クルマがないのに借金は……ローン返済中に「廃車級」の事故や天災にあったらどうなる?
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WEB CARTOP より
愛車の有無とローンは関係なし
新車であろうと中古車であろうと、マイカーを購入する際に車両価格と諸費用を合わせた乗り出し価格を現金一括で払えるという人は少数派ではないだろうか。
金額の大小はともかく、「ローン」を組んで愛車を手に入れている人は多いことだろう。
短くても3年、長いと10年近いローンを組むこともあるだろう。
金利を考えると借入期間は短いほど経済的には有利といえるが、毎月に支払える金額と欲しいクルマの価格から逆算してローン期間が決まっているというケースが多いのでは?
それはさておき、ローンを支払っている途中で、事故や天災などによって愛車が廃車級の被害を受けて全損になってしまったら、ローンはどうなるのだろう。
ローンを受けて購入した愛車の有無と、ローン(借金)というのはある意味では無関係であり、当然ながら全損になってもローンの残債は残る。
つまり、愛車がなくなってもローンの返済をし続ける必要があるのだ。
残債の金額が大きければ、いったんカーライフを続けることをあきらめ、ローンの返済だけに追われる日々を送ることになるかもしれないが、けっしてローンの残債があるからといって次のクルマが買えないわけではない。
たとえば、すでに長期に渡って返済してきた場合であれば、ローンの残債は少額になっているだろう。
その場合、貯金を切り崩すなどして、ひとまずローンを完済して、次の愛車を購入するというフローが考えられる。
残債があっても新たなローンを組むことも可能だが……
また、ローンの残債を次のクルマの購入時に組んだローンに乗せることで、まとめてしまうというローンもある。
こうすればローンを一本化できるのでわかりやすくなるが、基本的には借金を借金で返すということになる。
場合によっては金利がダブルでかかるカタチになるため、支払総額は増えてしまうこともあるだろう。
積極的におすすめできる方法ではないが、ローン残債があるからといって次のローンが絶対に組めないというわけではない。
いずれにしても、残念ながら愛車が全損状態になってしまったときには、存在しないクルマのローンを払い続けるという事実は変わらない。
それは借金の返済なので仕方ない話だ。
日本史の授業で習った「徳政令」のごとく、廃車になったら借金がチャラになるような制度はないのだ。
というわけで、廃車になってしまったときのローン残債に対する自己防衛としては車両保険に加入しておくことが最大にして、ほぼ唯一の対策といえる。
十分な車両保険をかけておけば、全損で廃車になった場合でもローンの残債をカバーすることが期待できるからだ。
もちろん車両保険をかけるということは任意保険の保険料も上がってしまうわけだが、ローンを組んでクルマを買う際には、そうした保険の支払いも含めて、自分が月々いくらまでなら問題なく払えるのかをよく考えて、予算上限を決めるようにしたい。