朝に交通違反で捕まって午後にもう一度捕まった!!　こんなとき情状酌量ってしてもらえるの？
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　出勤途中に一時不停止で捕まり、帰宅時にスピード違反で捕まった。
あまりのショックで警官に「朝も捕まったんですよー」といったら情状酌量してもらえるのだろうか。警視庁に電話して調査してみた！

文／藤田竜太、写真／AdobeStock（トップ画像＝Caito＠AdobeStock）

■さあ正解は!?　みなさん気付いてますよね……

　悪いときには悪いことが重なるもの。「出かける前に今日の星占いを見てくるんだった」と思うようなバッドラックな日だってある。

　とくに、1日に2回も交通違反で捕まったりした日は最悪だ……。

　もし仮に、午前中、一時停止違反で捕まり、午後にねずみ取りで捕まったとしたら、情状酌量の余地はあるのだろうか。あるいは1日に2回も違反を犯すなんてけしからん。より重いペナルティを課さなければ、といったケースはあるのだろうか？

　警視庁の交通相談コーナーに確認してみたところ、どちらも｢ありません｣ときっぱり言われてしまった。

　1日に何度交通取締にあったとしても、違反はそれぞれ1回ずつカウントされ、違反ごとにジャッジされる（同時に二つ以上に違反を犯した場合は別）。

　例えば、朝イチで一時停止違反（違反点数2点）、お昼に横断歩行者等妨害等（歩行者のいる信号のない横断歩道での車の一時停止違反。
近年取り締まりが増えている。違反点数2点）で捕まり、さらに夕方、速度超過（20km/h以上25km/h未満　違反点数2点）で捕まったりすると、たった一日で累積6点、つまり30日の免停処分を受けることに……。

　ちなみに財団法人交通事故総合分析センターの調べによると、過去に違反を繰り返し犯したドライバーほど、その後も違反を繰り返し犯す傾向が強いことがわかっている。

・2001年から3年間に１回も違反を犯していないドライバーがその後3年間に違反を犯した割合は22.1％。そのうち5回以上繰り返したのは全体の0.2％。
・2001年から3年間に違反を5回以上繰り返したドライバーが、その後3年間に違反を犯した割合は84.3％。そのうち14.3％は2004～2006年の3年間でも、5回以上繰り返している。

　さらに過去に違反を繰り返し犯した回数が多い人ほど、その後、事故を起こした割合が高いこともデータで証明されている。

・2001年から3年間に違反を１回も犯していないドライバーがその後3年間に事故を起こした割合は2.1％。
・2001年から3年間に違反を5回以上繰り返し犯したドライバーがその後3年間に事故を起こした割合は7.9％。

　交通違反も捕まりたくて捕まる人はいないだろうし、事故を起こしたくて事故を起こす人もいないだろう。

　しかし違反を繰り返してしまうドライバーは、注意力が散漫なのか、ツキがないのか、遵法精神が低い（？）といった傾向があり、それはそのまま事故発生リスクにもつながっていくことにもなるので、続けて交通違反を犯した人は、まずそうした自己の性格を自覚して、気を引き締めていただきたい。

　そして間違っても、1日に2回以上、警察官のお世話になり、違反キップを切られないよう、100％運転に集中し、安全運転を心がけるようにしよう。