶かすのダメ!

フロントウィンドウが凍結して、毎朝悩まされている人が多いのではないだろうか。フロントウィンドウの凍結はガラス表面に付着していた水蒸気が放射冷却などによって、気温5℃以下、表面が0℃以下になると霜がおりる。
天気予報などで翌日に5℃以下になり、フロントウィンドウが凍結しそうだと判断すれば、まずは「凍結防止カバー(Amazonで2000円前後)」を取り付けることがおススメ。
もし朝、すでにクルマのウィンドウが凍っていたら? こんな時、急いでいると一刻も早く氷を溶かすために自宅でお湯を沸かして、それを凍った部分に直接注いで溶かしてしまおうという人がいるが、それは大変危険な行為だ。
一部分だけを熱することで熱膨張するため、その周辺の冷えたガラスとの間で応力が生じて、ガラスが割れてしまう「熱割れ」が起こることがあるからだ。

鉄板といえるのが、エンジンを始動して、フロントウィンドウの曇り止め機能となるデフロスターでも解氷する方法。デフロスタースイッチを入れる際はエアコンもオンにする。デフロスターの暖気だけをフロントウィンドウに当てると温度差で割れてしまうこともあるからだ。
ちなみにデフォッガーではリアガラスに張り巡らされている電熱線に電気を通し、ガラスを暖めることで曇りを取り除いている。
解氷スプレーをかけて、樹脂製のスクレーパーで掻き落とすのが安全で確実、手早く視界を確保する手段だ。そのための専用ケミカルなのだから、使わない手はない。購入しておけば何年も保管しておける製品なので、ホームセンターやカー用品店で購入してクルマに積んでおくといい。
ちなみにかかる時間は解氷スプレーで1分ほど、デフロスターをオンにして内気循環で最高温度に設定すると約10分ほどかかってしまう。そして、フロントウィンドウ表面の氷の層が薄くなってきたら、ワイパーを作動させると早く取り除くことができる。
凍結、大雪に慣れている山形県に住む筆者の友人は、前の晩から古い毛布をドアの両側にかけて、飛ばされないようにしたり、凍結したフロントウィンドウに、コンビニの袋にお湯をいれて撫でるように溶かしているという。
駐車時にパーキングブレーキをかけない

駐車時にはパーキングブレーキを引かない、というのは寒冷地の冬のルールだが、それも最近は変わりつつある。首都圏でも路面の雪が凍り付いているような環境では、パーキングブレーキを掛けないで駐車するのが原則だが、これはワイヤー式のパーキングブレーキでの場合だ。
最近は電動パーキングブレーキを採用したクルマも増えてきた。電動といっても、ワイヤーをモーターが巻き上げるタイプ(例えば初代リーフ)は同じようにワイヤーが雪の水分で凍り付いてしまう可能性があるため、引かないほうがいい。
自分のクルマがどのような構造のパーキングブレーキか分からない場合は、自動車メーカーやディーラーのお客様相談窓口などに電話して訊いてみるといいだろう。
LEDのヘッドライトはハロゲンライトのように溶けないから要注意!

愛車のヘッドライトに省電力のLEDライトが装備されていたり、ハロゲンバルブから新車検対応に対応し、実用的な明るさをも獲得した市販のLEDバルブに組み替えている人も多いことだろう。
もしそうなら、降雪地域にドライブする、あるいは首都圏でも雪が降り出した時は注意が必要だ。LEDライトは従来のハロゲンライトに比べてライト内に熱がこもらないため、降雪時にはレンズに付着した雪が溶けずにビッシリ覆われやすく、走行中徐々に光量が低下してくるからだ。
このため、雪道の夜間走行時は定期的に停車してヘッドライトの雪を落とす必要がある。しかし、状況によっては凍り付いて簡単に落とせないことも……。
そこで、万が一の際に備えて「解氷スプレー」を車載しておくことをお薦めする。また、目的外利用なためあくまで自己責任となるが、レンズ面にドアミラーの水滴付着を防止する「ミラーコート剤(蓮効果/ロータス効果で水滴を付着させないようにするケミカル)」を塗布しておくと効果的に防止できる。
なお、都心でも水が凍るほど外気温が下がると、降雪せずともウインドガラスが凍結する。そんな状態でヘタにウォッシャー液を噴射させると、氷の膜は厚くなるだけで事態はさらに悪化するので注意。
下り坂でのブレーキの使い方に注意

下り坂ではDレンジからシフトダウンして、エンジンブレーキを使うことでマイルドに減速させて車体を安定させようとするドライバーも多いが、FFでこれをするとフロントタイヤにのみ制動力が発生して、リアタイヤが流れ出すきっかけになってしまうこともある。
特に下りのコーナーでは入り口や曲がりながらエンジンブレーキを使うと、リアタイヤが滑ってオーバーステアからスピンモードに入ってしまうことも。スタッドレスタイヤを履いたら、Dレンジのままフットブレーキを丁寧に使って走るほうが安全だ。
四駆にスタッドレスタイヤを履いていても過信は禁物。一見するとただ濡れているように見えるアスファルトの路面が実際には薄い透明な氷の膜で覆われる「ブラックアイスバーン」では止まらない場合が多いので注意が必要だ。
首都圏で入れたディーゼル車の軽油は寒冷地に行くとヤバい!

ウインタースポーツを楽しむなど、クルマで寒冷地へ出掛けるのであれば、準備は十分に済ませたい。前述の解氷スプレーは何かと役に立つ。ドアのウェザーストリップに塗って、凍り付くことを防止することにも使える。ウインドウォッシャー液に関しても不凍タイプや、氷点を確認して濃度を調整しておくこと。それとタイヤチェーンも用意しておきたい。
うっかり忘れがちなのはディーゼル車の軽油問題。首都圏以西で給油した軽油を入れたまま、寒冷地に到着してしまうと、軽油のワックス分が凝固して凍り、燃料系が詰まってしまうこともある。
途中のガソリンスタンドで寒冷地用の軽油を足して、流動点を下げるようにすることが大事だ。元売り会社や高速道路のHPなどで調べれば、どこのスタンドでどんな軽油を扱っているか、わかるので3号軽油(流動点がマイナス20℃以上)を半分以上入れて目的地に到着するようにしたい。




































