【命の危機も】本日35℃超の猛暑予報 「5分なら大丈夫」で我が子を失っていいんですか?
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ベストカーWeb より

本日は日本列島は広い範囲で35℃超の猛暑日予報。そんな中で毎年繰り返されるのが、子どもの車内放置による痛ましい事故です。「ちょっとのつもり」が命を奪う現実を、どうか他人事と思わずに読んでください。大切な命を守るのは、たったひとつの判断です。
文:ベストカーWeb編集部/画像:Adobe Stock(トビラ写真=chihana@Adobe Stock)
「ほんの少しのつもり」が命取りに
「たった10分くらいなら大丈夫」「寝てるから、起こさずに買い物を済ませたい」。
自分が親になるまでなぜそんなことを考えつくのか想像すらできなかったのですが、いざ乳幼児を連れて買い物に出るとふとこの思いがよぎったことがあります。
育児に追われるなか、ぐずる子どもを連れて買い物に行くのは想像以上に大変です。ですが、その「ちょっと」が取り返しのつかない悲劇を生むことがあります。
真夏でなくとも、直射日光を浴びた車内の温度上昇は想像以上です。日本自動車連盟(JAF)のテストによればたとえば気温が35℃の日、黒いボディのミニバンの車内は57℃、ダッシュボードは70℃以上にまで達します。
15分経過時点で、熱中症指数(WBGT)は「危険」レベルに入り、命の危機に陥る可能性があります。
特に小さな子どもは体温調整機能が未熟なため、体に熱がこもりやすく、短時間でも深刻なダメージを受けてしまいます。
レジの行列、立ち話……それで5分が15分に
「5分で戻るつもりだった」。多くの事故はそうした「つもり」の積み重ねで起こります。買い物中にレジが混んでいた、偶然知人に会って話し込んでしまった。そうして気がつけば15分以上が経過していた……。そんな状況、誰にでも起こり得ます。
仮にエアコンをつけたまま車を離れたとしても、操作ミスやなにかの拍子で切れてしまったら? または子どもが自分でスイッチをいじってしまったら? その一瞬が生死を分けることになります。
クルマは便利だからこそ、過信は禁物
私たちは日常的にクルマを使い、便利な存在として信頼しています。しかし、エンジンを止めたあとでもクルマは子どもにとって「危険な空間」になり得るのです。運転する責任とは、命を守る責任でもあります。
この問題は決して「不注意な親の話」ではありません。誰にでも起こり得ること。だからこそ、一人ひとりが「自分は絶対にしない」と心に決め、周囲にも伝えていくことが大切です。
この記事を読んでくださったあなた自身、そしてあなたの大切な人たちの命を守るために。どうか、この情報を家族や友人と共有してください。
【参考情報・出典】
・JAF「車内温度上昇テスト」(リンクはこちら)