金食い虫でもケチっちゃダメ! タイヤのスリップサイン気づけ!! 意外と寿命が短めな消耗品6選
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ベストカーWeb より
ケチるとドライブフィールが悪化する!! 「エアクリーナーエレメント」
「クルマの寿命は10年、10万km」とはよくいわれるフレーズ。ホントはもっと長いとはいえ、消耗品に左右されるともいえる。そこで今回はクルマを購入して「2〜3年、2〜3万km」の場合の消耗品6選を紹介!
文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/写真AC
エンジンが取り込む空気中のゴミやホコリを取り除くフィルターで、紙や布などでできたヒダ状となっている。
このエアクリーナーエレメントが汚れてくると、エンジンが適正量の空気を吸えなくなり、燃費の悪化やエンジンのレスポンス(反応)が悪くなったりする。
だいたい4〜5万kmで要交換といわれているが、ホコリの多い場所を走ることが多いクルマなど、クルマの使用状況で大きく変わる。
ホコリの多い場所を走行した後はエアクリーナーボックスを開けて汚れ具合をチェック。
純正品であれば高価なパーツではないので、車検ごとに交換する習慣をつけてもいいだろう。
劣化オイルは万病のもと!! 「エンジンオイル(+エンジンオイルフィルター)」
エンジン内部にはさまざまな金属パーツがあり、それらの摩耗を防ぎ、スムーズに動かすための潤滑油がエンジンオイル。
潤滑以外にも、冷却・洗浄・防錆・密封などの役目をもち、エンジンにとって非常に重要な役割を担っている。
エンジンオイルが減っている場合は警告灯などで知ることができるが、劣化の度合いを知ることはできないし、オイルを見ても触ってもわかるものではない。
交換時期は5000kmもしくは半年、長寿命オイルでも1万kmもしくは1年といわれている。
DIYでも交換可能だが、工具や適正なオイルの用意、廃油の処理なども考えると、カーショップやディーラーで行うことをお薦めする。
エンジンオイル内の汚れを取り除くエンジンオイルフィルターは、エンジンオイル交換の2回に一度交換すればいいといわれているが、長寿命オイルの場合はオイル交換ごとに交換すべきだ。
スリップサインを無視しちゃダメ!! 「タイヤ」
タイヤは走行すればその都度摩耗していく。摩耗の具合はタイヤのショルダー部にある△マークの延長線上にあるスリップサインでチェック。
スリップサインとは、タイヤの残り溝が1.6mmになったことを示す目安で、タイヤが摩耗して溝が浅くなってくるとこのスリップサインが出るようになるので要交換となる。
スリップサインは車検時にもチェックされ、1カ所でも出ていると車検は不合格となる。
また、スリップサインが出ておらず溝が十分に残っていても、製造後10年を経過したものはゴム自体が硬化していることが多いので要交換。
そのまま雨の中を走ると突然スリップするなどしてヒヤッとする場合も……。
製造年はタイヤサイドにあるアルファベット+4桁の数字を見るとわかる。
例えば4桁の数字が2713となっていたら、2013年の27週目に製造されたことを表している。
予兆なく突然アウト!! なんてことも…「バッテリー」
バッテリーの消耗具合は目で見てもよくわからない。なのに、現代のバッテリーは使用限界ギリギリまで使え、突然寿命を迎えることが多いのでかなり厄介だ。
バッテリーあがりでJAFのロードサービスを呼んだ人も多いだろう。「なんかエンジンが一発でかからない」、「ライトが暗い気がする」、アイドリングストップ機能搭載車であれば「アイドリングストップしなくなった」などはバッテリーが弱りつつあるサインだ。
交換の目安は2〜3年といわれているが、「クルマにあまり乗らない」、「乗っても短距離」な人のクルマではもっと早く寿命を迎える場合もある。
もし検電テスターを持っているなら、プラス端子とマイナス端子間の電圧をチェック。12.5Vを下回っていたら要交換だ。
ローターにダメージを与えると多額の出費に! 「ブレーキパッド」
ブレーキパッドはブレーキをかけるたびに摩耗する。
しかし、ゴーストップの多い街中メインでの走行なのか、一定速度でほとんどアクセルしか操作しない高速道路の走行が多いのか、重量の軽いクルマか重いクルマか、ドライバーのクセなどによっても変わってくるが、目安として4万km前後、もしくはパッド残量が3mmとなったときは要交換。
ブレーキパッドには「パッドウェアインジケーター」というパーツが付いていて、摩耗が進むと「キーキー」や「ゴーゴー」といった音を出して知らせてくれる。走行が4万kmに達していなくても、この音が出始めたら即交換だ。
ちなみに、パッドウェアインジケーターからの音は、そのまま無視しているとそのうち消える。
このまま走行を続けていると、パッドがなくなって、パッド背面にある「バックプレート」が削れ始め、ローターの偏摩耗を大幅に進行させて多額の出費となるので要注意!
ケチるとアブない!! イライラのモトにも…「ワイパーゴム」
ワイパーゴムが摩耗してくるとワイパーを動かしたときにビビリ音が出たり、線状の拭き残し跡ができたりする。
そのまま使っても大ごとにならないことも多いが、拭き取り能力は明らかに低下しているはず。寿命は2年程度といわれ、高額出費にはならないので車検ごとに交換してもいいだろう。
DIYで交換することも十分可能だが、ワイパーゴムの長さ、断面形状、ゴム幅などがクルマによって異なるので、アフターパーツを選ぶ際は適合表をよく確認して選ぶこと(筆者は間違えて購入し、お金をムダにしました……)。
取り付け法はパッケージ裏などにイラストで描かれていることも多く、メカに詳しくない人でもけっこう簡単に行えるはず。
今回は愛車に2〜3年、2〜3万km乗った場合の代表的な消耗品のみを紹介した。いずれもDIY初級者であっても作業可能な部類のものなので、ぜひチャレンジしてほしい。
ちなみに、上記のなかではブレーキパッド交換が一番の難関だろうが、この作業を自動車整備士資格のないクルマの使用者が行っても違法ではない。
ただし、間違った作業は他車を巻き込んだ事故につながりかねないので、適切な工具がなく作業にも自信がないならプロショップへ! は当たり前ですよね。