現代の技術においてもなす術なしってホントか? タイヤのパンクを修理できないケース5つ
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WEB CARTOP より
パンク修理ができないケースは意外に多い
いまや日本の主要道路はきれいな舗装路となっているが、昭和30年代には一桁国道であっても砂利道であることが珍しくなかった。
そんな時代には、タイヤがパンクするというのは日常茶飯事であり、フルサイズのスペアタイヤを積んでいるクルマがほとんどだった。
現在では昭和の時代ほどパンクして路肩にとまっているクルマを見かけることは少なくなっている。
それでも空気入りタイヤが基本なのは変わっていないため、異物などを踏んでパンクすることはある。
そんなときには、タイヤショップやガソリンスタンドなどに駆け込んでパンク修理を依頼することになるわけだが、「このタイヤは修理できませんよ」と断られるケースがある。
はたして現代の技術においてパンクを修理できないことなどあるのだろうか。
残念ながら、答えはイエス。以下にあげる5つのケースではパンク修理が難しい。
1.タイヤの側面から空気が漏れている場合
2. 大きな穴や裂け目ができたバースト状態
3. タイヤが古いor溝が残っていない
4. パンク修理キットを使い応急処置をした場合
5. ランフラットタイヤ
タイヤが路面と接している面をトレッド、側面をサイドウォールと呼ぶが、サイドウォールはトレッド面に比べて薄いため、サイドウォールをぶつけたりして穴が開いてパンクしたケースでは基本的に修理できないと考えていい。
パンク修理キットを使用した場合は基本直せない
トレッド面に異物が刺さったことが原因のパンクにおいても、オーソドックスな修理方法は異物を抜き取り、空いてしまった穴をふさぐというものだ。
そのため、修理できる穴の大きさには限界がある。一般的には直径10mm以下が修理可能とされ、それより大きく裂けていると修理不可能となる。
トレッド面にネジが刺さった程度で、通常であれば修理できる状態であっても、タイヤショップに修理を断られることもある。
それはタイヤの溝が規定を下まわっていたり、極端に古いタイヤだったりするケースだ。
この場合、修理した際の安全が確保できないこともあって、修理より交換を勧められることが多い。
また近年は、スペアタイヤよりスペース的にも重量的にも有利となるパンク修理キットを標準装備するクルマも増えている。
パンク修理キットは、ケミカルによって空気が漏れる穴を埋めてしまうという仕組みのため、一般的には修理キットで直したタイヤについてはパンク修理が難しい。
また、ホイールも洗浄する必要があり、工賃もかさんでしまう。
ランフラットタイヤというのは、サイドウォール部分を強い設計とすることで空気が抜けてしまっても80km/hで80kmほど走ることができるというもの。パンクしたときの安全性を確保してくれるものだが、その構造的に、パンク修理が難しいのも事実。ランフラットタイヤがパンクした際も、新品タイヤへの交換が基本となってしまう。
いずれにしても、「パンク修理を断って、新品タイヤを売りつけるなんてとんでもないショップだからSNSで晒してやろう」などと憤る前に、パンクしたタイヤの状態や種類を確認すべきだ。
すべてのパンクが修理できるわけではなく、直せないケースもあること、新品に換えるべき場合もあることは覚えておきたい。