高速道路上で「電欠」は違反になるの? 「ガス欠は違反」もEVは記載無し!? NEXCO&警察の見解は?
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くるまのニュース より
高速道路上の「ガス欠」は違反も…「電欠」はどうなの?
2022年のゴールデンウイーク期間中も、各地の高速道路で数十kmという長い渋滞が発生し、なかには通過に何時間も要してしまったといったケースも少なくないようです。
渋滞にハマると食事やトイレなどにも困りますが、ドライバーにとってもっと怖いのは「燃料切れ(ガス欠)」です。
道路交通法では「ガス欠」に関する条項もありますが、今後普及するであろう「電気自動車(EV)」で「電池切れ(電欠)」を起こして高速道路上で停車した場合、何らかの罰則はあるのでしょうか。
2022年のゴールデンウイーク期間中も、各地の高速道路で数十kmという長い渋滞が発生し、なかには通過に何時間も要してしまったといったケースも少なくないようです。
渋滞にハマると食事やトイレなどにも困りますが、ドライバーにとってもっと怖いのは「燃料切れ(ガス欠)」です。
道路交通法では「ガス欠」に関する条項もありますが、今後普及するであろう「電気自動車(EV)」で「電池切れ(電欠)」を起こして高速道路上で停車した場合、何らかの罰則はあるのでしょうか。
道路交通法第75条の10(自動車の運転者の遵守事項)において、高速道路上でガス欠になった場合は法律違反とされており、減点2点と9000円(普通車)の反則金が科せられます。
そのためもあり「早めの給油をしましょう」というNEXCO各社の呼び掛けもあるわけですが、困るのはEV。
プラグインハイブリッド車(PHEV)であれば、給油をすることでドライブを続けることができますが、EVは電池切れになった瞬間に人事不省に陥ります。
ちなみに、NEXCO中日本では、電欠になったEV対策用に急速充電器を積んだパトロールカーを導入。しかし、それも全国にあるわけではなく、まだまだ試験段階といった状況です。
では、ガソリン車の場合「高速道路上のガス欠」は道交法違反になりますが、高速道路上でEVが電欠になった場合、道交法違反となるのでしょうか。
道路交通法第75条の10は次のような条文となっています。
「自動車の運転者は、高速自動車国道等において自動車を運転しようとするときは、あらかじめ、燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量又は貨物の積載の状態を点検し、必要がある場合においては、高速自動車国道等において燃料、冷却水若しくは原動機のオイルの量の不足のため当該自動車を運転することができなくなること又は積載している物を転落させ、若しくは飛散させることを防止するための措置を講じなければならない。」
一方の電欠について、NEXCO東日本の広報からは「今まで考えたことがなかったです。警察でないと分かりませんね……」という意外な回答が返ってきました。
そこで、埼玉県警本部交通部高速隊に聞いてみたところ「どうなんでしょう??」といいつつも、前述の道路交通法第75条の10には「電欠も含まれるのではないか」という見解でした。
※ ※ ※
なお、万が一電欠となった場合には、状況によってJAFなどのロードサービスを手配することも考えられます。
JAFによればEVの「高速道路/一般道の救援依頼(2020年度)」では、1位「タイヤのパンク、バースト、エアー不足(29.1%)」、2位「過放電バッテリー(22.9%)」、3位「EV車の駆動用電池切れ(9.9%)」となっていました。
なお、電欠時の対応方法としては「最寄りの充電ステーションまでの搬送作業をレッカー車でけん引して対応しています(ガソリン車による燃料切れとほぼ同様のけん引)」と説明しています。
またJAFは今後EVが増加した場合の救援対応や作業時間への影響について、2021年4月に公表している資料にて、次のように説明しています。
「駆動用バッテリーの電池切れの救援対応は現状、搬送のみ。給電車を配備しているが、救援場所、車両価格、ランニングコストに課題があり運用は困難。
車種により高電圧配線の配置が異なるため、事故や乗り上げ作業時の対応に事前調査と対応資機材の準備が必要」
引用元:https://kuruma-news.jp/post/506338
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