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いよいよ最低気温が10度以下到来! 寒い日には使い古したバスタオル! クルマの冬対策5箇条
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ベストカーWeb より


いよいよ最低気温が10度以下、クルマの暖房やシートヒーターを付ける季節になってきました。我々、人間もダウンジャケットをそろそろ必要かなと思う季節です。もちろんクルマにも冬対策が必要です。冬用のオイル、濃度の濃いクーラント液、凍らないウォッシャー液、バッテリーチェックなど、本格的な冬を迎える前にクルマにしなければいけない冬対策を解説します。

文:ベストカーWeb編集部/写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock

冬将軍到来前にエンジンオイルを交換しよう!



 そろそろ本格的な冬支度が、人にもクルマにも必要となってくる時期だ。関東以西であれば、気候変動もあって最低気温がそれほど下がらず、大掛かりな冬支度は必要ない場合もあるが、今年の冬は厳冬になる可能性が高いと予想されている。暖冬でも日本海側は降雪が多く雪対策に追われるが、厳冬ではさらに寒さ対策が必要になる。

 それでも最近のエコカーは超低粘度のエンジンオイルを採用しているため、真冬でもオイルの粘度が上昇してしまって不具合を起こすようなことはない。しかし劣化していたり、汚れていれば粘度が上昇することもある。

 広く使われているAPI(アメリカ石油協会)規格のSNグレード以上のオイル(最新はSQ)であれば、超低粘度でも1年間使い続けられるだけの耐久性を持っているといわれているが、劣化していくことは避けられない。それに近所への買い物などのチョイ乗りが多ければ、始動時のファーストアイドルなどによる燃料がオイルに混ざってしまうことで潤滑性能の低下が起こっている可能性もある。

 できれば夏前と冬前の半年に1度エンジンオイルを交換してやったほうが、エンジンの負担軽減になる。燃費節約分を相殺してしまうかもしれないが、長い目で見ればエンジンの良い状態が長く続くことで燃費低下を防ぐから、早めのオイル交換を心がけよう。

 純正指定が十分に低粘度なオイルの場合、冬季は後から登場したより低粘度なオイルに交換する必要はない。0W-7.5や0W-8といった超々低粘度オイルは、そのオイルと組み合わせることを前提にしたエンジンに使うことで本来の性能を発揮するから、設定されていないクルマで利用するのは避けるべきだろう。

クリーンディーゼル車で寒冷地に行くなら要注意!

 クリーンディーゼル車は寒冷地へ行くのであれば、途中で給油して氷点が低い2号軽油、1号軽油を混ぜながら目的地へ向うようにしよう。

 ちなみにガソリンも冬季は揮発しやすい冬用(というより夏に揮発しにくくしているのだが)に切り替えられているので、秋以降に給油していなければ寒冷地に着くまでに給油しておいたほうがいい。



バッテリーあがりに要注意!



 バッテリーはセルモーターの回転が弱く感じることがあれば要注意、交換時期が迫っている。補水不要のメンテナンスフリー(MF)バッテリーではインジケーターを見て充電不足を示しているのであれば、バッテリー充電器で補充電することで機能を回復させて長持ちさせることができる。

 心配ならカー用品店などでバッテリーの能力をチェックしてもらうといい。押し売りが心配なら、街の整備工場を利用するのも手だ。

 バッテリーチェッカーの診断が要充電となっていれば、パルス充電器で充電しておくのがいい。バッテリーの寿命の90%はサルフェーションが原因といわれており、パルス充電を定期的に行なうことで、サルフェーションを徐々に解消させ、物理的に壊れるまでバッテリーを使うことができるともいわれている。

 最近の充電器はパワー半導体を使ったデジタル制御で電圧を緻密にコントロールしているので、クルマにバッテリーを載せたままクリップをつなげるだけで充電できるので簡単だ。

 バッテリーにカバーを付けることで温度低下を和らげ、電圧降下を抑える対策方法もある。純正でバッテリーにカバーがついているならそれでも十分だが、アルミシートなどを使ったより断熱性能が高いカバーも販売されているので、必要に応じてグレードアップするなりして利用したい。

 以下のとおり、バッテリーが寿命を迎える前兆があったら注意しよう。

■バッテリーが寿命を迎える前兆とは
●エンジンをかける際、セルモーターの動きが悪い
●パワーウィンドウの動作が遅い
●バッテリー液の減りが早い
●エンジンの回転数によってヘッドライトの明るさが異なる
●バッテリーを3年以上交換していない
●バッテリー本体が膨張する
●バッテリー上面にバッテリー液が漏れている
●バッテリーターミナル端子に粉が付いている

スタッドレスタイヤにいつ交換する?



 ウインタースポーツや観光などで厳寒地へドライブに行くなら、スタッドレスタイヤだけでなくクルマ全体の冬支度をしておくことが大事だ。冬タイヤへの交換もショップに依頼するのであれば、雪が降ってから慌てて購入、交換の予約をするのではなく、気温がグッと下がる週間予報が出たころには交換の準備を始めたい。

 スタッドレスタイヤも5年以上経過したものは使用や保管状態によって、ゴムの硬化やトレッドの摩耗状態に差が出てくる。自分で判断がつかないなら、タイヤ専門店などで測定してもらい、早めに交換するようにしよう。

 スタッドレスタイヤへの交換のタイミングは地方によって異なるものの、「初雪の1カ月前」を目安とするのが一般的。北海道・東北北部は10月上旬〜中旬、関東・東海・近畿などは11月下旬〜12月上旬が目安。

 また、スタッドレスタイヤへの交換時期として、もうひとつ目安となるとされているのが最低気温が7℃以下になった頃。

 こちらはあまり雪の降らない地域でより参考になる目安で、その根拠は最低気温が7℃を下回ると夏用タイヤのゴム素材が硬くなりグリップが低下する点や、たとえ積雪がない場合でも朝晩の日陰やトンネル内などで路面が凍結する可能性が出てくるためとされている。

 東京の初冠雪の平年値は1月3日。毎年、首都圏に雪が降ると、サマータイヤを履いたまま走行する車両が多く問題となっているのはご存じのとおり。

 積雪や凍結した路面を夏用タイヤで走るのはスリップなどによる事故の危険があるのはもちろん、道路交通法第71条に基づく法令違反にもなってしまう。

 取り締まりの対象となれば、反則金6000円(普通車の場合)が科されることもあるため、これら目安となるタイミングが近づいたところで、スタッドレスタイヤへの交換を検討し始めるのがいいだろう。



見落としがちなクーラント液とウォッシャー液



 水分が大半のクーラント(冷却水)やウォッシャー液は凍結対策をする必要がある。ウォッシャー液は原液を継ぎ足して氷点を下げておくか、不凍タイプを選びたい。

 クーラントは万一凍ってしまうと、始動時に冷却水が循環しなくなってオーバーヒートを起こすこともあるし、最悪の場合シリンダーブロックが破壊されてエンジンが使い物にならなくなる可能性がある。

 クーラントの全量からリザーバータンクの容量を考えて、通常の希釈率から目的の氷点まで希釈率を下げるようにリザーバータンク内のクーラントを抜いて原液を継ぎ足してやる必要がある。

 面倒くさいからできないというなら、クーラントを全交換して原液のまま投入してしまえばいい。それでもオーバヒートするようなことはないし、真夏になる前に逆にリザーバータンク内を空っぽにして精製水を継ぎ足してやればいい。

 極寒の地ではドアなど開口部に汚れが付いていると水分を含んで凍り、貼り付いてしまうことがある。それを防ぐにはウェザーストリップの汚れを拭き取り、さらにシリコンオイルなど保護剤をスプレーしておく。これで貼り付き防止と破損予防の対策になる。



窓がくもったり凍結していたら



 寒い冬によくあるのは、ウインドウがくもってしまうこと。フロントウインドウのくもりを取る場合、基本は窓を開けて車内の温度を下げ、エアコンのデフロスターを風量MAXにしてフロントウインドウの下から暖かい風が出ることでくもりを取る方法だ。エアコンとデフロスターの両方を使い、外気循環にすることによって、くもりを素早く取ることができる。

 安価な精製水をウインドウ内側で拭いたり、ウインドウの撥水コーティングも施しておけば、降雪時の視界確保に役立ってくれる。ワイパーを雪用に交換したり、解氷スプレーやスノースクレーパーを搭載しておけば、降雪後の出発準備がはかどる。



 霜によるウインドウの凍結対策には、ウインドウカバー(やわらかい素材のサンシェードも使える)を利用するのが効果的だ。フロントウインドウの上から被せて左右ドアの窓枠で挟んで固定するもので、降雪時のフロントウインドウへの積雪やワイパーの貼り付きを防げるだけでなく、真夏にはサンシェードとしても役立ってくれる。



 警視庁警備部災害対策課のX(旧ツィッター)では、使い古したバスタオルもOKと配信していた。やはり飛んでいかないようにしっかりドアに挟んでおくことが必要。ぜひ参考にしてほしい。



https://bestcarweb.jp/feature/column/1378194


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