タイヤ黒々はカッコイいいけど……タイヤワックスってタイヤに悪い説もあるけどぶっちゃけどうなの?
口コミを書く
口コミを見る
WEB CARTOP より
タイヤワックスってぶっちゃけどうなの?
愛車を洗車しても、どこか野暮ったく見える……その原因のひとつが、黒いパーツが黒々としていないこと。黒い樹脂むき出しのバンパーをあまり見かけなくなったいま、つまり、ボディ下部の部分を占める、タイヤが重要なポイントになる。逆にいえば、ボディが多少汚れていても、タイヤが黒々としていれば、クルマ全体がビシッと見えるものなのである。新品タイヤに履き替えたときにはそもそもタイヤが新しく、黒々としている。また、組み付け時にタイヤワックスがかけられることも多く、タイヤが新しくなるだけで、新車のように見えたりするのはそのためだ。

とはいえ、タイヤ内部の劣化防止剤が表面に染み出し、茶色くなることもあるし、雨のなかや泥道を走ればそれなりに汚れる。
そこで、洗車好きメンテ好きの人は自身でタイヤワックスをかけるわけだが、注意点がある。それは、油性のタイヤワックスは避けたほうがいいということ。すでに説明した劣化防止剤と油性物質が反応し、どんどん劣化防止剤がタイヤの外に出てきて、長期間使っているとゴムの劣化が早まり、ひび割れの原因になってしまう可能性があるからだ。もちろん、タイヤがひび割れてきたら、トレッド面の山が残っていたとしても交換となる。

では、タイヤを黒々と仕上げてくれるタイヤワックスは使わないほうがいいのか? といえば、そんなことはない。そう、油性の逆、つまり水性のタイヤワックスを使えば、問題なく黒々とした艶が得られることになる。タイヤワックスの成分表やパッケージにある、種類・形式のところに「水性」と表記されているタイヤワックスを選べばいいわけだ。

ただし、タイヤワックスを塗っていいのは強いゴム面のサイドウォールのみ。トレッド部分は乗り心地やグリップを確保するため比較的柔らかいゴムを使っているため、タイヤワックスを塗るとひび割れの原因になってしまうのである。

ディーラーなどの整備部門で使っているタイヤワックスは、プロ仕様の石原薬品のユニコンレザー・タイヤワックス(1リットルで2500~3000円)などの水性が広く使われているので、安心していいだろう。
道具選びも重要!
我々が水性のタイヤワックスを手に入れ、使う際にもコツがある。とくにスプレー式タイヤワックスを使う際には、タイヤに直接かけるとホイールやボディ側のホイールアーチにかけてしまう可能性があり、あと処理がやっかい。一般的にはスポンジにタイヤワックスを取って使うのが正解だが、理想はタイヤのサイドウォールのカーブに沿ったアーチ状のスポンジを使うと、より確実に塗り込むことができ、なおかつ端のエッジ部分によって、ホイールにタイヤワックスをつけて汚す心配がなくなるというわけだ。

しかし、ただのスポンジだと、手をベタベタに汚す可能性も否定できない。よって、プロもそうしているように、取っ手付きのタイヤワックススポンジ、それもスポンジ面がアーチ状になっているものが使いやすい。一例をあげれば、ワコーのSpaPlusタイヤワックススポンジだ。

で、ここ最近、筆者が使っているのはソフト99ディグロス ギラエッジという本体塗布型タイヤワックスで、もちろん、水性。動くヘッドにタイヤのサイドウォールに沿う形状のスポンジがついたFLEXヘッドによってサイドウォール部分はもちろん、タイヤとホイールの際の部分までしっかりと塗り込め、ホイールにタイヤワックスがはみ出しにくいヘッド構造になっていて、拭き取り不要だからじつに使いやすいのだ。
パッケージに濃厚ギラ艶なんて書かれているものの、下品なギラ艶にならないところ、そして最近は偏平タイヤの装着例も多いのだが、FLEXヘッドは55~35偏平のタイヤにも対応しているところも気に入っている。

最後に、タイヤワックスを塗り込む際の注意点として、最初に必ずタイヤを洗い、乾燥させてからにすること。タイヤが汚れたまま、それを隠そうとしてタイヤワックスをかけるとしたら、あるいはタイヤが濡れたまま適当にタイヤワックスをかけると、タイヤワックスの効果が100%発揮されないからである。





































