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そろそろ涼しくなってきたけど…… 冬でもA/Cスイッチはつけっぱなしの方がエアコンが長持ちするってマジ!?
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ベストカーWeb より


 今年の夏の厳しい暑さでは、カーエアコンに大変助けられた。A/Cスイッチは常時ON、で夏の間はカーエアコンを使っていたと思うが、冬になるとどうだろう。A/CスイッチをOFFにして、カーエアコンを作動させていないだろうか。冷却水が温まれば、A/CスイッチOFFでも暖かい空気は出てくるが、この使い方はエアコンの臭いを増幅させてしまう使い方でNG。冬のエアコンの使い方が、夏の不快な臭いを防ぐ! 勘違いの多い、冬のエアコンの適切な動かし方をお伝えしていこう。

文:佐々木 亘/画像:トヨタ、Adobe Stock(トビラ写真:Youril@Adobe Stock)

冬でもA/CスイッチはONにすべし



 筆者は、13年・18万キロ超乗ったプリウスのエアコンを、年1回のエアコンフィルター交換のみで、独特の臭いをさせずに使い続けた。

 その方法は至極簡単で、夏でも冬でもA/CスイッチをONのままにしておいたというだけ。これだけで、エアコン独特の嫌な臭いが大きく軽減できるのだ。

 夏でも冬でも燃費を良くしようと、カーエアコンのA/Cスイッチをこまめに切り替える人は要注意。使い方によっては、エアコン内部にカビや雑菌が繁殖し、エアコン特有の嫌な臭いに悩まされてしまう。

A/Cスイッチにはどのような役割があるのか



 まず、エアコンのA/Cスイッチの役割を確認しておきたい。スイッチで切り替わるのが、コンプレッサーの作動状況になる。

 コンプレッサーが回ると、冷媒ガスがエアコン機器内部に循環し、エバポレーターと呼ばれる熱交換器の中で気化蒸発するのだ。この蒸発により、周囲の空気が冷やされて冷気が出るという仕組みになっている。

 加えて、空気を冷やすことで空気中の水分がエバポレーターで結露し、吐き出される空気は除湿されたカラッとしたものに変化する。

 A/Cスイッチで変わるのは、エアコン吹き出し口から出てくる空気の湿度と思ってもらうとわかりやすいと思う。温かい風を生み出すのはエンジンの熱なので、温風が必要な冬場には、わざわざコンプレッサーを回す必要は無いと考えたくなるわけだが、これが大きな間違いだ。

 除湿されていない空気をエアコン内部に通し続けると、カビや臭いの原因を作ることになってしまう。加えて、車内の湿度が高まり、外気温と室温の差が大きくなると、窓も曇り始める。

 臭い対策にも、安全対策にも、A/CスイッチはONのままで通年過ごすことをおすすめしたい。

エアコンを長持ちさせるためにもスイッチON!



 エアコン冷媒には潤滑用のオイルが含まれており、エアコンにとっては冷媒が循環している方がメンテナンスの行き届いた良い状態を保てる。冬場はA/CスイッチONでも燃費の悪化は最小限であり、A/CスイッチをONにしておくことでエアコンの寿命は長くなるとイイことずくめ。

 そしてエアコン吹き出し口から出てくる風の温度が高くなると、カビやほこりの臭いが気になってくる。こうした汚れを起因にした臭いに効く対策が「エバポレータークリーニング」だ。

 既に臭いがひどいという場合には、芳香剤などで誤魔化さず簡単にできるエバポレータークリーニングを行って欲しい。自動車ディーラーやカー用品店には、15分程度でできる簡易的な清掃がある。

 臭い対策には、エバポレーターにカビの栄養素を付けないのが一番。クリーニングの後には、湿度の低い風を循環させて、エバポレーターをできるだけ乾いた状態にすると、快適な状態が長持ちするぞ。

 エアコンは年中A/CをONの状態で使うこと。これが人にもクルマにも優しいエアコンを作り出すコツだ。是非、覚えておいてほしい。




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