走れば走るほどクルマのボディに鉄が刺さるってどういうこと? 除去しないとどんどんクルマが傷んでいく「鉄粉」対策とは
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WEB CARTOP より
クルマの塗装面に刺さって錆びる鉄粉
愛車を洗車したとき、自分でコーティング処理をしたとき、ワックスをかけたとき、ボディを拭き上げたとき、なんだか引っ掛かりがある、しかしボディはきれいなように見える……。しっかり洗車をしているのに最近、なんだか塗装の艶が失せてきたような……。その原因こそ、塗装面の大敵、鉄粉である。

そんな鉄粉はどうして塗装に付着してしまうのだろうか。微細粒子である憎き鉄粉がどこからやってくるのかといえば、まずはクルマのブレーキからの排出で、ブレーキダスト、ブレーキパッドで削られたブレーキローターの粉が舞って空気中に浮遊している鉄粉が、駐車中・走行中を問わず、ボディに乗ってしまうのだ。
さらに、鉄道線路の近く、金属加工工場や鉄工所などの近くに駐車していても、日々、排出される鉄粉の被害に見舞われることになる。

さらに恐ろしいことに、ボディ(塗装面)に乗った鉄粉は、エンジン車ならボンネットの熱、太陽光などによって温められ、塗装面に刺さって酸化し、塗装面を侵してしまうのだからやっかい。
放置し続けていると、美観だけでなく、鉄粉が水と酸素に触れ、塗装面に刺さったサビとなってしまうのだから恐ろしい。繰り返すけれど、クルマの、塗装面の大敵なのだ。

「いや、うちのクルマを見る限り、鉄粉なんて見えないし、付いていないんじゃない?」と思うのは早合点。以下の方法で確認してみると、多くのクルマに鉄粉が付着していることがわかり、驚くはずである。
その方法だが、チョコレートなどのお菓子の袋状の透明フィルム(=セロファン。タバコなどの薄い包装フィルムでもOK)に指を入れ、洗車してきれいにしてあるボディの塗装面、とくに上面(ボンネット、ルーフ、トランク、塗装バンパー上部など)をそーっと撫でてみてほしい。フィルムによって触覚が鋭くなり、ザラザラしてはいないだろうか。そのザラザラこそ、鉄粉が付着、刺さっている証拠なのである。

しかし鉄粉は、すでに説明したように、ただ塗装面に乗っているだけでなく、刺さっているため、シャンプー洗車やクリーナー、コンパウンドでも落とせない。
では、どうやって素人が鉄粉を除去できるのか。そう、鉄粉除去専用のアイテム、ケミカルを使えばいい。市販されている、昔からある粘土状のクリーナー(実態はほぼ粘土のようなもの)を使うか、プロ仕様の鉄粉クリーナーで除去することができる。

粘土クリーナーのメカニズムは、粘土が鉄粉を吸着することで、塗装面に刺さった鉄粉を除去してくれるわけだ。使い方は、カーシャンプーで洗車したあと、塗装に合った(研磨剤なしを推奨)粘土クリーナーを手でこねて柔らかくしたあと(寒い時期はぬるま湯につけると柔らかくなる)、ホースの水、または霧吹きなどに作ったシャンプー溶液をかけながら、やさしく、圧をかけず(粘土の重さだけかける感じ)、滑らすように、30cm四方の作業を目安にして、塗装面に触れた(鉄粉を取り込んでいる)面をマメにこねて新しい面を使いながら作業していけばいい。
シャンプー溶液を併用しないと、粘土クリーナーが塗装面に貼り付き、塗装面を痛めるので要注意。
効果的な鉄粉除去の方法とは
最初はあまりスムースではなかった粘土クリーナーの滑り具合も、鉄粉が取れるに従ってスムースになってくるはず。全体的に粘土クリーナーをかけたら、必ず、確認である。鉄粉は目に見えないため、冒頭で鉄粉の付着を確認するための方法として紹介した、セロファンで再び、鉄粉除去処理をした塗装面をそーっと撫ぜてみよう。もし、ほぼ完全に鉄粉が除去されているならば、ザラザラせず、ツルツルになっているはずだ。

ここで粘土クリーナーの使い方の注意点。もし、地面に落としてしまったら、もう使えないと思っていい。というのは、地面に落とした際、砂などを粘土クリーナーが取り込んでしまい、それ使用するとボディにキズを付けてしまうことになるからである。リスク覚悟で使い続けたいなら、砂などを取り込んだであろう周りだけちぎって捨てることだ。
鉄粉除去のもうひとつの方法は、液状の鉄粉除去スプレーを使うこと。洗車、コーティングのプロであるキーパーからも「プロ仕様 コーティング専門店の鉄粉クリーナーボディ用 300ml 中性 コーティング車対応」が発売されている。

あらかじめ洗車し、ボディを水で濡らした状態で、鉄粉が付着している部分にムラなくスプレー。日陰で液剤が乾かないように注意し、5分程度、放置。鉄粉にクリーナーが反応すると紫色に変色(鉄粉が付いている証拠)。液剤が乾く前に水で十分に液剤を洗い流し、最後に水気を拭き取る、という行程だ。
いずれにしても、鉄粉を放置しておくと、愛車の塗装を痛め、価値を下げてしまう。鉄道線路の近く、金属加工工場や鉄工所などの近くに駐車していていなくても、空気中に漂うクルマのブレーキから排出される鉄粉は容赦なく付着する。愛車を大切にしているのなら、いますぐにでもセロファンチェックを行い、対処してほしい。

そこで不可欠なのが鉄粉取りクリーナーだが、粘土クリーナーは直接的に鉄粉を取り込めるため効果は大きいものの、作業に時間がかかり、強くこすりすぎると塗装面を痛め、濃色のボディカラーだと、粘土クリーナーによる磨きキズが目立ってしまう可能性がある。なお、粘土クリーナーは薄い色のほうが、鉄粉、汚れの取り込み具合がわかりやすい。
液剤タイプのクリーナーは作業上、広い面積の鉄粉除去を行うのに適しているが、1度の作業では落とし切れず、2度3度の作業になることもある。そして、コーティング施工の有無を含め、愛車(の状態、ボディカラー)に適している鉄粉取りクリーナーを選ぶことが大切だ。
なお、粘土クリーナーには、ホースや霧吹きの水が不要の、粘土クリーナーをすっぽりはめる、水を保持するスポンジ付きのものもある(これは便利)。

また鉄粉だけではなく、虫の死骸、樹液、ウインドウの油膜、ペンキのミストまで落としてくれる効果があるものも存在する。







































