雨の後にカンカン照り! 白く汚い雨ジミと車内温度のダブル対策で乗り切れ!
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ベストカーWeb より

梅雨の時期になると、大雨の後にカンカン照りで外気温が30度以上になる日もある。ボディには雨ジミが残り、車内はサウナ状態に……。放置すれば塗装は劣化し、乗るたびに汗だく。そんな夏のトラブルを未然に防ぐための、雨ジミ対策と車内温度の下げ方を紹介しよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock
雨ジミ放置はNG! ボディを守る洗車とコーティングのコツ
梅雨時期の雨には、塵や埃、微粒子、ミネラル成分などが含まれており、これらがボディに付着したまま乾燥すると、イオンデポジットやウォータースポットと呼ばれる白いシミが発生する。これらを放置すると、塗装面が浸食され、最悪の場合、塗装が陥没することもある。
特に屋根なし駐車場に停めているカーカバーなしのクルマは要注意だ。太陽の直射日光にさらされ、車内の温度は70度以上になり、ボディの塗装面も痛めつけられていく。
「1年前に業者にボディコーティングをしたから大丈夫」と思っている方も多いかもしれないが、それは大間違い。コーティング後1カ月は洗車をしなくてもいいが、それ以降は最低でも1カ月に1回は洗車が必要だ。特に濃色車の場合は週1回、淡色車なら月2回程度が理想とされている。
洗車の際は、中性洗剤の泡がクッションとなり、花粉や黄砂、砂利、鉄粉などの汚れが塗装面に付着しづらくなるため、シャンプー洗車をお薦めする。
また、白いシミのように見える、ウォータースポットやイオンデポジットが付いてしまった場合は、研磨剤が入っていない水垢クリーナーやスプレータイプのクリーナーを使用すると良い。
この時期には親水タイプのコーティング剤がおススメ!
簡易ボディコーティング剤を使用する場合、撥水タイプ、親水タイプ、疎水タイプの3種類がある。撥水タイプは水滴がコロコロと転がり、親水タイプは水滴ができず、まとまって流れ落ちる。疎水タイプはその中間で、汚れが付きにくい特徴がある。
雨が降っても水滴が塗装面に残りにくい親水タイプや疎水タイプは、イオンデポジットやウォータースポットが付きにくく、塗装面を痛めにくいという利点がある。
特に、雨が降った後に、直射日光が降り注ぐと、ボディの表面温度は急上昇し、80度以上になる。こうなってしまうと撥水タイプのコーティング剤は厳しい。撥水タイプのコーティング剤を施工していると、イオンデポジットの嵐、目も当てられない、白いシミだらけになる。
この時期におススメは、親水タイプのボディコーティング剤だ。前述の通り、ボディ表面に雨粒が降り注ぎ、雨粒がまとまると一気に流れ落ちるので、撥水タイプと比べると、イオンデポジットができにくいのだ。
車内温度を下げるテクニック! 快適ドライブのために
炎天下にクルマを長時間駐車した場合、車内の温度は70℃以上に達し、熱中症の危険もはらんでいる。特に梅雨の合間の晴れ間や梅雨明け後の酷暑日は、車内温度が急上昇するため、注意が必要だ。
車内の温度を下げるためには、以下の方法が効果的。
●サンシェードの使用
フロントウインドウにサンシェードを装着することで、直射日光を遮り、車内の温度上昇を抑えることができる。とはいえ車内温度の抑制効果は2度とごくわずかだから過信は禁物だ。ダッシュボード表面温度は4時間直射日光をまともに受けるとサンシェードなしでは52℃、サンシェードなしでは52℃と22度も抑えることができる。
●窓の開閉による換気
片側の窓ガラスを開けて、反対側のドアを5、6回強めに開閉させると、室内の熱い空気が押し出され、車内の換気を効率良く行うことができる。
●エアコンの正しい使い方
エアコンは外気導入モードで使用し、1時間ほど経過したら内気循環に切り替えるなど、うまく使い分けることで快適な状態をキープできる。また、エアコンフィルターの交換やエバポレーターの洗浄を行うことで、エアコンの効きを良くし、車内の温度を効果的に下げることができる。
編集部まとめ
ボディの雨ジミ対策と車内温度の管理を行うことで、快適な夏のドライブを楽しむことができる。特に雨が続いた後の真夏日、酷暑日になった場合は、ボディや室内が痛めつけられるので気を使ってほしい。
定期的な洗車と適切なコーティング、そして車内温度を下げるための工夫を取り入れて、愛車を守り、快適なカーライフを送ろう。