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スタッドレスタイヤの寿命はどこで判断? 元タイヤメーカー社員が教える正しい交換タイミング
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ベストカーWeb より


 夏タイヤに比べて高価なスタッドレスタイヤ。間もなくシーズンインを迎えるが、少しでも長持ちさせたいのがユーザーの本音だろう。今回は元タイヤメーカー社員の筆者がスタッドレスタイヤの寿命を見極めるポイントを解説する。

文:デグナー12(Team Gori)/写真:写真AC

「プラットホーム」と呼ばれる独特のサインを確認しよう



 スタッドレスタイヤの寿命を判断する上で、最も重要なのがトレッド面の溝にある「プラットホーム」。プラットホームは、スタッドレスタイヤだけに設けられた小さな突起で、スタッドレスタイヤとして使用限界を知らせるサインである。

 この突起がタイヤ表面と同じ高さまで露出したら、スタッドレスタイヤ本来の「氷雪路でのグリップ性能」は発揮できない。プラットホームには新品の溝の50%の高さがあり、タイヤ側面の矢印の延長線上で確認ができるため、履き替える際にはチェックしてほしい。

 混同しがちなのがスリップサイン。これはタイヤの種類を問わず、残り溝が1.6mmに達した時に出るタイヤとしての使用限界の印だ。スリップサインが出ていなければ、プラットホームが出ていても夏タイヤとして使うことは可能。しかし、スタッドレスは構造的に柔らかいため、高速走行や雨天時の排水性には注意してもらいたい。

ゴムの硬化や劣化もチェック対象になる



 溝が充分に残っていても、ゴムの劣化が進んでいるとスタッドレスタイヤの性能は大きくダウン。スタッドレスタイヤは凍結路面に密着するために、夏タイヤよりも柔らかいゴムや内部構造を採用している。このゴムは時間とともに硬化し、氷上での密着性能を失う。

 見た目がきれいでも、ゴムの柔軟性が失われている場合が多いので、注意が必要。使用頻度に関係なく、4シーズン以上経過したタイヤは硬度変化やひび割れが起きやすい。一部のタイヤショップでは硬度計で測定できるが、新品時の数値を知らなければ正確な比較は難しい。そのため、筆者としては「4年を目安に交換」が安全かつ確実だと考えている。

性能低下に直結する偏摩耗に要注意



 スタッドレスタイヤに限らず、空気圧の不足やアライメントの狂いは偏摩耗の原因となる。接地面が均一に摩耗しないことで、雪上や氷上でのトラクション性能が低下し、制動距離も伸びてしまう。特に、オフシーズン中に保管している間に空気圧が低下していることが多いため、履き替え時には必ず空気圧チェックを行ってほしい。

 スタッドレスタイヤの寿命は「プラットホーム」「ゴムの劣化」「偏摩耗」の3つを総合的に判断することが重要。特に、雪道を走る機会があるドライバーにとって、スタッドレスの性能低下は命に関わるリスクでもある。見た目だけで判断せず、使用年数や状態を踏まえて、早めの点検と交換を心がけよう。もったいないよりも安全第一。これが冬を安心して走り抜くための、最も確実なタイヤ選びだ。



引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/1347669


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