高速道出口にある「青いスラッシュ」何の意味? 実は重要なコト! 覚えておくべき「補助標識」の役割とは
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くるまのニュース より
実は標識には様々な種類がある
道路上には、白い丸に青色スラッシュ(斜線)が入った標識が設置されていることがあります。
運転中にときどき見かける標識ですが、一体どのような意味があるのでしょうか。
道路上には「止まれ」や「駐車禁止」など、さまざまな道路標識が設置されています。
普段何気なく見ている道路標識ですが、道路標識はメインの「本標識」と、本標識の意味を補足する「補助標識」の2種類に分けられます。
さらに本標識は「案内標識」、「警戒標識」、「規制標識」、「指示標識」の4種類に分類され、案内標識が目的地や通過地の方向・距離などを示しています。
地名や高速道路のSA・PAの場所などを表示した標識は、この案内標識の一種です。
次に、警戒標識はドライバーに注意深い運転をうながすために設置するもので、黄色のひし形(◇)にあらゆるイラストが描かれています。
一例としては「踏切あり」や「動物が飛び出すおそれあり」、「落石のおそれあり」などが挙げられます。
また規制標識は禁止や規制、制限などを知らせる標識であり、「一時停止」や「車両進入禁止」、「最高速度」などの種類があります。
加えて、指示標識は道路を通行する上で守るべき事項を知らせるもので、青地に白色のイラストが表示された「横断歩道」や「安全地帯」などの標識が代表的です。
一般的に案内標識と警戒標識は国土交通省や都道府県、市町村などの道路管理者が設置するのに対し、規制標識と指示標識は主に都道府県公安委員会が設置して警察が管理します。
そのため、警察では規制標識と指示標識をもとに交通違反の取り締まりをおこなっています。
このように道路標識はたくさんあるものの、一見しただけでは標識の意味が分かりにくいものも存在します。
特に「白い丸(○)に青色スラッシュ(/)」の標識が示す意味を正しく理解していないドライバーも散見されます。
では、一体どのような意味を持つ標識なのでしょうか。
「白い丸(○)に青色スラッシュ(/)」の標識の役割は
実はこの標識は、本標識が示す交通規制区間の「終わり」を意味する補助標識で、規制標識または指示標識とセットで設置されます。
具体的には「最高速度」や「転回禁止」、「一方通行」などの標識の上部に設置されており、それらの規制が終わることを意味します。
たとえば道路の一部区間を時速30km制限にする場合、その区間の入口付近には「30」と表示された最高速度標識と「始まり」を示す「右向きの赤色矢印(→)」の補助標識がセットで設置されます。
その一方、時速30km制限が終了する出口付近には「30」の速度標識と「終わり」の補助標識がセットで設置されます。
通学路や狭い生活道路のようにクルマのスピードを抑制する必要がある区間では、このような標識を設置するケースがみられます。
また「転回禁止」の規制標識と「終わり」の標識がセットになっている場合も同様で、車両の転回を禁止する区間が終わることをあらわします。
他には「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」や「駐車禁止」、「普通自転車専用通行帯」などの標識に付随して設置されることもあります。
そして「左向きの赤色矢印(←)」と「ここまで」と表記された2種類の補助標識も、「白い丸に青色スラッシュ」と同じ「終わり」を意味します。
なお、規制区間の「始まり」を意味する補助標識は「右向きの赤色矢印(→)」と「ここから」と表記された標識の2種類です。
※ ※ ※
「始まり」や「終わり」などの補助標識は本標識に意味を付け加える役割があります。
とりわけ速度規制や一方通行区間などの「始まり」を見落とすと交通違反で検挙される可能性があるため、道路標識や道路標示をよく確認して運転しましょう。