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残価設定ローンはいいけども自動車事故にめっぽう弱すぎる問題
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ベストカーWeb より


 クルマの購入時には現金一括が大勢を占めていた昔とは違い、今は消費者が積極的にマイカーローンやディーラーのクレジットを使う時代となった。特に、数年後の下取り査定額を見越した、残価設定ローンが人気を集めている。ただこの支払方法は、自動車事故にめっぽう弱い。事故を万が一のことと思うことなかれ、自動車ローンと自動車保険は、一緒に利用しないと痛い目をみるかもしれないぞ。

文:佐々木 亘/画像:Adobestock(トップ写真=BBuilder@Adobestock)

事故で全損となった場合の手続きはどうなる?



 ローンの組み方により、事故後の処理方法は変わってくるが、まずは自動車ディーラーで人気の残価設定ローンを組んだ場合を例にとり、全損事故後の流れを確認していこう。

 まず、ディーラーのクレジット(残価設定ローン)を使った場合、車両の所有権は留保されていることが多い。所有権留保とは簡単言うとクルマをローンの担保に取っているということ。

 事故により担保が価値を持たなくなってしまうと、「期限の利益喪失」という状態になり、借入を継続することはできない。債務の残額を直ちに支払う義務が生じるのだ。

 これは、クレジット契約を行う際の約款に記されている。「自動車について著しい破損・滅失・盗難・紛失・被搾取等の事故」が期限の利益喪失の事例であり、クレジット契約を続けるためには、販売店が認める代わりの担保を提供する必要があるのだ。

 いずれにしても、全損事故を起こした際には、ローン残額の返済かそれに準ずる資産を、販売店に渡す必要があるということ。

 次に、銀行のマイカーローンを契約している場合を見ていこう。こちらは、クルマがローンの担保に取られていることは少ない。これは電子車検証の詳細情報(所有者の欄)を確認すると分かることだ。

 銀行ローンの場合、多くは車検証上の所有権がユーザーにある。つまり、事故を起こしても起こさなくても、クルマの状態を銀行に知らせる義務はない。

 言ってしまえば、事故後の廃車手続きも自分の意志で行えるし、全損事故後でも、クルマは無いがローンの返済はそのまま続けることが可能だ。ディーラークレジットのように、即時完済や借り換えを求められえるケースは少ない。

 どちらのケースでも言えるのは、不慮の事故で愛車が大破しても、ローンの残額も一緒に大破することは無いということ。自動車ローンを組む際には、万が一の事故に対する万全の準備をしておかなければならない。

ローンを組んだら加入必須!「車両保険」と「新車特約」とは



 まず初めに、ローンを抱えたままクルマに乗るということは、常に担保価値を減らしているという意識を少なからず持っていただきたい。

 それに加えて、走行中に担保価値がゼロになるリスクを抱えているということを考えてほしい。新車を買うために組んだローンと、うまく付き合っていくためには、最悪の事態を想定しておかなければならないのだ。

 こうしたリスクに対応するのが、自動車保険の役割である。ローン契約者が必ず入っておくべき補償は言うまでもなく「車両保険」だ。任意保険の保険料が高額になるため、加入を足踏みする人も少なくないが、この契約ができないなら、そもそもクルマをローンで買うこと自体を考え直してほしい。

ローンを組んだ後に事故が起き、借金だけが残るというユーザーを筆者は数多く見てきた。その顛末は過酷を極める。

 また同時に付帯してほしいのが、新車特約(新価特約とも言う)だ。これは、事故で車両価値の半分以上の損害が生まれた場合、契約期間内ならそっくりそのまま新車が戻ってくるというものだ。(諸費用等は別に請求されるケースが多い。)

 新車特約という名前だが、新古車や中古車でも契約できるケースはある。詳しくは、保険会社へ相談してほしい。

 クルマを所有する上で、お金のリスクは常に抱えているものだ。これには、お金で予防線を張らなければならない。最低限の金融知識を持ち合わせて、愛車とローンと良いお付き合いをしていこう。




引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/1150042


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