車内にもち込みたくないからってリヤワイパーに愛犬の排泄物を入れたコンビニ袋……は違反! どう処理すべきかプロの愛犬家に聞いてみた
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WEB CARTOP より
ペットの排泄物はクルマの外にぶら下げてもOK?
今年のゴールデンウイークも各地の高速道路、高速道路を下りたリゾート地に向かう一般道で大渋滞が発生。ノロノロ運転だけに、前のクルマの後ろ姿を眺めつつ走るわけだが、そこで気になったのが、愛犬とドライブしているクルマのリヤワイパーなどに引っかけられた袋。それはもちろん、愛犬の排泄物を入れて、ぶら下げているのだ。車内に置くと臭うから……というのが、飼い主の主張だろう。
が、それは道路交通法違反になる。そもそも車体になにかをぶら下げていること自体が道路交通法違反であり、道路交通法第55条に「乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない」とある。
というより、そもそも、排泄物をぶら下げて走っていること自体、カッコ悪いし、もし万が一、風圧で飛ばされたりしたら、後続車に大迷惑。突然の飛来物に驚いて運転を誤り、事故を招く危険性もある!! こちらも、道路交通法で「道路において進行中の車両等から物件を投げること(飛ばすこと)」が禁止されているのである(道路交通法 第76条第4項第5号)。磁石でボディにくっつくペット用品の「うんちボックス」も、厳密に言えば「乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない」に引っかかるだろう。
では、ドライブ途中に愛犬が排泄したとき、どうすればいいのだろうか。モータージャーナリスト兼、ドッグライフプロデューサーでもある筆者からすれば、まずは愛犬をどこで排泄させるべきか、から考えるべきだと思っている。
つまり、ドライブ出発前に排泄を済ませておくのが基本で、現在、ジャックラッセルのララとキャバリアのアーモンドと暮らし、しょっちゅう愛犬同伴のドライブ旅行(仕事の撮影を含む)に出かけているわが家がどうしているかと言えば、ドライブ途中では、高速道路のSA/PAなどでドッグランと「うんちボックス」がある場所で愛犬をリフレッシュのためにも散歩させ、排泄させることにしている。そうすれば、排泄物を車内(車外!?)に持ち込むことは避けられるのだ。つまり、ドライブプランニングで、どこで安全快適に愛犬が排泄させられるかを、あらかじめ決めておくべきなのである。
行き先を前もって決めておくべし
愛犬との宿泊を伴うドライブ旅行では、滞在先も愛犬同伴型の宿泊施設だから、エントランスやドッグラン付近、お部屋に「うんちボックスが」あるはずで、往路のドライブ途中の排泄物をどうしても捨てられなければ、そこで捨てればいい。帰路の途中で、「うんちボックス」がなければ、自宅に持ち帰るようにしている。
日帰りドライブ旅行なら、高速道路のSA/PAなどでドッグランと「うんちボックス」がある場所で愛犬に排泄させればよい。そうすれば、そもそも排泄物を車内にもち込んだり、リヤワイパーにぶら下げる必要がなくなるわけだ。
が、お散歩中を含め、問題になるのが、排泄物を持ち歩く、車内に置く際の臭いだ。しかし、これも解決可能だ。多くの善良なる愛犬家、そしてわが家で使っているのが、もともと医療用だった驚異の防臭袋、「うんちが臭わない袋(SSからLサイズまであり)」というアイテムだ。ちなみに同社の製品は人間用の非常用トイレでも定評がある。
実際、長年愛用しているのだが、その防臭力は文句なく、袋に入れればほぼ臭わない。ただし、そのまま車内に置くのはちょっと……なので、さらにお散歩中にも携帯すべきペット用の消臭ポーチ・マナーポーチに入れて、車内の乗員からもっとも遠いところに置いておくようにしている。であれば、愛犬の排泄物の存在は、まったく気にならなくなるのである。
わが家も愛用しているDOG DEPTのお散歩バッグには、本体とは別に、脱着可能なマナーバッグが付いているものもあり、便利に使っている。
ちなみに、人間用のトイレに流す、ゴミ箱に捨てるのは厳禁、マナー違反もはなはだしいので、絶対にやめるように。
下の写真は、かつて軽井沢プリンスホテルの愛犬同伴用施設のドッグヴィレッジのコテージで撮ったもの。
画面右側のリードフックに吊るしてあるシルバーのポーチがペット用の消臭ポーチ・マナーポーチで、その下にあるのが、コテージ備え付けのうんちボックスである。