後悔しない新車選び! 営業マンが明かす「付けておきゃよかった」メーカーオプションとは
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ベストカーWeb より

新車購入時、予算や必要性を考慮してメーカーオプションの選択を悩む方は多いでしょう。しかし、後から「付けておけばよかった」と後悔する声も少なくありません。今回は、営業マンがこっそり教える、特に後悔の声が多いメーカーオプションをご紹介します。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トップ写真=Sansern@Adobe Stock)
※一部生成AIで記事を作成しています
あると便利なパノラミックビューモニター
新車購入時に選択するメーカーオプションは、後付けができないため慎重な判断が求められます。以下に、特に後悔の声が多いメーカーオプションを紹介します。ちなみにメーカーオプションとは、新車注文時にメーカーにつけてもらうオプションのことで、注文書がメーカーに到達した後では変更することができません。ディーラーオプションは、メーカーオプションとは違って、ディーラーが付けるオプションなので納車後でも注文できます。
まず、パノラミックビューモニターですが、全方位の視界を提供し、駐車や狭い道での運転をサポートします。例えばヤリスクロスのパノラミックビューモニターの価格は3万3000円(Z、G)、4万9500円(X)で、後付けが難しいため、購入時に検討する価値があります。
「最初はなくてもいいと思うのですが、実際、試乗車などで1回使ってみると、駐車が苦手な人は付けておけばよかったと後悔する人が多いです」。
災害時に役立つアクセサリーコンセント
ハイブリッドカーやPHEVにオプション設定されているアクセサリーコンセント(100V・1500W)は、アウトドアや災害時に役立ちます。ただし、価格は5万円前後と意外と高額。例えば、カローラクロスの場合は100V・1500Wで4万4000円となっています。
「自然災害などが多くなっている昨今、アクセサリーコンセントを選択するお客様は増えています。ただ、実際には意外と使用しないというお客様も多いのも事実です。そのため、万一の備えを気にする方、キャンプなどのアウトドアレジャーを楽しむといった方にお薦めしています」
なくてもいいけどあったらいいなのサンルーフ&ムーンルーフ
開放感を求める方にはサンルーフが人気ですが、価格や断熱性、故障時の修理費用などを考慮する必要があります。それでも、SUVなどでは装着する人が多いです。一般的には10万円ほど高くなりますが、例えばアルファードなどのミニバンはリセール時のプラス査定にもつながることも多いです。
「いらないと否定的な意見が多いイメージのメーカーオプションのひとつですが家族が多いと付けておいてもよかったと後悔する人も多いですね」。
SUVだったらあったほうがカッコいいルーフレール
アウトドア用品の積載に便利なルーフレールは、スタイリングを損なわずに装着できるメーカーオプションがオススメです。とはいえ、車種にもよりますが4万円前後はかかることが多いため、使用頻度が低い場合は必要がない装備といえます。後付けのディーラーオプションもありますが、ボディに傷がつくリスクがあります。
「例えばカローラクロスの場合ですが、特にスキー板やルーフBOXを積まないので付けなくてもいいと思っても、やはりルーフレールが付いていたほうが、SUVらしさを感じられるため、Z、Sを選べばよかったという人も多くいらっしゃいます。ちなみにエントリーグレードのGにはメーカーオプションとしても設定されていません」。
いざという時安心な寒冷地仕様車
寒冷地仕様車とは、具体的には、バッテリーやオルタネーターの大容量化、防錆性の強化、車内暖房の強化、エンジンオイルの低粘度化、ウォッシャー液を入れるタンクの大容量化など、細かい部分にまで寒冷地での使用に支障が出ないような工夫が施されています。
一般的には、気温がマイナス10℃以下になることがある地域が寒冷地と分類されます。例えば、北海道地区では寒冷地仕様が全車標準装備になっていますが、車両本体価格は車両により多少異なりますが、2万~3万円ほど高くなっています。
■寒冷地仕様(例トヨタシエンタ:2万900~2万9700円)
・耐チップテープ:雪道走行時の飛び石や氷の塊などによる傷付きを防ぐクォーターパネル下部に装着される耐チップテープ
・冷却水LLC:通常の濃度30%では-15度で凍結するが濃度50%にすると-35度にならないと凍結しなくなる
・ウインドシールドデアイサー:雪だまりや 凍結によりワイパーが動かなくなることの防⽌を⽬的にフロントガラスに熱線を配したもの
・ウインドシールドワイパー:ワイパーモーターが寒冷地⽤で強⼒に
・ウォッシャータンク:標準仕様の1.8Lから2.3Lへ増量
・ドアミラー:ヒーター付きドアミラーに変更
・フロントPTCヒーター:エンジン始動直後からエンジンが暖まるまでの間、通常のヒーターに加え、暖房を補う装置PTCヒーター(電気式補助ヒーター)を装備。エンジンの冷却⽔温が低い時の室内暖房に貢献。即熱性があるため、短時間で暖房がききます
・リアヒーターダクト:後席の暖房効果に貢献するため、リアシート⾜下に温⾵を送るためのダクトが設定されます
・バッテリー:LN1からLN2に容量アップ
・フロントワイパークランク:雪などによりワイパーに無理な負荷がかかった際、部品が変形や破損をしないようにクランク(スプリング)で吸収しワイパーを保護
・ミリ波ヒーター:ミリ波レーダー専⽤カバーへ付着した雪等を取り除く
「かなりの仕様変更が施されているにもかかわらず、2万~3万円程度の上乗せならかなりお得だと思います。そのため、寒冷地にお住まいではなくてもウインタースポーツ、キャンプなどのアウトドアレジャーに多用するという方のなかには、寒冷地仕様車でもよかったかなとおっしゃる方がいます」。
まとめ
いかがでしたか? これ以外にも付けておいたほうがよかった装備として、おススメしたいのは寒い日に欲しくなるステアリングヒーターや隣の車線を走る車が死角に入るとLEDインジケーターを点灯・点滅して注意喚起してくれるブラインドスポットモニターが挙げられます。
一方で、付けなくてもよかったメーカーオプションも存在します。その代表例がカーナビでしょう。グレードによっては標準装備、メーカーオプション設定、またはディスプレイオーディオ(スマホとの連携)など選択肢が多く悩まれる人が多いと思います。なるべく安く済ませたいならディスプレイオーディオか、量販店で販売されているカーナビがいいでしょう。
しかし、トヨタスマートセンターから最新の地図データと目的地情報を取得してナビゲーションを行うセンター通信型のナビゲーションサービスが受けられる「トヨタコネクテッドナビ」のような通信タイプのメリットを受けたいなら、メーカー純正ナビのほうがいいでしょう。
また、このメーカーオプションが付いていると買取額が上がる、逆にないと買取額が下がる、というリセールに影響するメーカーオプションが存在します。
これは車種によって異なります。例えばアルファードであれば、ユニバーサルステップ、トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク(パノラミックビューモニター付)]、デジタルインナーミラー、ヘッドアップディスプレイ、ムーンルーフ(さらにモデリスタエアロ)などのメーカーオプションが多数ついていれば、査定額がアップします。
また、ディーラーで薦められるボディコーティングはやめておいたほうがいいでしょう。あとでじっくりとボディコーティング施工業者を探して、お願いしたほうがいいと思います。
最近、購入時に営業マンの言葉をうのみにするのではなく、予算と将来の買取査定を視野に入れての購入をおススメします。