「エアコンの違和感、見逃してない?」高額修理を防ぐために今知っておくべきこと
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ベストカーWeb より

クルマのエアコンが突然効かなくなったら……その修理費、実は思った以上に高額になるケースも。特に夏本番前の今、故障原因や対策を知っておくことは重要です。本企画では、修理費の相場や故障のサイン、防ぐためのメンテナンス法を解説します。
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock(トビラ写真:Cautivante.co@Adobe Stock)
※記事制作にあたり一部AIを使用しています。
いくらかかる? クルマのエアコン修理費用のリアル
「最近、冷たい風が出ない」「風量が極端に落ちた」──こんな症状を感じたら、それはエアコンの故障のサインかもしれません。いざ修理となったときに気になるのが、その費用。修理費の実例として軽自動車で約6万円〜、高級車では20万円超えとなるケースもあります。
原因がコンプレッサーの故障であれば、部品代だけで5万〜10万円程度かかることも。また、ガス漏れや電装系トラブルが絡むと、修理はさらに複雑かつ高額になりがちです。
故障の原因は?見逃しがちな“初期サイン”
カーエアコンのトラブル原因には、以下のようなものがあります。
・冷媒ガスの漏れ:パイプや継ぎ目の劣化が原因
・コンプレッサーの焼き付き:オイル不足や過負荷が原因
・電装系の断線やセンサー不良:長年の使用や熱による影響
とくに注意したいのが「冷風が弱い」「変なニオイがする」といった初期サイン。これらは多くのドライバーが「まぁいいか」で済ませてしまいがちですが、放置すると深刻な故障に発展しかねません。
修理を防ぐには?日常点検とメンテのすすめ
では、どうすれば高額修理を回避できるのでしょうか。基本は“早期発見・早期対処”です。
・年1回はプロによる点検を
ディーラーや整備工場での点検では、ガス圧やコンプレッサーの動作、配管の状態などを確認してくれます。エアコンに限らず、車検以外でも定期的にメンテナンスを依頼することが安心への近道です。
・エアコンフィルターの定期交換
フィルターが詰まっていると風量が落ち、コンプレッサーに負荷がかかります。多くのメーカーでは1年または1万kmごとの交換を推奨しています。
・使用方法を見直す
エンジンスタートと同時にMAX冷風を使うと、電装系やコンプレッサーに負荷がかかることも。まずは窓を開けて熱気を逃がしてから使うだけでも、負担は減らせます。
エアコン故障は“予兆”に気づけるかがカギ
夏のドライブには欠かせないカーエアコン。快適な車内環境を維持するには、「なんかおかしいな」という感覚を見逃さず、早めの対処が必要です。結果的に、それが修理費用の節約にもつながります。
「車検でまとめてやればいいや」と思っている方も多いかもしれませんが、エアコンの不調は思いがけず突然やってきます。事前の準備と知識が、真夏のトラブルを防ぐ“最強の保険”になるのです。
つまり、カーエアコンの高額修理を防ぐカギは「違和感に気づく力」です!
■エアコンの修理費用目安(工賃込み)
・ガス補充/約3000~5000円
・ガス漏れ修理/約2万~3万円
・エアコンコンプレッサー交換/約5万~10万円
・ファンモーター/約4万~5万円
・エバポレーター交換/約5万~10万円
・エキスパンションバルブ交換/約2万円
・エアコンフィルター交換/約4000~6000円(年1回交換)
・サーモスタット交換/約1万円
※価格は車種によって異なりますので目安としてください
■修理費用例
・軽自動車(例:N-BOX):コンプレッサー交換+ガス補充=約6万6000円、電装系の故障も併発
・国産ミニバン(例:ノア):コンプレッサー+パイプ交換=約10万円、高圧パイプの腐食あり
・輸入車(例:メルセデスCクラス):コンプレッサー+センサー交換=約20万円以上、部品代が高額
・旧型車(10年以上前):ガス漏れ+パッキン修理=3万円〜8万円、年式や部品の有無に依存
※価格は個体によって異なりますので目安としてください