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横断歩道は一時停止忘れてない? 隠れ違反者続出中!! 習ったはずの交通ルール4選
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ベストカーWeb より


 運転していて、「このマークって何の意味?」「オレはいま違反したの?」とふと思うことがある。習ったはずなのに、すっかり忘れているのだ。そこで今回は、「どうだったっけ?」な交通ルールのおさらい。

文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/写真AC

信号機のない横断歩道が前方に…そのまま進んでいいんだっけ?



 どうすべきか? は道路交通法第38条に記されている。内容は「歩行者がいないのが明確でない場合は、横断歩道の直前で停止できる速度でクルマは進行。
歩行者がいる場合、クルマは横断歩道の直前で一時停止し、歩行者が横断歩道を通過するまで通行を邪魔しないこと」となる。

 横断歩道を渡る歩行者に、ドライバーが道を譲る行為を「マナー」と思っている人もいるようだが、これは「交通ルール」で決められていること。

 譲らなければ横断歩行者妨害で「違反」となるのだ。この場合の行政罰は違反点数2点、反則金は普通車で9000円、刑事罰は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金となる。

 なお、横断歩行者側のマナーとしては、ドライバーに横断する意思を明確に伝えるために「手を上げて横断歩道を通行すること」を警視庁では推奨している。

前方にひし形マーク(ダイヤマーク)を確認。これって何だっけ?



 クルマで道を走っているとたまに見かける道路に書かれた白いひし形マーク……。

 免許更新などで山梨県内の警察署を訪れた10〜80歳代の男女を対象とした2020年4〜5月に行われたアンケート。
ここで、このダイヤマークの意味を知らなかったor間違えた回答の人が6割を超えていた。

 しかも、80歳代ではなんと8割以上! ここまでくると、「習わなかったのかも」と思ってしまうレベルだが、正解は「前方に横断歩道または自転車横断帯があることを示す予告マーク」である。

 前述の「信号機のない横断歩道が前方に~」では、横断歩行者がいる場合は一時停止すべきと話したが、「横断歩道っていきなり出てくるからなぁ……」と思った人はこちらの“ダイヤマーク”の意味を覚えておきたい。

 警視庁も「合い言葉は“ダイヤの先には横断歩道”」と言っています。

 白くペイントされたダイヤマークは道路に2つ縦に並んで描かれているが、1つ目のマークは「横断歩道の50m手前」に、2つ目は「横断歩道の30m手前」に標示されている。
見通しの悪いコーナーの先に横断歩道がある場合などでも、このダイヤマークを見つけたら「横断歩道!」と思い出してほしい。

高速道路では後部座席も要シートベルト…大昔は一般道路ではしなくてもよかったよね?


 2008年6月に後部座席のシートベルト着用が義務化されて15年以上が経過したが、「一般道は??」と迷う人も多いと聞く。

 2022年10〜12月にかけて、JAFと警察庁が合同で「シートベルト着用状況全国調査」を全国885カ所で行ったが、後部座席の全国平均着用率は高速道路で78.0%、一般道路では42.9%だったという。

 いやいや、一般道路でも後部座席のシートベルト着用は義務です。それも15年前から……。

 ちなみに一般道路で一番低い装着率だったのは沖縄県で13.2%、一番高い装着率だったのは岐阜県の64.9%。
大都市圏では東京都52.0%、大阪府33.0%、愛知県49.8%……。
「え? してもしなくてもどっちでもよかったの!?」な感じで、思わず目が点になる。

 なぜこんなことになっているかというと、高速道路で非装着だと違反点数1点、反則金ナシ。一般道ではなんと違反点数も反則金も“ナシ”で、口頭注意のみ!
 一般道でも後部座席は要シートベルトで、交通違反なのは知ってはいても「罰則がないんだったら……」と守られないのかもしれない。

 でも、後部座席のシートベルト非装着の致死率(死傷者数に占める死者数の割合)は、高速道路では着用時の約15.4倍、一般道路でも着用時の約3.6倍にもなるというから、“被害者にも加害者にもならないため”にも後部座席のシートベルト着用は一般道路でもきちんと守りたいものですね。

あおり運転されたから、こっちは急ブレーキで対抗して…



 後続車からあおり運転をされ、アタマに血がのぼってしまって「このヤロー!」とばかりに急ブレーキ。仕返しとして「ありそうな」やり方だが、これもあおり運転に相当する立派な違反。

 道路交通法第24条では、「車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない」と記されている。

 そう、仕返しのための急ブレーキは、危険を防止するための“やむを得ない場合”にはあたらず、不要な急ブレーキ(急ブレーキ禁止違反)だからだ。この場合の行政罰は違反点数2点、反則金は5000〜9000円。刑事罰は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金となる。

 ちなみに、あおり運転を行うドライバーに対して対抗しようとする行為は火に油を注ぐ結果となることが容易に想像できるので、対応策としては

■後方からあおられたらなるべく早く道を譲る
 速度を落とすか、一般道路では路肩に停車して相手をやり過ごす。高速道路では後続車に追突される可能性があるので停車せず、サービスエリアやパーキングエリアなどの人目の多い場所へ避難。停車後に相手が車外に出てきても相手にせず、こちらは絶対に車外に出ない。

■前に割り込まれたら、速度を落として長めの車間を維持
 速度を落としてハザードランプを点滅させて後続車に知らせつつ、前車とある程度の車間を維持する。

■警察に通報する
 クルマを停車させたらすみやかに警察へ通報。運転中で同乗者がいる場合は通報を依頼する。

■動画を撮影する
 ドライブレコーダーがない場合、クルマを停車させて安全確認後にスマートフォンなどで動画撮影してあおり運転の証拠を確保。

 上記はあおり運転に遭った場合の対応策だが、そもそもあおり運転を受けないように

●追い越し車線を走り続けない
●ミラーでときどき後方確認
●不慣れな道やクネクネ山道では「お先にどうぞ」

 など、自己防衛も行うべきだと思う。

 今回は忘れがちな交通ルールについて話をしたが、他にも「ハイビームで走り続けてもいいんだっけ?」「挨拶がわりのクラクションやハザードランプは?」など、「これってどうだったっけ?」なことは山ほどある。

 今回の話が少しでも役に立ち、幸せなカーライフを送ることができますように!


引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/714479


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