炎天下なら50度オーバー!! 真夏の車内がモバイルバッテリーにとって最悪の最悪なわけ
口コミを書く
口コミを見る
ベストカーWeb より

夏の暑さで「バッテリー」がバテる!? スマホやモバイルバッテリーなどに使われるリチウムイオン電池の火災事故が、暑い時期に急増中だ。なかでも注意したいのが、クルマの中に放置したモバイルバッテリーの発火事故。車内の高温が引き金となる火災を防ぐために、今すぐチェックすべき3つのポイントとは?
文:ベストカーWeb編集部/写真:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)、Adobestock
夏に増えるリチウムイオン電池の火災事故とは?
NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)が発表したリリースによると、2020年から2024年に報告されたリチウムイオン電池搭載製品の事故は1860件。そのうち約85%にあたる1587件が火災に発展している。とくに6月〜8月にかけて件数が急増し、まさに夏が“事故のピークシーズン”となっているのだ。
この背景には、夏の高温によって電池内部の温度が上昇し、異常発熱や発火につながりやすくなるという性質がある。実際、2023年8月には熊本県で、モバイルバッテリーを高温の車内に放置したことで発火した事故が発生している。暑さに弱いバッテリーにとって、閉め切ったクルマの車内は「灼熱地獄」そのものだ。
クルマユーザーが知っておきたい3つの対策とは?
NITEは、こうした火災事故を防ぐために「正しく購入・使用・対処する」3つの対策を呼びかけている。
まず「正しく購入する」では、リコール対象ではない製品を選び、製品の非純正バッテリーは極力避けること。安価な製品には品質リスクが潜んでいる可能性がある。
次に「正しく使用する」。特にクルマの中など高温環境に放置することは絶対にNG。衝撃を与えることも火災の原因になりかねない。
最後に「正しく対処する」では、膨張や異常発熱などを感じたら、即使用を中止すること。もし発火してしまった場合は、大量の水をかけ、水没状態にしてから119番通報するのが望ましいという。
便利なモバイルバッテリーも、使い方を間違えると火災の危険を招く。特にこの夏は「クルマに放置しない」ことを徹底して、愛車と自分自身の安全を守っていこう!