運転中に雨で前が見えづらいです。 「フロントガラスの手入れ」はしたほうが良いのでしょうか? 自分でやるコツはあるのでしょうか?
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くるまのニュース より
フロントガラスが雨で見づらい…どうしたら良いのでしょうか。
雨の日に運転していると視界が悪くなります。とくにフロントガラスが汚れていたり、撥水性が悪いとなおさらです。
ではフロントガラスを綺麗に保つ方法はあるのでしょうか。
そんなときに役立つのが、カー用品店などで売られているフロントガラスの撥水コーティング剤です。
撥水コーティング剤は、フロントウインドウなどに塗布してガラス表面に膜を形成することで、雨や雪などの水分を弾いたり汚れを落としやすくしたりするもの。
数多くの撥水コーティング剤が販売されていますが、それらの種類について、カー用品店の担当者は以下のように話します。
「当店の撥水系のコーティングは、シリコン系、フッ素系、ガラス系の3種類がございます」
そもそも、ウインドウ専用のコーティング剤は、撥水系、疎水系、親水系の3種類がありますが、撥水系のなかでも、シリコン系、フッ素系、ガラス系の3種類に分類できます。
親水系は水滴を全体に馴染ませるように広がり、薄い水膜状態にすることで視界を確保しようという性質。
また、疎水系は撥水系より水はじきは劣るものの、逆にシミを作りにくいのが特徴です。
撥水系は、その名の通り、水をはじく性質を持っており、ガラス表面の水滴がコロコロと球状になって落ちていくのが特徴的で、3種類の中でもとりわけ人気が高い商品です。
フロントガラスに撥水コーティング剤を塗布すると、とにかく水をはじくため、雨の日の運転でも視界良好となります。
しかし、撥水コーティング剤は、こまめにお手入れしないとシミになりやすい一面も持っているため、気を付けたいところ。
さらに、撥水コーティング剤である、シリコン系、フッ素系、ガラス系の3種類もそれぞれ違った性質を持っています。
撥水コーティング剤の選び方について、前述の担当者は以下のように話します。
「1番人気のあるものはフッ素系のもので、定期的にかけられる方が多いです。
ガラス系は頻繁に洗車する人やメンテナンスが好きな方だと、効果を最大に発揮できます」
お手頃なのはシリコン系のようです。ただし、撥水力はよいのですが、このなかでは一番早く効果が切れてしまいます。
また、シリコン系は、ガラスの状態によって持ちが変わってきます。新車であったり頻繁にお手入れをしていたり、ガラスが綺麗な状態では比較的よいのですが、油膜が付いている状態だとノリが悪くなってしまいます。
そして、フッ素系は、シリコンよりも効果が長く続くようです。フッ素系は施工する前に軽く油膜をとるので、より撥水しやすくなります。
ガラス系は、一番高価ですが、持ちがよいのが長所です。ガラス系もフッ素系と同様に油膜をとってから施工するのですが、フッ素系は約半年に1回ほど施工するのに対し、ガラス系は1年ほど効果が続きます。
自分で「フロントガラスの撥水コーティング」どうしたらいい?
クルマのコーティング専門店で撥水コーティングをおこなう際は、まずほかの塗装面への付着を防ぎつつ、ガラス面の端ギリギリまで磨けるようにするため、養生作業をおこないます。
その後、撥水コーティング剤とガラスの密着性を高めるために、ガラス面を綺麗に清掃して油膜分を完全に取り除きます。
最後に、撥水コーティング剤を均一に塗布し、乾燥させて仕上げるといった工程です。
さて、費用を抑えるため、フロントガラスの撥水コーティングを自分で施工したい方もいるのではないでしょうか。
自分で撥水コーティングを施工するときのコツや注意点について、前述の担当者は以下のように話します。
「撥水コーティングには、いくつかポイントがあります。
まず、施工する場所は、ホースでしっかりとガラスに水をかけられる環境があるといいと思います。
また、油膜を綺麗に取るのがポイントとなりますが、油膜をとった後に水洗いが必要です。
雨の日や湿気の高い日などは洗った後に水が乾きにくく、水垢になりやすいので注意が必要です。
最後にコーティングの拭き取りがうまくいかないと、ギラギラしてしまい、余計見にくくなることもあるので、丁寧におこないましょう」
撥水コーティング面は、徐々に溶け出して日常的な汚れと相まって油膜を形成しやすくなってしまいます。
撥水するために、コーティング剤を塗布したのにもかかわらず、十分な効果を得られず、逆に油膜の原因になることもあるようです。
そのため、撥水コーティング施工前に油膜をしっかり落とすといったきれいな下地づくりが重要です。
※ ※ ※
雨の日の運転でも視界を良好にするために、フロントガラスの撥水コーティングは役に立ちます。
しかし、コーティング剤を塗布する前に油膜をしっかり取らないと十分な効果を発揮できません。丁寧に作業することを心がけましょう。