どう違う!? 気軽に借りられるクルマ! 知ってるようで知らない「レンタカー」「カーシェア」の差とは
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くるまのニュース より
利用時間に応じて使い分けしたい「レンタカー」と「カーシェア」
駅前や都心部などの街中で生活していると、利便性の高い公共交通があることに加え駐車場代が高い事もあり、個人でクルマを所有するよりも合理的な「レンタカー」や「カーシェア」を利用する人も多くいます。
大型連休を迎え利用率も上がるレンタカーとカーシェアですが、何が違うのでしょうか。それぞれのメリットやデメリットも含め、比較してみましょう。
近隣のみならず、旅先などでレンタカーやカーシェアを利用して自由きままに移動するドライブも楽しいものです。
特に行楽シーズンは、北海道や沖縄といった観光地で「わ」や「れ」ナンバーをつけたレンタカーやカーシェアの車両をよく見かけます。
普段はマイカーを所有するクルマ好きでも、旅先で愛車とは違ったクルマを運転することを楽しみにしている人もいるといいます。
しかし昔からあるレンタカーと、最近普及が拡がるカーシェアでは、使い方次第でそれぞれに強みがあります。
まず短時間での利用では、カーシェアが有利です。15分程度の利用でも手軽に予約し使える点がメリットです。
レンタカーも短時間で返却することはできますが、多くの場合6時間や12時間を最低利用時間として設定しているので、短時間で返すとやや割高な場合があります。
そもそも短時間の利用をメインに想定しているカーシェアは、ガソリン残量がないという場合以外は、基本的にガソリンを給油することなく返却できます。そのため、時間の有効活用という点でも有利です。
対するレンタカーは、燃料を満タンにして返却することが求められます。走行距離換算のうえ窓口で返却時に精算することもできますが、安いガソリンスタンドで満タンに給油し返却したほうがお得です。
予約の面ではどうでしょう。
カーシェアは、スマホのアプリやウェブサイトで予約することができます。
レンタカーも、中小の業者であってもスマホのアプリやサイト上からの予約が可能な場合がほとんどです。
ただしカーシェアの場合、自分が利用したい時間帯の利用者の予約状況を5分から15分単位で細かく把握でき、臨機応変な利用が可能なのがメリットといえます。
また万が一キャンセルする場合でも、カーシェアなら既定の時間前であれば基本的にキャンセル料がかからないようになっているので、予定があいまいな場合もカーシェアのメリットがあります。
ただしカーシェアは電話での予約ができません。
例えばマイカーの運転中などでスマートフォン操作ができない場合や、どのような車種を選べば良いのかわからない場合などは、スタッフと直接相談をしながら予約ができる点で、レンタカーが有利なこともあります。
一方でレンタカーの場合、通話での予約は営業時間内の受付のみとなる場合もあるので注意が必要です。
夜間に借りたい場合、以前は24時間営業のレンタカー会社も多かったですが、コロナ禍での利用者の減少や働き方改革の影響もあり、夜間営業をやめた営業所も増えました。
営業時間内に借りるか翌朝に返すなどしない限り、夜間の貸し借りはカーシェアの一択となります。
ただし深夜や早朝の入出庫ができないオフィスビルやショッピングモールなどでカーシェア車両を貸し出しているケースもあるので、事前の確認を必ず行うようにしましょう。
手厚いサービスを求めるユーザーは「レンタカー」がオススメ
カーシェアは、指定のカーシェアステーションにある特定の1台を貸し借りする仕組みです。
借りる直前に利用しているドライバーが、万が一渋滞や事故に遭遇してしまった場合、クルマが戻ってこないことがあります。
予定をずらせない重要なイベントなどで移動する場合には、レンタカーをおススメします。
筆者(くるまのニュースライター hamatoro)も以前、予約を入れたカーシェア車両が事故にあったと連絡が入り、代替のステーションを案内された経験があります。
代替のステーションが近くにない場合、予約自体がキャンセルとなってしまうこともあります。
滅多に起こることではありませんが、営業所で複数の車両を保有し、万が一の代替対応も比較的容易なレンタカーのほうが、より確実といえます。
さらに多くのレンタカー営業所では、常に予備車両を用意していて、突発的にクルマが必要になったときにすぐに借りられるという点でも、アドバンテージがあります。
ただし高級セダンやスポーツカー、ワンボックスワゴンやトラックなど、あまり配備台数がない車両を予約している場合には、その限りではありません。
またごくまれなケースですが、カーシェアの場合スマホ操作でドアのロック・アンロックを行う仕組みのため、通信やシステムの障害が発生した場合に、貸出や返却ができないこともあります。
日ごろクルマをあまり利用せず、運転にも不慣れなドライバーが多いためか、バンパーやドアなどに傷がついているカーシェア車両を見かけることがあります。
また筆者が以前借りたSUVのカーシェア車両では、前の利用者がキャンプなどアウトドアレジャーに行ったのか、外装は泥はねだらけで、車内の床や荷室も泥や芝生などが付着したままの状態でした。
カーシェアの場合、洗車や給油をしてから返却すると割引されるなど、使用者自身でクルマをきれいに保つ仕組みが構築され、さらにスタッフが定期的に巡回しメンテナンスも実施しています。
しかし直前に利用したドライバーのモラルに頼る面もあり、どうしても当たりはずれは生じてしまうようです。
その点レンタカーの場合、返却のたびに内外装の掃除や日常点検が実施され、クルマに不具合があればすぐにメンテナンスを行うことから、目立つ傷などもないことが多いです。
こうしたことから、大切なイベントや重要な人を乗せる際は、レンタカーの方が安心できます。
ただ筆者が以前、格安をうたい文句にするレンタカーを借りた際には、清掃やタイヤなどのメンテナンスこそ行き届いていたものの、ボンネットや屋根の色が褪せた2世代くらい前の古いクルマが貸し出され、ちょっと驚いたことがあります。
もちろんすべての格安レンタカーに当てはまる事ではありませんが、どんなクルマが借りられるのか、事前にウェブサイトなどで確認すると安心でしょう。
逆に、最新のモデルが貸し出され戸惑うケースもあります。
最近のクルマはパーキングブレーキが電動化され、シフトノブもスイッチタイプになっていたりと、教習所で習った基本的な操作方法では運転できないモデルも増えてきました。
カーシェアの場合、サイトで事前に基本的な車両の操作方法について車種ごとに記載されていたり、車両内にも操作方法がわかる簡易マニュアルが用意されていたりと、わからない場合は調べることができます。
レンタカーの場合は、貸出の際に店舗のスタッフが最新装備やナビといった基本機能の操作方法に加え、ETC車載器の場所、給油口の位置なども教えてくれる場合もあります。
操作方法に自信がない人は、レンタカーの方が良いかもしれません。
チャイルドシートなどのオプションは事前の予約が必須
子連れ利用の場合はどうでしょう。
乳幼児を乗せる際のチャイルドシートを借りたい場合は、レンタカーの利用をオススメします。
ただし当日貸し出しは対応出来ない場合があるので、必ず予約時に確認する必要があります。
カーシェア車両でもジュニアシートを標準積載する会社があるほか、一部のステーションでチャイルドシートの貸し出しを行っているケースもあるので、こちらも事前の確認が欠かせません。
たとえ短距離移動でも、全席で適切なシートベルトの着用を行うことがドライバーの義務です。ジュニアシートやチャイルドシートの手配は忘れずに実施しましょう。
大手のレンタカー会社では、チャイルドシートやジュニアシートだけでなく、ETCカードやスキーキャリア、台車やロープなどといった様々な貸し出しのオプションサービスも行っています。
このあたりの手厚さは、営業拠点を持つレンタカーの強みといえそうです。
なお有料のサービスも含まれるので、費用の面も予約時に確認しておきましょう。
※ ※ ※
借りる時間や用途などにより、レンタカーとカーシェアでそれぞれに向き不向きがあります。
いずれを借りる場合でも、ゴールデンウイークなどの繁忙期では早々に予約がいっぱいになります。
なかでも地方の観光地では、コロナ禍でレンタカー需要が減り配置車両の台数を減らした影響が今も残り、車両不足気味な地域もあるようです。
一方、2023年は前年に比べ行楽でドライブに出かける人の数も増える可能性が高く、想定を超える渋滞が予想されます。
予約時間も多めに取って、心にゆとりをもった運転ができるよう心掛けましょう。
引用元:https://kuruma-news.jp/post/637126