地震発生時の「運転」どう対応? まずは「慌てずに…」 取るべき行動とは
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くるまのニュース より
ドライバーは慌てずにまずクルマを「安全に停める」ことが重要
2023年5月11日に千葉県南部を震源とする地震が発生し、木更津市では最大震度5強を観測しました。その約1週間前の5月5日には、石川県能登地方で最大震度6強を観測する強い地震が発生しており、各地で大きな地震が続いています。
もしクルマを運転中にこうした大地震に遭遇してしまった場合、ドライバーはどのように対処すれば良いのでしょうか。
警察庁では、まず最初にドライバーがとるべき措置について「急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止させること」としています。
これは法令として、国家公安委員会告示による「交通の方法に関する教則」のなかで明示されているものです。
大規模な地震の場合、停電や道路の損壊といった予期せぬ交通の混乱も予想されます。
周囲のクルマや人などとの二次災害を防ぐためにも、ドライバーは慌てずにクルマを安全に停める必要があるのです。
そのあとはカーラジオなどで地震情報や交通情報を聞き、こうした情報や周囲の状況に応じて次の行動へ移ります。
さらに、クルマを置いて避難する場合、避難する人の通行や、緊急車両の通行や救助活動などの妨げになるような場所にクルマを放置しないように心がける必要があります。
このようなケースでは、できるだけ道路外に移動しておくことが求められます。やむを得ず道路上に置く場合にも、クルマは道路の左側に寄せるようにしましょう。
警察庁はクルマを置いて避難する場合について、「エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとするか運転席などの車内の分かりやすい場所に置いておくこと」と伝えています。
近年はカギに代わり携帯型のスマートキーも増えています。身に着けたりカバンに入れたまま移動しないよう気を付けましょう。またこの際にクルマの窓は閉め、ドアはロックしないことが重要です。
一方で、周囲の混乱や障害がないと十分に確認したうえで、そのままクルマを運転する場合にも注意しなければなりません。
この先に道路の損壊や信号機の作動停止、道路上の障害物などがある可能性があるからです。
なお、大地震が発生したとき、警察庁はクルマによる避難は極力控えるよう呼びかけています。
「津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のためにクルマを使用しないでください。
ただし津波から避難するためやむを得ずクルマを使用するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意しながら運転するよう心がけてください」
※ ※ ※
今回の千葉県南部の地震について気象庁では「揺れの強かった地域では、今後1週間くらいは同じ程度の地震が起きる可能性があります」と、最大震度5強程度の余震が続く可能性を示し、強い揺れへの備えを呼びかけています。