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高速代安くなって「サイコー」! 恩恵大きい「ETC2.0」なぜ普及しない? 「普通のETC」より“メリット大”! でも広まるのは「数年先」か
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くるまのニュース より

「ETC2.0」は「普通のETC」からどう進化しているのか


 高速道路の料金支払いを自動化する便利なサービス「ETC」の進化版として、2015年に導入が始まった「ETC2.0」は、料金の割引や一時退出サービスがあるなど、お得で使い勝手が良いにもかかわらず、じつはあまり普及が進んでいません。
 
 その理由はどこにあるのでしょうか。

 まずは、ETC2.0の概要をおさらいしてみましょう。

 最大の特徴は、従来の自動料金収受システムに加え、道路・車両間の双方向通信機能が備わったことです。

 これにより位置情報からの運転支援や、より充実した交通情報の取得がリアルタイムで可能になります。

 その情報範囲は約1000km分。渋滞情報や迂回ルート、前方の事故や落下物、カーブの先の見えない渋滞、天候の急変などの情報を音声や画像でドライバーに知らせてくれます。

 合流地点や急カーブ、事故多発エリアなどの情報も知らせてくれるので、安全運転に役立ちます。

 うれしいのは、事故多発地点や危険個所などの情報に高速道路だけでなく生活道路も含まれるということ。

 従来のETCは高速道路を利用するときしか使いませんが、ETC2.0は一般道でも役立つのです。

 となれば、普段は高速道路をあまり利用しない人にも大きな利用価値があります。

 また災害発生時には、リアルタイムで情報を取得してドライバーの安全確保を支援。

 通行実績を元にナビゲーションシステムなどと連携して「通れるマップ」を提供し、救急車両や救援車両などの被災地への運行を支援します。

 このように、ドライバーの安全で効率の良い運転をきめ細やかに支援してくれるのがETC2.0なのです。

 魅力はそれだけではありません。特定区間での料金割引サービスや「一時退出サービス」といった便利でお得な特典も付いています。

 料金割引サービスは、東京都内および名古屋市内の大都市圏で実施されています。これは渋滞緩和を目的としており、圏央道や東海環状線へ迂回すると料金が2割引きになります。

 一時退出サービスは、高速道路を一度降りて休憩しても料金が変わらないサービスです。

 パーキングエリアなどが不足している全国23カ所のインターチェンジで行われており、インターチェンジから2km以内にある道の駅を利用し、2時間以内に同じインターチェンジから同一方向に再進入すれば、降りずに走行した場合と同じ料金で利用できます。

 このようにETC2.0は、使い勝手はもちろん、お得感も満載のシステムなのです。

お得な「ETC2.0」の普及が進まない理由とは



 そんな魅力いっぱいのETC2.0ですが、なぜか普及があまり進んでいません。

 従来のETCの普及率は、2024年6月時点で95.0%。ほとんどの車両に車載器が導入されているといってもいいでしょう。

 一方ETC2.0はというと34.4%に留まり、3割ほどしか利用されていません。


 しかし車種別の内訳を見ると、軽自動車は8.9%、普通車は29.5%ですが、中型車になると55.5%と5割を超え、大型車では85.0%にも上ります。

 大型車への普及が比較的進んでいるのは、物流業者など事業用車両向けのサービスがあるからでしょう。

 ETC車載器には一般用と業務支援用があり、業務支援用は出発地から目的地までの走行履歴が蓄積され、企業の運行管理に役立てることができるのです。

 また、ETCコーポレートカードの割引率も10%高くなったり、通行許可を簡素化する制度「特車ゴールド」で簡単に通行許可が取れたりするなど、大きなメリットがあります。

 こうしたサービスは一般のドライバーには関係ありませんが、それがなくても多くの魅力があるのは確かです。

 にもかかわらず普及が進まない理由として、まず、導入コストの高さが挙げられます。

 ETC2.0の車載器は約1万5000円~3万円と従来のものより高額なうえ、取り付けとセットアップの費用が合計1万円前後かかります。

 さらに画像情報などを利用するには対応するカーナビも必要なほか、そもそも対象区間を利用しない人にとっては割引サービスの価値が感じられないのも仕方ありません。

 運転支援情報も、スマートフォンが普及した今では同様のサービスを利用できるため、わざわざ高い費用をかけてETC2.0にバージョンアップしようとはなかなか思わないかもしれません。

 とはいえETC2.0の機能は今も進化し続けています。

 スマートフォンとの連携やAIを活用した音声認識など、技術はめざましく発展。今後は自動運転への対応も期待されています。

 こうした進化に加え、2030年までにETCのセキュリティ規格が変更され、旧規格の車載器が使用できなくなる可能性もあるため、その後はETC2.0の普及が進むと予想されています。

※ ※ ※

 なかなか普及が進んでいないETC2.0ですが、機能もサービスも充実していることは確かです。

 費用対効果を考えると二の足を踏んでしまうかも知れませんが、より便利で、そして何より「安全」なドライブのためにも、ETC2.0へのバージョンアップを考えてみてはいかがでしょうか。


引用元:https://kuruma-news.jp/post/901465


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