センターラインの切れ目の長さ「何m」って知ってた? 車間距離の大切さ
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ベストカーWeb より
車道に引いてある白線(区画線)には、車道中央線(センターライン)や車線境界線、車道外側線などいくつかの種類があり、それぞれ交通区分を示しています。
なかでも車線境界線は、片側2車線以上の道路において、複数のレーンを区切るための線です。センターラインと同様に、白い実線や白い破線、黄色の実線などで示されており、黄色の実線はセンターラインと同様に車線変更禁止、ただ白い線の場合は、センターラインとは違い、破線も実線も、基本的に車線変更や追い越しをすることができます(センターラインの場合は、白の実線では、原則センターラインをはみ出して走行することができない)。
ただ、この車線境界線の白の破線には、破線の間隔にも意味があることをご存じでしょうか。
文:エムスリープロダクション
アイキャッチ画像:写真AC_半ライス大盛り^^
写真:Adobe Stock、写真AC
車線境界線の白の破線は、車間距離を測るツールとして活用できる
車線境界線の白の破線は、高速道路と一般道で、破線の間隔が異なります。
高速道路の場合、車線境界線は線の部分が8mで線と線の間隔が12m、一般道の場合は線も間隔もそれぞれ5mです。
この違いは法定速度の違いによるもの。速い速度で走る高速道路では、一般道とは道路の標識や標示の見え方が違ってくるため、ドライバーが視認しやすいよう、破線の長さや間隔を一般道とは変えているのです。
そんな車線境界線ですが、特に高速道路を走行する際には、車間距離を測るツールとして、活用することができます。
前述したように、高速道路の車線境界線は、線が8mで間隔が12mであり、線と間隔でちょうど10m。これを1セットとすると、5セットでちょうど100mとなります。
走行中の安全な車間距離としては、時速と同じ数字(m)が必要といわれており(路面が乾燥していてタイヤがすり減ったり劣化していない場合)、時速100kmであれば100m、車線境界線ちょうど5セットぶん車間距離をあけておけば、適切な車間距離となるのです。
車間距離表示板や時間で測る方法も
おおよその車間距離を測ることができるものとしては、ほかにも、車間距離確認表示板があります。
高速道路上において、制限速度が時速80kmの区間では40mごとに、時速100kmの区間では50mごとに表示板が設置されており、「確認基点」に自車が到達したとき、前走車が何メートルの点にいるのかを見ることで車間距離を測ることができるため、車線境界線を使って測るよりも車間距離が一目瞭然。ただ、この車間距離確認表示板は、各インターチェンジ間に1か所ほどしか設置されていないため、車間距離を確認するチャンスは限られます。
ほかにも、車間距離を測る方法として、JAFのサイトでは「時間で測る」という方法が紹介されています。
基準とする地点を決め、前走するクルマがその基準地点を通過してから、自車がその地点に到達するまでの時間を数えることで、車間距離を測るという方法です。
時速100kmの場合は、3秒でその距離が83.3mとなり、4秒で111mとなるため、3秒から4秒以上は車間距離を確保しておきたいところ。
ちなみに時間を数えるときは、「ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサン」という具合に、「ゼロ」をつけるといいそう。
運転しながら時間を数えるとどうしても早くなってしまうため、「ゼロ」をつけることで、より正確に数えることができるそうです。
十分な車間距離は安全運転の第一歩!!
十分な車間距離を保つことで、前走するクルマの急な異変に対応できるほか、前走車のさらに前を走るクルマや道路の状況を確認することもできます。
高い速度で走行しているときは、制動距離も長くなってしまうため、ブレーキが間に合わない、という事態に陥りやすいです。
高速道路を走行する際は、本稿でご紹介したような方法で車間距離を測りながら、安全に走行したいものです。