クルマの購入は「現金/ローン/残価設定」どっちが良い?「メリット・デメリット」を徹底比較! 販売スタッフの「本音」もポロリ
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くるまのニュース より
「現金一括払い」と「マイカーローン」はどっちが◯?
クルマを購入する際の支払い方法としては、「現金一括払い」か「マイカーローンの利用」が一般的です。
加えて最近では「残価設定型プラン」を活用する人も増えていますが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
まずは現金一括払いについて見ていきます。
メリットはやはり「余計なお金を支払う必要がない」ということでしょう。
後述しますが、ローンを組んだ場合は、元金に加えて「利息」も支払わないといけませんが、現金一括払いであればその必要はありません。
「ローン残高」という“後の心配”が無いのは非常に大きなメリットでしょう。
デメリットとしては、まとまったお金が一度に消えてしまうことが挙げられます。
資金に余裕があれば別ですが、無理に現金一括払いをすると、その後何らかの理由によって現金が必要な事態になっても対応することができません。
一方でマイカーローンは、購入時点でまとまったお金が無くてもクルマを購入できるのがメリット。
また一括払いとは違って、「現金を手元に残しつつ購入することができる」のが魅力です。
しかし先述のように、お金を借りている以上、元金だけでなく利息も支払わないといけないのがデメリットといえます。
返済期間にもよりますが、利息の支払い分が数十万円に上ることも珍しくありません。
また、万が一クルマにトラブルが生じて乗り続けられない事態に陥っても、ローンは全額支払わないといけないというリスクも存在します。
販売店が勧める「購入方法」はどっち?
このように、現金一括払いとマイカーローンそれぞれにメリット・デメリットがありますが、販売店側はどちらの方法がお勧めなのでしょうか。
自動車ディーラーの元スタッフによると「一括で支払う余裕があるのであれば、現金一括が良いでしょう。逆に余裕が無い場合はマイカーローンしか選択肢はありません。販売店側としても、ローンを組んでもらった方が店の利益につながりますし、スタッフの評価もアップするので正直なところありがたいです」とのこと。
購入時にディーラー指定のマイカーローンを組むことで、クレジット信販会社からの手数料が店側に入ります。
そのため、店側としては“マイカーローンを利用してほしい”のが本音だといいます。
手軽だけどデメリットもある「残価設定型プラン」
最近では、現金一括払いとマイカーローンのほかに「残価設定型の支払いプラン」もあり、近年この方法でクルマを手にする人が増加傾向にあります。
残価設定型は、車両の本体価格の一部をあらかじめ残価として設定し、車体価格から残価を差し引いた金額を、3年や5年など指定の年数で分割支払いしていく、というもの。
そして指定年数が終了したら、車両を返却するか、残価を支払って乗り続けます。
これは一般的なマイカーローンよりも毎月の支払額を抑えつつ、手軽に自動車を手に入れることができるのがメリット。
しかし、最終的な支払いが終わるまでは「自動車の所有権」が手に入りません。
また、残価も含めた総支払い金額は、最初の本体価格より数十万円も高くなります。
規定の年数が経過した後は、クルマを返却することでその後の支払いはなくなりますが、「クルマは手放せないけど、余計なお金を支払いたくない」ということもあるでしょう。
その場合、再度残価設定型プランで別のクルマに乗り換えるという方法もあるのですが、繰り返すことで残価設定型プランの輪から抜け出せなくなる可能性も。
他には「クルマのサブスク」(サブスクリプションサービス:商品を一定期間、定額で利用できる仕組み)もありますが、これは一般的に月々の費用が比較的安いだけでなく、諸経費も料金に含まれているという特徴があります。
いくら支払っても「自分のクルマにならない」というデメリットはあるものの、手軽にクルマに乗れるためこの方法を選択する人も増えていると、前述の自動車ディーラーの元スタッフは話します。
※ ※ ※
このように、クルマを手に入れたい場合は現金一括払いやマイカーローンのほかに、残価設定型やサブスクといった様々な方法が存在します。
それぞれに一長一短があるので、手元資金の有無や将来計画に合わせて、慎重に比較検討したいところです。