もうすぐGWだというのにインフルエンザが流行ってナニゴト!? クルマも感染経路みたいだけどいい対策ってある?
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ベストカーWeb より

4月も後半戦に差し掛かったというのに、全国的にインフルエンザが流行しており、学級閉鎖を実施している学校も。感染経路がクルマの場合もあるので、実行できる対策を見直してみましょう!!
文:往 機人/写真:Adobe Stock、ベストカーWeb編集部/アイキャッチ:Shopping King Louie@Adobe Stock
毎年のように世間を騒がせる厄介なインフルエンザ
2019年に感染が確認されてから世界的な規模での被害を及ぼしたコロナこと「新型コロナウイルス感染症」。今では沈静化して警戒度が大きく引き下げられましたが、いぜんとしてニュースなどでは感染の報告が流れています。
その状況もあって、今でもマスクの着用やアルコールの消毒などの対策を続けている人を多く見掛けますが、昨今はそのおかげもあってか、インフルエンザに感染する人が減ったという良いニュースも耳にします。
しかし、インフルエンザの症状が軽くなったわけではないので、2〜3月のピークを迎える前には注意喚起の告知があちこちで見られ、実際に身近でも感染した人がちらほらいるのが実状でしょう。
そんなインフルエンザですが、会社や家庭での感染対策は以前より進んでいるというものの、クルマに乗るときにまで対策を徹底しているというケースはまだまだ少ないように感じます。ここではそのクルマに乗るときのインフルエンザ対策について考えてみましょう。
対策する前にインフルエンザを知ろう!!
そもそも「インフルエンザ」とは何でしょう?「国立健康危機管理研究機構」のサイトによれば、「インフルエンザは、インフルエンザウイルスを原因病原体とする急性の呼吸器感染症」とあります。
いわゆる「風邪」と混同、あるいは「風邪のひどいやつ」という認識の人もいるかもしれませんが、風邪は「正式には「風邪症候群」といって、上気道の急性炎症の総称」だそうで、のどの痛み、くしゃみ、鼻みず、頭痛、だるさなどの症状が特徴です。
「インフルエンザ」は「インフルエンザウイルス」が原因の感染症なので、風邪と症状は似ていますが別のもののようです。
感染した場合は1~3日の潜伏期間の後に、突然の38℃以上の高熱や全身の倦怠感、食欲不振などが現れ、遅れて、咳やのどの痛み、鼻水などの「呼吸器症状」が現れ、人によっては腰痛や吐き気などの「消化器症状」を訴えることもあるようです。
一般的には10日前後で症状が落ち着きます。風邪に比べて高熱を発することや、呼吸器や消化器での症状が強く出ることから、体力の下がった人や高齢者などでは命に関わるダメージを負う場合もあり、毎年少なくない死者も出ています。
また、「流行性感冒」という呼び方もあるように、季節性があるのも風邪と異なる部分です。日本での傾向としては、年末に発生が始まり、1〜3月に掛けて増加していき、4〜5月に終息するという感じです。
春頃には感染者が減少しますが、感染力や症状の重さを考えると油断はできません。
クルマでやるべき効果的な対策は?
感染するのは、ほとんどが咳やくしゃみ、会話などでの、唾液や粘液の飛沫によるものと考えられているようです。感染しても1〜3日の潜伏期間があるので、自覚しないまま他の人と会って移してしまうというケースも多いでしょう。一般的な予防法としては以下の方法があります。
・予防ワクチンの接種
・ピーク時の外出を控える(人混みを避ける)
・外出時はマスクを着用する
・石鹸やアルコールで手指を消毒
・免疫力を維持するよう努める(栄養や睡眠休息を十分とる)
・室内では換気をこまめにおこなう
・空気清浄機を稼働させる
・加湿器などで湿度を高くする
これらの方法を踏まえて、クルマでおこなえるものを考えてみましょう。まずはマスクの着用です。クルマの室内はパーソナルなスペースなので安心からか、マスクを外している人も少なくないでしょう。
しかしクルマの室内はかなり狭い空間なので、逆にウイルスに触れる確率が高いとも言えます。とくに同乗者がいるときは、完全に飛沫感染の圏内なので、警戒時期にはできるだけマスクを着用しましょう。
そして、できれば乗車たらすぐ、ハンドルなどを触る前にアルコールで手指の消毒をおこないましょう。
換気も効果的です。仮に乗車時にウイルスを持ち込んでしまった場合でも、換気をすることでそれを外に排出させられる可能性は高いでしょう。
また、換気した後はエアコンを内気循環に切り替え、フィルターの効果で内部の空気を清浄させるとさらに効果は高まると思います。
加湿もウイルスを抑えるのに効果的なようです。「インフルエンザウイルス」は湿度が50%以上では活動できずに死滅するので、自身の周囲だけでも加湿で湿度を高く保つのが効果的です。
実際行う際は、窓やミラーなどの曇りに注意しましょう。