前のパトカーを追い越す時に覚えておきたい注意点! 赤ランプ光る“要注意なケース”も                                    
                                    口コミを書く
                                                                            口コミを見る
                                                                    
                                くるまのニュース より
 
                                                
                                        
                                    「前にパトカー!」 追い越しても良い?
 街中でクルマを運転していると、自分の前をパトカーが走っていることがあるでしょう。
 パトカーを見かけると、何をしたわけでなくてもついドキッとしてしまう人もいるかもしれません。ではパトカーを追い越すのは問題ないのでしょうか。
 パトカーが自分のクルマの前を走っていれば、自らすすんで追い越そうとするドライバーは少ないでしょう。
 とはいえ、先を急いでいる時は追い越したいと感じるドライバーもいるかもしれません。
 結論からいえば、パトカーを追い越したからといって取り締まりや職務質問を受けることはありません。

 パトカーに乗っている警察官は、交通取り締まりはもちろんですが、同時に不審者への職務質問や犯罪者の追跡など、さまざまな業務をおこなっています。
 また警察は基本的に、ドライバーが交通違反をしたときや不審な挙動があるとき、その他法令違反を認めた場合などにクルマを停止させるため、特にそのような点がなければ声をかける必要がないのです。
 このため、パトカーが近づいてきてもそれほど構える必要はなく、安全運転を十分心がけていれば問題ないでしょう。
 ただし、パトカーを追い越す際にはいくつか注意点があります。
 まず、追い越しを行う場所には気をつけましょう。
 追い越しを禁止する場所は道路交通法第30条で定められており、道路標識などで示されている場所、道路の曲がり角付近、上り坂の頂上付近、勾配の急な下り坂、交差点及びその手前30m以内の場所などです。
 こうした場所などで、追い越しをおこなうと「追い越し違反」として警察に取り締まりを受ける可能性があります。
 加えて、道路交通法第29条では二重追い越し、つまり前のクルマがその前のクルマを追い越そうとしている時には追い越しを始めてはいけないとされています。

 また、追い越しの際にはスピード違反にならないように注意しましょう。
 一般的に、クルマのスピードメーターが表示する速度と実際に出ている速度には若干の違いがあり、おおむね時速10km程度の誤差までは法令で許容されており、例えばメーターが時速60kmを指していても、実際は時速50km程度だったということもあり得ます。
 こうした事情から、制限速度を時速1kmでもオーバーすればただちに取り締まりされるといったことはまずありません。
 ですが、追い越すスピードが速いと認められればパトカーがスピード計測を開始し、その後検挙される可能性もゼロではないため、追い越しの際にも注意が必要です。
 このように、パトカーを追い越す際には、上記のような場所や方法に注意することが必要です。
 前述のように、交通違反やクルマの点検に気をつけていれば特段パトカーを意識する必要はありませんが、パトカーが赤色ランプを点灯し、サイレンを鳴らしながら近づいてきた場合には、その動向をよく注視しておきましょう。
 緊急の用務のため赤色ランプやサイレンを作動させている車両を緊急自動車といいますが、交差点やその付近で緊急自動車が近づいてきた場合、クルマは交差点を避けて道路の左側に寄って一時停止、それ以外の場所では道路の左側に寄り、進路を譲らなければいけません。これは道路交通法第40条にて決まっています。
 緊急自動車に対応するため、ドライバーはクルマの周囲の音を聞き取れるように配慮することが大切です。

※ ※ ※
 パトカーを追い越したというだけで警察から取り締まりや職務質問を受けることはありませんが、追い越し方法には注意する必要があります。
 また、ドライバーが警察官の姿を見て目をそらす、慌てて進路を変えるなどの行為も不審と判断されることがあるため、パトカーを意識し過ぎず、安全運転を心がけることが肝要といえるでしょう。
 ちなみに、パトカーに声をかけられるケースでは、クルマのテールランプやブレーキランプが切れている、ランプが法令で決まった色ではない、運転席や助手席のガラスにスモークフィルムが貼ってあるなど、クルマの整備不良や不正改造を指摘されることもあります。
 特にランプ類はドライバー自身が気づかないうちに電球が切れていることもあるため、日常の点検や整備が大切です。
 

































