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最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
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WEB CARTOP より


 最近のサブスク(サブスクリプション/定額制サービス)の増加は、クルマの使い方にも影響を与えている。クルマには以前から借りて使うカーリースのサービスが存在したが、基本的には経費処理の利便性に基づく法人需要が中心だった。それが近年では、定額制で使う携帯電話、音楽配信など、サブスクのサービスが若年層を中心に広がっている。そこでクルマの使用も、定額制リース、いわゆるサブスクに取り組んでいる。

 サブスクの損得勘定のわかれ目は、任意保険が使用料金に標準付帯されるか否かだ。トヨタが展開するKINTOは、すべての年齢層を対象にした限定条件を設けない任意保険を標準付帯する。たとえば契約者の子どもが親の承諾を得てKINTOの車両でドライブに出かけ、未成年の友人に運転を交代したとき、交通事故の加害者になっても任意保険が支払われる。

 このようなすべての事故に対応した任意保険は、保険料が際立って高い。それをKINTOは標準付帯しているから割安なのだ。たとえばカローラクロスに2リッターノーマルエンジンを搭載したG(価格は241万円)をKINTOの7年契約で使うと、1カ月当たりの使用料金は約4万6000円だ。



 そして、カローラクロス2.0Gにすべての事故に対応できる任意保険を掛けると、任意保険料の月額料金だけで2万5000円前後に達する場合がある。1カ月に約2万5000円の任意保険に加入しながら、税金や車検費用まで含めた使用料金が約4万6000円であれば相当に安価だ。このように任意保険の扱い方次第で、サブスクの損得勘定は大きく変わる。

サブスクだけの専用グレードが選べる場合も


 また、KINTOはサブスクを通じて、クルマに関する新しいサービスも提案している。もっとも人気が高いのはKINTOアンリミテッドだ。プリウス、ヤリス、ヤリスクロスにKINTO専用のUグレードを用意して、各種のアップグレードも可能だ。これは、マイナーチェンジなどで新たに採用された機能も含め、安全装備のブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキなどをあとから装着できるといったもの。



 さらにKINTOは、新しいサービスの提供を目的にするから、サブスクではなく購入した車両に関するアップグレードも行っている。たとえばKINTOファクトリーと呼ばれるサービスによるRAV4のヘッドライトだ。RAV4は2021年12月に行った一部改良で、バイビームLEDなどを含む新しいヘッドライトを採用した。これを2021年11月までに生産された車両にも14万8500円で装着できる。



 このほか、2024年4月下旬、販売店にランドクルーザー250について尋ねると「抽選でお客さまと商談している」といわれることが多かった。その点でKINTOであれば「5〜8カ月で納車可能」とされている。



 ただし、KINTOはカーリースだから契約期間満了後に車両を必ず返却せねばならない。自分の所有にはできず、盲導犬を含めて動物の同乗も禁じられている。このようにKINTOは、使用上の縛りが多くユーザーを悩ませるが、ランドクルーザー250のように「KINTOなら使えます」という車種もある。

 今後はスバル車でもKINTOのサービスを始めるから、欠点や注意点も把握した上で、必要に応じて検討するといいだろう。



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