寿命は長くなったけど……ここまで来たらご老体で買い替え検討必至なクルマの故障や不具合5選
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ベストカーWeb より
クルマの寿命は着実に伸びていっている。故障個所と言っても、電子デバイスが多くなり、それほど修理に大きな金額がかかるものも少ない。したがって、故障・修理によるクルマの買い替えタイミングを探るのも、難しくなってきているのが現状だ。
ただ、修理に大きなお金をかけるなら、いっそ新車に買い替えた方がいいというケースも往々にしてあるところ。そこで、クルマがご老体になっているサインを5つ示しておきたい。これに該当したら、修理するよりもクルマを買い替えた方がいいだろう。
文:佐々木 亘/画像:AdobeStock(トップ写真=sorapop@Adobestock)
小さな修理費用でもまとまれば大きな頭金になると心得よ

修理と一口に言っても、様々な段階があるが、基本的に直して乗るべきなのは、修理費用が数千円から8万円未満のものだろう。
費用が10万円近くから13万円前後といったところでは、少し立ち止まりながらの修理続行か。ただ、20万円を超える修理は、買い替えを検討してもいい修理になることを覚えておいてほしい。
高額修理になると、その時は直ったことになるのだが、また新たに不具合が出てくることも多く、かけた修理費用の費用対効果が薄くなる。
なるべくなら、10万円程度の修理が発生した時点で、次のクルマの目星をつけておき、高額修理が発生する前に買い替えたいところ。細かく払い続ける修理費用は、集まれば大きなクルマの頭金にもなるのだ。
マフラーの不具合は買い替えのサインかも

クルマには個体差があり、一概に寿命のラインがココとは言い切れないのが難しいところだ。しかしながら、クルマ自体がくたびれてくると、不具合が起きやすくなる箇所はある。その筆頭格がマフラーだ。
マフラー本体に穴があくことはもちろんだが、錆による継ぎ目からの排ガス漏れや、マフラーを吊るしている金属部が疲労によって破損するなどした場合も要注意。発生したら「そろそろクルマが危なくなってくるころ」と思ったほう方が良いだろう。
車検時に指摘されることが多いマフラーの不具合。発生したら、次の車検までが買い替えの目安になりそう。
クルマの足も腰も弱ってきたら要注意

クルマも老化が進めば足腰が弱くなる。足に該当するのはサスペンションのショック部分、腰はロアアームなどが該当する箇所。
実際の修理では、スタビライザーリンク程度ならまだ交換して乗り続けられるものだが、錆や劣化が原因でロアアーム類をアッセンブリ交換ともなると、買い替え検討に十分なりうる不具合と言える。
ロアアームASSY交換は、新品交換で20万円を超える費用がかかってくるものだ。足腰が弱ってくると、他の部分にもガタが来ているかも。修理の連鎖が発生する前に、新しいクルマへの交換をおススメする。
燃費が悪くなってきたらクルマの交換サイン?

最近、多くのクルマが電動化している。大半がハイブリッドカーだが、心臓部にはハイブリッドシステムとハイブリッドバッテリーがあり、これらの交換ともなると中古車が1台買えるくらいの費用になってくるので要注意。
故障の前兆は、燃費ではかることができるので、給油ごとの燃費をチェックしておくといいだろう。特にハイブリッドバッテリーの劣化は、燃費に影響を与えやすい。
ハイブリッドシステム系統でも、エラー表示が出てきたら怪しいと思った方が良いだろう。コンピューター診断で、情報を書き換える程度のものならいいのだが、実際に部品交換が必要となってきたら、寿命と考えた方が良い場合も多い。
ハイブリッドカーの場合は、プロの目を通すことも重要だが、プロの目から見て今自分のクルマがどのような状況に置かれているのかを理解することも重要。
機械ものだから分からないと初めから諦めるのではなく、愛車を少しでも理解しようとする姿勢が、適切な買い替え時期を判断することにもつながるのだ。
マフラー・足回り・燃費の3つの箇所に、先に挙げた5つの不具合が出てきたら、そろそろクルマの買い替え時。タイミングよく買い替えを勧めることも、クルマと上手く付き合うための、勘所と言える。


































