「車両保険」って本当に必要? 新車時は加入すべき!? 保険料を少しでも安く抑える方法は?
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くるまのニュース より
車両の修理や盗難を補償する「車両保険」
クルマを所有するには保険に加入する必要があります。ひとつは「自賠責保険」と呼ばれる、強制的に加入が義務付けられている保険で、その自賠責保険だけでは補償されない範囲を補うのが「任意保険」です。
任意保険のなかには「車両保険」という車両に対して補償される項目があります。車両保険を契約すると保険料が上がることから、加入するか迷う人も多いのではないでしょうか。
車両保険は本当に必要なのでしょうか。
車両保険とは、衝突事故などによってクルマに生じた損害に対して保険金が支給される保険です。
たとえば東京海上日動が提供している車両保険の補償範囲を見ると、基本的には「衝突・当て逃げ・盗難・落書き」なども補償範囲に含まれます。
「愛車を大切にしたい」と考えている人には最適な保険ですが、事故に遭って車両保険を使用する場合、必ずしも修理にかかる金額がすべて支払われるわけではありません。
車両保険は「車両保険金額」という保険契約時のクルマの時価(市場販売価格)を目安にして金額が決定されます。
例として、時価50万円のクルマが事故に遭って「エンジン載せ替え」で修理に100万円が必要になった場合でも、車両保険金額の「50万円」までしか支払われないのです。
車両保険に加入することで得られるメリットもありますが、車両の時価によっては修理費かかる費用の一部しか補償されないこともあります。
また、車両保険を使って修理代を補償してもらうと等級(保険の割引率)が下がり、翌年の保険料が上がります。また、クルマの価値は新車時には最大でも経年劣化とともに下降していき、保険金額も下がることは知っておく必要があるでしょう。
一例ですが、ネット型自動車保険でシミュレーションをおこなってみました。
見積条件は「年齢:30歳男性、免許種類:ゴールド免許、車種:ハイエース7型、車両保険タイプ:エコノミータイプ、使用頻度:日常レジャー」で設定。
車両保険有の場合、年間保険料は約5万6500円でしたが、車両保険を外すと年間保険料は約4万4000円と、約1万2500円の差額が発生する結果になりました(ドライバー・車種・運転条件により金額は変動)。
じつはこの車両保険を安く抑える方法がふたつあります。
ひとつは「限定型タイプ」で契約することです。文字通り、車両保険範囲が限定的になるのですが、「単独事故・当て逃げ・盗難」などは補償範囲に含まれます。
もうひとつは免責金額を「5万円」「10万円」に設定して契約することです。免責金額とは、たとえば修理で「100万円」という金額が生じた場合に、「5万円」「10万円」を自己負担することを指します。
「0円」設定の場合は満額の「100万円」、「5万円」設定の場合は「95万円」が支払われます。修理をおこなった際は設定した額の自己負担が発生しますが、その分毎月や毎年の保険料を抑えることができます。
保険会社によって免責金額は異なりますが、ネット型自動車保険では「20万円」まで免責金額を上げて契約することが可能です。
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一般的には、高額な新車は時価額も高いため、車両保険に入っていたほうが安心です。
一方で、安く購入した中古車は時価額も低いため、車両保険に加入しても補償額が低くなることから加入するメリットが少ないといえ、対人・対物の補償がしっかりした任意保険だけで十分という考え方もあります。
車両保険付帯の有無について選ぶのは自由ですが、せっかく加入してもいざというときに使えないということにならないように、各種制度や補償範囲をしっかりと確認して加入したほうが良さそうです。