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よかれと思った行為が本末転倒!! 実は逆効果のクルマ関連NG行為3選
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ベストカーWeb より


 きっとクルマにとっていいだろう、よかれと思って行った行為が実は逆効果だった……というのが今回紹介する企画。例えば、クルマの窓が凍っていた場合、熱いお湯をかけてしまう行為は逆効果でガラスが割れてしまう。そんなクルマ関連の逆効果となる行為を紹介していこう。

写真/ベストカーWeb、Adobe Stock(トビラ写真:ronstik@Adobe Stock)

逆効果1/長期間オイル交換していないエンジンだからとフラッシングする行為



 昭和のクルマ好きは、安いエンジンオイルや洗浄用オイルでフラッシングしてから、高い質のよいエンジンオイルに交換する人も多かった……。

 しかし、こうしたエンジンオイル交換時のフラッシングは逆行為になることがある。オイル交換時のフィルター交換と同時にフラッシングオイルによる洗浄を継続的に行なっているのならあまり問題ないが、今までほとんどフラッシングしたことがなくオイル交換もサボりがちなエンジンは逆効果になる。

 エンジン内部が汚れ切っている状態でいきなり内部を洗浄、それも限られた量の洗浄剤を入れただけでエンジンを回して洗浄するのはリスクが高い。

 それはなぜかというと、エンジン内部に堆積したスラッジが塊のまま剥がれ落ちて油圧経路に入り込んでしまうと、潤滑不良や油圧低下によるトラブルを起こす可能性があるからだ。

 メーカー推奨よりも交換時期を延ばしたり、純正オイルよりも品質の低いオイルを使ってしまうと、エンジンの寿命は短くなり、エンジン内部もスラッジが堆積してしまうから避けよう。

 エンジンの消耗をできる限り抑えたいのであれば、自動車メーカーが推奨する交換サイクルより早めに純正オイル、もしくは純正オイルと同じ粘度でより高性能なオイルを利用することだが、これは節約とは逆行することになるのでオーナー自身が判断してほしい。

逆効果2/エンジンを労わるあまり、高回転まで回さない



 燃費やエンジンの慴動部分の摩耗を考えれば、エンジン回転は低い方がいいというのは、基本的には間違ってはいない。

 ただし、街中中心で低回転で走る、1回あたりの走行距離が8km未満のちょい乗りはクルマにとっては非常によくない。エンジンが十分に暖まる前に走行を終わらせてしまうため、燃焼効率が落ちて燃費が悪くなるし、エンジンが暖まっていない状態で走行するとエンジンオイルの劣化が進んでしまう。冷却水やオイルなどの温度が低い状態での走行が多くなり、油脂類がダメージを受けてしまうのだ。

 そんな状況を防ぐ、あるいは改善しようと思うなら、時々はエンジンをある程度の回転数まで回し、一定の速度で巡航することだ。これがエンジン内部の堆積物を減らし、燃焼室回りのコンディションを整えて理想的な燃焼状態に近づけてくれる。

 ただし、エンジン回転数を高めればいい、という単純なモノでもない。発進加速などは負荷が大きいので、エンジン回転を高めるために燃料をたくさん噴射する。

 燃料が濃い状態での走行なので、吸排気系や燃焼室にはむしろデポジットやカーボンが堆積しやすくなる可能性も高い。それに加速している時間は短いから、ちょい乗りで堆積したデポジットを溶かして燃焼させることはできない。

 だからといって、必ずしも高回転域までシフトせずに引っ張って加速させる必要はない。ひと昔前のハイパワーなスポーティカー用エンジンなら話は別だが、昨今のエコカーはエンジンの許容回転数も低く、中低速重視の特性なので高回転域まで回すメリットは少ない。

 最近のエンジンは以前ほど高回転域を重視していない。燃費や排ガス規制が厳しくなった昨今、回転数を上昇させるのは燃焼回数が増えて燃費の悪化につながるからだ。



 一般的な4輪車用のエンジンではアイドリング(750rpm前後)から2000rpmあたりまでが低回転域、4000rpmあたりまでが中回転域、それ以上が高回転域となるが、エンジンが高回転型であれば全体的に回転数帯の幅が広くなると思っていい。

 また、燃料供給にキャブレター、点火系にディストリビューターを使っていたエンジンなら、プラグのカブりを防ぐために高回転域まで引っ張る必要があったが、今日の電子制御でダイレクトイグニッションのエンジンには、そうした儀式は不要だ。

 油圧を高めて、油圧経路のスラッジの堆積を防ぐのがエンジンを回すメリットといえる。したがって、中回転域と言える3000rpmあたりまで回せば十分だ。

 それよりも軽負荷の燃焼を一定時間続けることが大事。理想は、高速道路でのクルージングだ。月に1度くらいは高速道路を走り、合流時にはしっかりと加速してエンジン回転を高め、その後は巡航することで、燃焼温度が高めな燃焼を続けるになり、カーボンやデポジットを軽減させることができる。

 その後高速道路を下りると、エンジンの吹け上がりが軽くなって、エンジンの調子が良くなったことを体感できるクルマも珍しくない。

 さらにデポジットを減らしたいなら、燃料に清浄剤を添加してやるのもアリだ。ハイオクガソリンのなかには、レギュラーガソリンよりも清浄剤が多く含まれているから、ハイオクを入れてもいい。

 走行することでエンジンオイルにも水蒸気(燃焼ガスから発生)や燃料(冷間時の走行が多いと燃料希釈も多い)が混じってくるから、これらもある程度長時間エンジンを回すことで、エンジンオイルから蒸発させ、オイルの状態を回復させることにつながるのだ。



 ではディーゼルエンジンはどうか。クリーンディーゼル車も直噴ガソリン同様、チョイ乗りや発進加速を繰り返すだけの走りは、DPF(黒煙をろ過する排気系のフィルター)やEGRバルブにカーボンを堆積させてしまうことになる。

 ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べ、最大トルクの発生回転数は1500~2500rpmと低く、4500rpmあたりまでしか回せないが、低回転だけで走っていると、PMが堆積しやすくなるため、時々エンジンを回してやることがエンジンのコンディションを維持するために重要なのである。

 加速時にギアを落としてしっかり回す、付着したPMを吹き飛ばすためにもエンジンブレーキを多用した方がいい。剥がれたカーボンは最終的にDPF再生装置に入り、再生処理時に燃えてしまうので問題はないはずだ。

逆効果3/冬場にオートエアコンをつけ28度に設定する




 暖房はエアコンを使わなくてもできる。冷房はエアコンのスイッチをONにしなければ、冷風は出ないが、暖房は温度調節を高温にするだけで暖気が出るので、エアコンをONにする必要はない。

 これを知らない人が実に多い。家のエアコンと同じようにエアコンスイッチを入れて、オートエアコンの温度設定を28度や30度にする人が意外に多いのだ。クルマはエンジンという熱源があるため、冷却損失を活用する暖房は非常に効率のいい空調なのだ。

 家庭用エアコンの場合は冷房も暖房もエアコンが作り出しているがクルマの場合、エアコンは除湿と冷房を行なっているだけで、暖房はエンジンの冷却水を使ったヒーターによって実現している。

 しかしヒーターだけの暖房は使い方を間違えたり、気象条件によっては危険なこともあるので、理解したうえで使い分けることが重要だ。

 エアコンの除湿機能を組み合わせることで除湿暖房を実現している。外気温が低い場合は、内気循環モードとして室内の空気を循環させて暖めた方が、室内温度は早く上昇させることができる。

 しかし、内気循環は室内の空気だけを利用しているため、急激に条件が変わってしまうことがあることに注意したい。というのは乗員の呼気や発汗による湿度上昇はウインドウの曇りを発生させる原因となるからだ。



 急激に曇ることで視界を奪われることもある。外気導入になっていれば、湿度の低い外気を直接ウインドウ内側に当てることでも曇りは防げるが、すでに曇ってしまった場合は、ヒーターだけで曇りを解消させるのは時間がかかる。

 もしウインドウが曇ってしまった場合は、曇りをとるデフロスターとデフォッガースイッチを押す方が手っ取り早い。扇方の枠に縦に3本のラインが入っているのがデフロスタースイッチで、長方形の枠に縦に3本のラインが入っているほうがデフォッガースイッチだ。

 デフロスタースイッチはフロントウインドウに暖かい風を送ることによって曇りを取り除く。デフォッガースイッチはリアウインドウにプリントされた電熱線でガラスを暖め、霜や曇りを除去する。

 また、エアコンをONにすれば除湿暖房になるから、曇りの問題は解消される。もしウインドウが内側から曇ってきて、エアコンがオンになっていなければ、ACのスイッチを押すことでコンプレッサーが駆動され、みるみる曇りが解消される。

 ただし、視界を失うほどの急激な曇りが生じた際には、エアコンを入れるだけでなく、周囲の通行を確認しながら左に寄ってハザードを点灯して曇りが解消されるまでは停車するようにしたい。



 エアコンを入れても曇りが解消されないなら、それは吹き出し口の選択を間違えているか、エアコンのクーラーガス(冷媒)が抜けていて除湿ができなくなっている状態のどちらかだ。

 暖房は、エンジンの廃熱を利用しているので燃費にあまり影響しないが、エアコンの冷房で使われるコンプレッサーはエンジンで動かしているので、そのぶん燃料を使い、燃費も悪くなる。

 暖房の送風の強弱による燃費への影響もそれほどはないが、朝方冷えている時に車内を暖かくするための暖機運転と高温および強い送風の設定はこのかぎりではない。

 さて、冬場に最適な温度設定は何度なのか? エンジンをかけた後しばらくして車内が暖まってきたら、温度設定は20度に設定するのがよいだろう。

 高めの28度に設定して頻繁に暖房のスイッチをON/OFFにしている人がいるが、暑すぎたり寒すぎたりと温度の変化が激しく、体調を壊す原因にもなるので避けた方がいい。


引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/1168495


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