ほとんどの人が使ったことがないだけに要チェック! 「SOSコール」の注意点5つ
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WEB CARTOP より
さまざまな万が一の事態のための安心装備
あおり運転による被害が急増した時期に、車内に装備されている「SOS」のボタンを押すと通報ができると話題になった通称「SOSコール」。軽自動車では日産デイズがいち早く搭載し、あおり運転被害だけでなく事故や急病などの緊急事態に警察や消防への通報がボタンひとつででき、万が一エアバッグが展開してドライバーの意識がなくなるような事態でも、エアバッグ展開と連動して自動で通報してくれる機能があるため、最後の砦として付いていると安心な装備となっています。
通称は「SOSコール」ですが、これは日本緊急通報サービスが提供する「HELPNET」というサービスを自動車メーカーが採用し、ユーザーが利用できるようにしているもの。2024年7月現在で、トヨタ、レクサス、ホンダ、日産、マツダ、スバル、三菱、スズキが採用しており、主にルームミラーの上付近の天井に赤い文字で「SOS」と表示されたスイッチが配置されています。
普段はまず使わないスイッチなので、自分のクルマについていることを知らなかった、という人もいるかと思いますが、それではいざというときに命が助かる確率にも影響します。あらためて、どこに付いているのか、どのように使えばいいのか、しっかり確認しておきましょう。
また、付いていることは知っていたのに、いざ使おうと思ったら使えなかった、という事態も避けたいところ。それにはいくつかの注意点がありますので、この機会にぜひチェックしておいてほしいと思います。
まずひとつめは、SOSコールスイッチに赤色のインジケーターのみが点灯していたら、システムに異常があるか、サービスの契約期限が切れている知らせ。このサービスを利用するには、自動車メーカーが提供するコネクテッドサービスを契約する必要があります。有料のメーカーもあれば無料のメーカーもありますが、いずれにしても契約の有無、契約期限を確認して、切れていれば継続しておきましょう。
ふたつめの注意点は、ボディカラーを塗り替えたり、ナンバー変更をした場合には必ず自動車メーカーのお客さまセンターなどへ連絡すること。というのは、SOSコールによって緊急車両が手配されると、車両位置、車種のほかにナンバーやボディカラーをもとに現場へ向かい、通報車両を特定します。そのため、情報と異なるナンバーや違うボディカラーに変わっている場合には、確認に手間取って到着が遅れる可能性があるのです。1秒でも早く救援がほしいときに、それでは本末転倒。変更した場合には速やかに報告を入れましょう。
初期設定を済ませておくことが大切
3つめの注意点は、SOSコールを利用する前には、車両側での初期設定が必要です。契約してあるからそのまま使えるだろうと思っていると、いざというときに使えなくて困ることになってしまいますので、販売店で初期設定を完了しておくことが大切です。
4つめは、SOSコールは車載通信機を使用してオペレーターとやりとりしています。車載通信機の内部電池には寿命があるため、定期的に確認して電池切れになることがないようにしておきましょう。また、心臓ペースメーカーやそのほかの医療用電気機器を使用する場合には、各医療用電気機器メーカーや販売業者に電波による影響について確認してから使いましょう。
5つめは、自動車メーカーによってはSOSコールのスイッチを押す際には安全な場所に停車してから押すことを推奨しています。視線を前方から逸らさないといけない位置にスイッチがあるので、前方不注意とならないための配慮です。また、誤操作防止のためスイッチを1秒以上「長押し」して離すと、グリーンのインジケーターが点灯し、オペレーターとの通信が可能となりますので、落ち着いて操作することも大切です。
ということで、いざというときに助けが呼べる頼もしいサービスであるSOSコール。一生使わないほうがいい装備ではありますが、普段から抜かりなく正常に使える状態にしておきたいですね。