高速道路でETCゲート通過しようとしたら……バーが開かない!! 原因の98%はうっかりミス!? 残りの2%はどんな理由!?
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ベストカーWeb より
高速道路での料金支払いをスムーズに行ってくれるETC。ETCのバーは開いて当然という気持ちの人もいるだろうが、様々な理由でETCのバーが開かない時がある。
ETCが突然使えないと焦るが、その理由は一体どんなものがあるだろうか? ある日、突然ETCが使えなくならないためにも、今一度確認してみよう。
文/西川昇吾、写真/日産、ホンダ、Adobe Stock(アイキャッチ画像:MP_P@Adobe Stock)
■実は単純な理由が多い
まずは単純な理由だ。ETCカードの有効期限が切れているとか、向きが違うとか、カードの差し忘れや差し込みが完全でないパターンだ。
実はETCレーンのバーが開かない理由の約65%がこのような単純な理由なのだ。
なお、残りの内、約33%はそもそもETCを搭載していない車両の誤進入。単純なうっかりミスなので、このあたりは事前に確認しておこう。
ちなみにETCカードはクレジット決済であるため、クレジットカードと紐づいていることが多いが、実はクレジットカードの利用限度額を超えていてもETCは利用できることが多い。
これは、唐突にETCが利用できなくなると料金所での事故の原因となるからだ。
■ETC車載器が古いと利用できない?
それ以外の理由として最近話題になったのが2022年問題だ。これは電波法関連の法改正によって、古いETC車載器が使用できなくなるというもの。
具体的に紹介すると、2005年に改正により、新スプリアス規格に対応したETC車載器か否かといったところがキーポイントとなる。
この規格に対応していない車載器は当初2022年12月1日以降使用すると電波法違反になるとされていた。
具体的には「2007年以前の技術基準適合証明・工事設計認証(旧スプリアス認証)を受け、製造された」ETC車載器だ。
しかし、コロナの影響などで移行期間が延びて、移行期間が「当分の間」に改正された。
現在ではいつから以前の規格のETC車載器が使えなくなるかはアナウンスされていないが、アナウンスされたら駆け込み需要が考えられるので、これよりも古いETC車載器の可能性がある人は事前に確認して交換しておくのが良いだろう。
■2030年問題も?
実は2022年問題の先にも問題が待ち受けている。それは2030年問題だ。
これはETCシステムのセキュリティ規格が変更になるのを予定していることから来る問題で、「遅くとも2030年頃に変更を予定」となっていて、このセキュリティ規格が変更となるとそれまで使えていたETC車載器が使えなくなるという訳だ。
この新しいセキュリティ規格は、新しいETC車載器として話題に挙げられる「ETC2.0」とは異なるもの。なので、ETC2.0ならばOKという訳ではない。
もしも、ETC車載器を買い替えたり、クルマの乗り換えで新たなETC車載器を購入するのであれば、この新しいセキュリティ規格に対応しているか否かをしっかりとチェックすることをオススメする。
ある日突然ETCが使えなくなるということはあまりない。事前に分かっていたり、自身のうっかりミスだったりする。
2030年問題のようにシステムの変更などで、現在のままでは使えなくなることもあるかもしれないので、駆け込み需要で手に入りにくくなる前に、古いETC車載器を使っている人は買い替えておくのがオススメだ。