車内の生乾き臭は不快の極み!! どうにかしたい! 酸っぱーい臭い対策 4選
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ベストカーWeb より
湿度が高く、ジメジメとした雨の日が続くと気になるのが、あの「ツ~ン」とした生乾き臭。他人のクルマに乗せてもらってこのツラ~い臭いが充満していたら、もはや地獄……。
ましてや愛車からこの臭いが漂ってきたらもっと地獄……というか、ちょっと気恥ずかしい気持ちにもなる。そんな不思議な悪臭だ。
今回は、生乾き臭の原因と、愛車を生乾き臭地獄にしないための策を解説していこう。
文/藤原鉄二、写真/写真AC
生乾き臭の発生の最大の発生源はフロアマット
クルマで生乾き臭が発生しやすいのはフロアマットとシート、エアコン。
なかでもフロアマットは車内でももっとも濡れやすい場所で、生乾き臭発生のホットスポット。濡れたマットはそのままにせず、天日干しにするなどして乾燥させよう。
すぐに天日干しができない場合は、ガソリンスタンドのフロアマット専用洗浄・乾燥機の利用をお薦めしたい。
注意したいのは、乾燥機の性能によっては乾燥が不十分なまま終了してしまうことがあるということ。湿っぽさを感じたら、別途、乾燥させる時間を設けないと、逆に生乾き臭が増幅するおそれがある。
フロアマットの素材を変えてしまうのも手だ。繊維素材のフロアマットは快適性や豪華さはあるが、乾燥しにくいことが難点。梅雨時や夏だけでもゴム製のフロアマットに換えるというのもアリだ。
知っておいてほしいのは、生乾き臭は洗浄しただけではとれないということ。フロアマットを洗剤を使ってしっかり洗浄しても、その後の乾燥が不十分であると生乾き臭は復活してしまう。
ドライヤーが使える環境であれば、念には念を入れて仕上げにドライヤーを当てて、完璧に乾燥させよう。
また、スペアのフロアマットを用意しておき、洗浄したものはすぐに使用せずに乾燥させ、その間はスペアを使用するようにすると生乾き臭対策はさらに万全に!
濡れた服のままで乗車しない!
濡れた服のままでシートに座ってしまうとシートが濡れて生乾き臭が発生する。ということで、梅雨時やゲリラ豪雨が頻発する季節には換えの服を常備しておくのもお薦め。
シートに関しては一度生乾き臭が発生してしまったら、消臭スプレーや芳香剤を使っても数日経つと元に戻ってしまうことがある。
そうなってしまったら、まず行ってみてほしいのは、天候が良く、湿度が比較的低めの日にすべてのドアを全開にして半日ほど放置してシートに滞留した湿気を完全に取り去ること。
それでも臭いが復活してしまう場合は、スチーム消臭剤などを試してみよう。
万策尽きた場合には、シートクリーニング業者に依頼するしかない。ただし、生乾き臭除去は通常の汚れ落としよりは手間のかかる作業となる。そのため、業者によって料金が大きく異なる場合も考えられるため、事前にいろいろな業者の見積りをとってから依頼することをお薦めする。
エアコンは送風モードをフル活用
エアコンに関してはエバポレーター内に湿気と雑菌を残さないことが基本。
軽症の場合は、スプレーノズルを吹き出し口に差し込むタイプの除菌消臭剤や洗浄剤を試してみよう。
それで解消されない場合は、専用の洗浄剤を使用してエバポレーターを洗浄する。エアコンフィルターのみを交換したとしてもエバポレーターに雑菌が残っていると生乾き臭はすぐに復活してしまう。
さらに、エアコン使用後にすぐにエンジンを切らずに15分ほど送風モードにしてエバポレーター内を除湿することも有効だ。梅雨時から夏場はエバポレーター内に結露ができやすいため、定期的に送風モードにスイッチして除湿をしよう。
生乾き臭の防止には車内清掃も必須
生乾き臭の犯人はモラクセラ菌と呼ばれる菌。繊維が十分に乾燥していないまま時間が経過したり、汚れや汗が繊維内に残るとモラクセラ菌が繁殖して異臭が発生してしまうのだ。
一度生乾き臭が発生してしまった衣類やタオルは、モラクセラ菌を根絶しない限り、臭いが復活してしまう。消臭剤や芳香剤を使用しても生乾き臭を消すことはできない……。
モラクセラ菌のエサは人間の皮脂。ということは、車内を乾燥させるだけではなく、掃除機をかけるなど、車内を清潔にしておかないと生乾き臭はよりいっそう発生しやすくなるということになる。
モラクセラ菌は、温度が20~40℃、湿度60%以上で増殖することがわかっている。そのため、エアコンで定期的に除湿をすることも大切となる。
また、湿気を含んでから5時間後くらいから急激に増殖するため、5時間以内に濡れたシートなどを乾燥させることが生乾き臭を発生させないためのポイントとなる。
原始的ではあるが、こまめな換気・除湿・掃除という基本的な対策を抜かりなく行うことが生乾き臭対策の基本といえるのだ。