長時間運転最大の敵!! 眠い…運転中の眠気を払うのに効果的な6つの方法
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ベストカーWeb より
ちょうど10年前のゴールデンウィーク期間中の2012年4月29日、関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近で、ツアーバスが防音壁に衝突、7人が死亡、39人が重軽傷を負う大事故が発生した。
事故の原因は、運転手の居眠り運転だったとされている。
居眠り運転による事故は悲惨な死亡事故に繋がりやすい。
しかし、眠気は人にとって生理現象であり、完全な対策は難しいところもある。
では、運転中に眠くなってしまったらどうしたらいいか。
効果的な方法を考えてみよう。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe mapo
写真:Adobe Stock、写真AC
夜間や食後に眠くなるのは、人間の生理現象
公益財団法人国際交通安全学会の学術誌によると、交通事故全体では、朝と夕方の交通量が多い時間帯に発生率が高くなっているのに対し、居眠り運転による事故は、夜中から早朝にかけてとお昼過ぎに多くなっている。
夜間やお昼過ぎの道路は、比較的交通量が少なく、運転しやすい時間帯だが、人間は生体リズムで夜間に眠くなるようになっているし、人は食事をお腹いっぱい食べると、血糖値が急激に上昇し、強い眠気を引き起こす。
夜中から早朝にかけてとお昼過ぎは、運転においては「魔の時間帯」なのだ。
また、高速道路など、景色や状況の変化が少ない環境が長く続くと、ドライバーは緊張感を無くしがちになり、睡魔に襲われやすくなる。「魔の時間帯」に高速道路を運転する時にはなおさら注意が必要だ。
運転中にぼんやりとしはじめたら、パーキングエリア等に駆け込み、20分未満程度の仮眠をしてほしい。
仮眠は長くなると寝起きが悪くなり、睡眠リズムの乱れを引き起こすため、あくまでも仮眠にとどめること。
しかし、そうはいってもどうしても先を急がなければならない、といった場合には、以下で紹介する眠気解消法をいくつか組み合わせて実践してみてほしい。
運転中に眠くなった時に効く対処法
・身体を急激に冷やす 眠気解消効果/★★★★★
走行中に窓を開ける、冷房を最低温度で強めに効かせる、冷えピタなどの冷却シートを身体に貼る、冷えた飲み物の容器を首元に付ける、メントールの強いボディタオルで身体を拭くなどで、身体を急激に冷やすとシャキッと目が覚める。
ポイントは、一気に冷やすこと。
休憩時に冷水で顔を洗うのも効果的だ。
メントール入りの目薬も(ちょっと前のテレビCMのように)清涼感は抜群。
仮眠するほどの時間がない場合でも、パーキングエリアでこれらをいくつか実践すると、かなりシャキッとする。
・大声で歌う、息を止める 眠気解消効果/★★★★
ラジオから聞こえる曲に合わせて歌うほか、アカペラで好きな曲を歌ってみるのもおすすめだ。
ポイントは、できるだけ口を大きく開けて大声で歌うこと。顎や頬の筋肉を動かすことで、脳に刺激が伝わり、眠気を飛ばすことができる。
また、逆に息を止めることでも眠気解消ができる。
10秒程度ではなくもっと長く、限界近くまで止めたうえで、深呼吸をする。脳に酸素を一気に送りこむことで頭がスッキリとするので、同乗者がいるなど、歌うのが憚られる場合に試してみてほしい。
・噛みごたえのあるおやつを食べる 眠気解消効果/★★★
顎をよく動かすガムのほか、片手でつまんで食べることができるスナック菓子やスルメ、種つき干し梅などをおやつとして食べると、顎のほかに手も動かすことで、目を覚ます効果が得られる。
ただしくれぐれもお腹いっぱいに食べないように。
長距離ドライバーの方のなかには、眠気覚ましドリンクや、錠剤のカフェイン剤を常備している方もいるようだが、体質により合わない方もいるので注意してほしい。
・身体を叩く 眠気解消効果/★★★
しっぺ、デコピン、つねる、モモを叩く、耳を引っ張るなど、身体に刺激を与えて目を覚ます。
自分でやるとどうしても手加減をしてしまうため、同乗者がいれば、同乗者に思いっきり叩いてもらおう。
・眠気防止のツボを刺激する 眠気解消効果/★★★
眠気防止のツボはいくつか存在するが、「百会(ひゃくえ)」と呼ばれる頭のてっぺんにあるツボは、片手でも刺激しやすい。
頭の上で両耳を結んだ線と、鼻から上に通る線が交わるところにあるが、正確な場所が分かない場合は、頭頂部の中心と思われるところを、指の腹で探ってみるといいだろう。
どこかに頭がスッキリすると感じられるところがあるはずだ。
・会話をする 眠気解消効果/★★★
誰かと会話をすることで、脳を覚醒させ、眠気を飛ばすことができる。
同乗者がいれば同乗者がベストだが、いない場合も、Bluetoothなどでスマホとカーオーディオを接続することができれば、手を使わずに耳を覆うこともなく電話できるので、それで会話をするのもいいだろう。
ただし、運転中に発信する場合は、音声アシスタントを利用するなど、スマホを持たずに発信することと、会話に夢中になりすぎて運転に支障が出ることがないように、注意してほしい。
事前の対策も必要
スマホの内蔵カメラで表情やまばたきの様子をモニタリングし、眠気を感知した場合にはアラームで知らせてくれるアプリがある。
これを利用すれば、本格的に眠くなる前に休憩をすることができるので、眠気に悩まされている方は、一度試してみてほしい。
また、事前の対策も重要。当たり前のことではあるが、十分に睡眠をとって疲れをためないようにしておくことのほか、運転前に風邪薬やアレルギー薬は控えること。
また、前述したように、人は満腹になると眠くなるため、運転前に食事を摂る際は控えめにしておくこと。
特に、糖質の高い食べ物を控えめにしておくと、血糖値の急激な上昇を抑えることができるので、眠くなりにくくなるようだ。
上記で挙げた対策は、人によって感度が異なるので、あくまで参考としてほしい。
一般的に睡眠時間が短い傾向にある日本人は、意識していないうちに睡眠不足に陥っている可能性もある。
短めの仮眠でリフレッシュし、安全を確保してから運転再開するようにしてほしい。
引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/413032
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