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横断歩道で歩行者が「お先にどうぞ!」 行ったら「100%違反」になる? よくある「譲り合戦」どうしたらいい? 「原則歩行者優先」もどう判断すべきなのか
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くるまのニュース より

歩行者・ドライバーともに「歩行者優先」は浸透しているが……


 クルマは、信号のない横断歩道手前での減速や停止の義務があります。

 しかし一時停止しても、歩行者から「お先にどうぞ」と通過を促される場合も少なくありません。

 この場合、運転者はどのように対応すべきなのでしょうか。

 道路交通法第38条(横断歩道等における歩行者などの優先)では、「(略)横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない」と定められています。

 横断歩道で歩行者を確認したら、ドライバーは一時停止をしたうえで、歩行者に道を譲らなければいけない決まりです。

 しかしかつては、歩行者が横断歩道で待っていても、そのまま走り去るクルマは少なくありませんでした。

 かつてJAF(日本自動車連盟)がおこなった2016年の調査によると、信号のない横断歩道でのクルマの一時停止率(全国平均)は、7.6%に留まっていました。

 ところが2023年の調査では45.1%にあがっており、7年前から比べると一時停止するドライバーは約6倍にも増えていることがわかります。

 近年メディアなどでの啓発活動が広まったほか、警察の取り締まりが強化されていることが大きく影響しているのかもしれません。

 このように、「歩行者優先」が浸透してきたことは素晴らしいことではあります。

 しかしドライバーにとって悩ましいのが、道を譲るために停止した際、歩行者から「どうぞ、お先にいってください」といわれるケースです。

 運転者が「いやいや、どうぞどうぞ」と合図を返しても、歩行者がなかなか渡らず「お見合い」のような状態になることもしばしばあります。

 歩行者側とすれば、「歩行に不安があるために急いで渡ることが難しい」「クルマに待ってもらうのが申し訳ない」「クルマが通過するのを待ってゆっくり渡りたい」など、理由は様々考えられます。

 いっぽうドライバーからすれば、もし警察官に現認されてしまうと取り締まりされてしまう可能性もあるため、できれば「先にいってほしい」と考えるところです。

 実際に、この歩行者との「お先にどうぞ合戦」をしたのち、クルマが先に進ませてもらったところ、警察官に取り締まりされたという事例もSNSなどで散見されます。

 ちなみに「横断歩行者妨害違反」は、反則金9000円(普通車)と違反点数2点です。

歩行者に対し「クルマの妨害」の有無を問うケースも頻発!?


 ただこの歩行者との「お先にどうぞ合戦」をしたのちにクルマを進めたところ、取り締まりとなった事例のなかには、のちに警察が違反不成立を認めて撤回に至ったというケースもあるようです。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)も一度、歩行者の立場で横断歩道を渡ろうとしていた際、クルマが停止してくれず立ち止まったところ、どこからか警察官が追いかけてきて「いま(クルマに)妨害されましたよね?」と聞かれ、驚いたことがあります。

 こうした歩行者の証言も、取り締まりの際の重要な証拠として用いられるものと思われます。

 道路交通法第38条にある「一時停止」「通行を妨げない」の両方を順守していたとしても、現場の警察官の判断によっては取り締まりされてしまう場合があり得るのは、悩ましいところです。

 警察としても、取り締まりを強化する中でこうした「お先にどうぞ合戦」ののちにクルマが先に進むケースも少なくないというのを、把握しているのかもしれません。

 とはいえ、警察官に声をかけられるような事態は、できるかぎり避けたいところ。

 渡ろうとする歩行者から「お先にどうぞ」とされても、まずは誰が見ても分かるように「一時停止」し、できるかぎり歩行者に先に渡ってもらうようにしてください。

 そして万が一違反を疑われた際には、その場で正しく状況を説明し、ドライブレコーダーの映像を確認するなどして、安易に違反を認めない(交通反則告知書にサインしない)ことが重要です。

※ ※ ※

 警察庁の統計によると、2020年から2024年までの過去5年間で、自動車と歩行者の衝突による交通死亡事故は5296件発生しているといいます。

 そのうち約7割にあたる3661件が「歩行者横断中の事故」と報告されており、依然として交差点などで多くの事故が発生している状況です。

 近年は歩行者や自転車に加え、電動キックスケーターやモペットなど多様なモビリティが通行しています。

 我々ドライバーとしては、歩行者との「お先にどうぞ合戦」だけではなく、様々なシチュエーションにおいて、あいまいな判断を避け、防衛運転に努めることが求められます。


引用元:https://kuruma-news.jp/post/945928


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