運転下手の永遠の悩み「駐車」に救世主! いまどきの「駐車支援機能」がガチで使える機能になっていた
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WEB CARTOP より

かつての駐車支援機能は使いにくかった
最近のクルマには、標準装備またはオプションで駐車支援機能が用意されていることがある。しかし、かつての駐車支援機能を知っている人なら、とにかく慣れが必要で、アクセル操作なども必要で、かえって時間がかかるし、試してもうまく駐車できたためしがない!……という印象をもち続けているかも知れない。
たしかに、駐車支援機能が出てきたころのシステムだと、マジに使いにくかったのである。が、360度センシングなどの高度な先進運転支援機能が採用され始めているいまの駐車支援機能は、かなりバージョンアップしているともいえるのだ。
たとえばトヨタ車の多くに採用されている高度駐車支援システムのアドバンスパークだ。ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジの操作を制御し、適切な場所からのスタートであれば、並列、縦列の自動駐車を、ドライバーの駐車操作不要で、まずまずスムースに行ってくれる。
また、駐車場に停めるクルマに戻ってきたら左右ギリギリにクルマが停まっていてドアが開けにくい状況、そもそも左右が狭い駐車場などで、スマホ操作でクルマを動かし、広い場所で乗り込むことまで可能となっている(BMWやメルセデスベンツがいち早く採用している)。
実際にスマホ操作で、アドバンスパーク搭載のノア&ヴォクシーをリモートで動かしたとこがあるが、まさにクルマがラジコンのように動くさまに驚かされ、未来のクルマを思わせてくれたのだ。さらに、白線のない自宅駐車場でも、事前に駐車位置を登録することで、駐車支援システムを利用することが可能になっているほどなのである!!
具体的には、いずれの機能も前後にあるカメラ、ソナーなどによって、周囲を監視しながら駐車を支援してくれて、動く対象物やポールなどの障害物を検知した場合は警報を鳴らすとともにブレーキ制御を行ってくれるため、駐車中の接触事故などの低減にもつながるわけだ。
トヨタのアドバンスパークの例では、
①:駐車したいスペースの横に停車。
②:アドバンスパークスイッチを押して駐車位置を決める。
③:駐車位置を確認してデイスプレー上に表示されている開始ボタンを押し、駐車支援機能をスタートさせ完了。
という流れになる。
使えるかどうかは店頭で要確認!
ただし、なにより駐車が苦手……という人には、先進的な助け舟になる機能といえるものの、運転歴が長く、駐車に慣れている人にとっては、あえてオプション装着しなくてもいい機能といえるのも事実。
実際、トヨタの販売店が行ったトヨタ・アクアの実験で、アドバンスパークと、ドライバー自身で行う駐車の所要時間を比較してみた実験動画データでは、運転歴20年とされるドライバーが自身で駐車したほうが早く駐車できた実験結果もあるからだ(自身で行った駐車では最初、真っ直ぐに停められなかったが、アドバンスパークを使った駐車では真っすぐに停められる正確性の違いはある)。
とくに最初のポイントとなる駐車支援機能を開始するクルマの位置決め、そしてディスプレイで行う操作に慣れていないと、かえってモタつくことになったりするのである。
とはいえ、先に触れた、駐車場に停めたクルマに戻ってきたら、左右ギリギリにクルマが停まっていてドアが開けにくい状況、左右が狭い駐車場に停めざるを得ない状況では、スマホを使ったリモートパーキング機能が絶大なる威力を発揮してくれることも確かだろう。
いずれにしても、現在の駐車支援機能は自動車メーカー、車種によって先進度、使い勝手はさまざま。駐車支援機能があればうれしい……ということであれば、クルマの購入前に販売店でセールス担当者に機能の説明をしっかり受けるとともに、実際に縦列、並列駐車を駐車支援機能で行ってみることが不可欠。結果、「これならぜひ付けたい」「これなら自分で停めたほうがまだいい」と思うかは、人それぞれということになる。
ちなみに余談だが、運転歴数十年の筆者の愛車にも駐車支援機能が標準装備されているのだが、最初に1度だけ面白半分に試して以来、1度も使ったことはない……。ドアミラー、ルームミラー、リヤカメラ、そしてパーキングセンサーやトラフィックアラートなどだけでも、駐車支援としては十分だと思っているし、駐車支援機能を始めようとしているうちに駐車を完了させてしまえるからである。