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昔は漢字1文字だったが今は4文字もあり! 明日誰かに話したいナンバープレートの「地名」トリビア
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WEB CARTOP より

意外と気になるナンバープレートの表記


 公道でクルマを運行するには、運輸局にその車両を登録した証の「自動車登録番号標」、いわゆるナンバープレートを装着しなければなりません。いまでは、希望番号制度の導入で大きな4桁の数字部分はある程度任意の数字が選べるようになりましたが、その上段にある地域名の部分は、原則的に任意では選ぶことができません。

 そのため、登録を行う地域の地名が強制的にあてはめられてしまうので、地域によっては「羨ましい」や「ダサい」などの格差が生じてしまい、そのことで悩むオーナーがいまでもあとを絶ちません。ここではそのナンバープレートの地名表示にスポットを当てて、少し掘り下げていきたいと思います。



■地名表示の変遷

 ナンバープレートはその車両を登録する管轄の運輸支局が発行するものなので、上段に記される地名の表記は、その運輸支局または自動車検査登録事務所の所在地に縛られます。

 日本のモータリゼーションがこれから発展を迎えようとしていた1949年に、各都道府県にそれぞれ一カ所ずつ運輸局(当時は陸運局)の支所が設置され、それから2年後の1951年に「道路運送車両法」が施行されて自動車の登録が義務づけられました。その登録の証として、車両に装着される「自動車登録番号標」が交付されるようになりました。

 この時代はまだ41都府県+北海道の7拠点で合計48種しかなかったため、識別のしやすさもあって、各都道府県の頭文字の1文字だけが表記されていました。



 このときは例外として、東京都は無記、北海道はそれぞれの支所の頭二文字を、そして愛知や愛媛など重複する場合は登録台数が少ないほうを2文字としていたようです。

 ちなみに鳥取県と島根県は隣り合って「鳥」と「島」という識別しづらい関係にあったため、鳥取を「鳥」、島根は「嶋」とする妥協案が採用されたそうです。「嶋」ナンバーはかなりレアといえるでしょう。

 また、この時期はまだ登録台数が少なかったために地名の右の分類数字も1桁でしたので、旧車界隈ではその当時ナンバーを継続しているケースを「シングル(ナンバー)」と称してリスペクトしています。



 それから日本の経済が右肩上がりで成長し、それにつれて自動車の登録台数が大きく増えたため、登録台数の多い大都市部を擁するところから陸運支局を増やす対策が行われました。その流れでナンバープレートは1964年に各支局の所在地を表示するというように変更されました。

ご当地ナンバーも追加され表現の幅は増えている


 たとえば神奈川県は「神」でしたが、もともと陸運支局のあった「横浜」が「横」になり、「相模」が追加される、という流れです。東京都は最初無記でしたが、登録増加によって「品川」に加えて「足立」「練馬」「多摩」が追加され、その当初は頭の1文字でしたが、変更によって2文字となり、いまに至ります。



 そしてまだ記憶に新しい2004年には、「ご当地ナンバー」の制度が導入されました。これは、地域によって登録や検査のためにかなりの距離を移動しなければならない人のために、自動車検査登録事務所を増やす施策が提案され、それにともなって新たな地域名を加える際に、そのご当地を象徴する地名を候補から選ぶことができるというものです。

 これにはそれぞれの自治体や住民の要望を集めて、地域活性化などいろいろな面から検討して決められました。表記名は実存の地名だけではなく、「富士山」という山の名前や「南信州」という地域名、また「なにわ」など通称のような表記も採り入れられました。



■文字数の制限や表記の自由度は?

 そのように、登録台数の増加に対応するためや、登録者の利便性向上などの理由で変化してきたナンバープレートの地名表記ですが、ある程度の自由度が与えられたとはいえ、あくまでも表記を読み取ることが主目的ですから、極端に多い文字数や、複雑な漢字の使用はその目的から外れてしまいます。実際にその表記はどれくらいまで自由なのでしょうか?

 地名表記の文字数については、基本的に2文字となっているようです。しかし例外も多くあります。たとえばもっとも文字数の多い例は、愛知県の「尾張小牧」と三重県の「伊勢志摩」の4文字で、この2カ所だけです。3文字は「苫小牧」や「宇都宮」、「和歌山」など、各地にわりと多く散らばっています。



 逆に少ないところでは、千葉県の「柏」と大阪府の「堺」の2カ所のみが一文字です。ちなみにひらがなについては、茨城県の「つくば」、栃木県の「とちぎ」、福島県の「いわき」、大阪府の「なにわ」の4カ所だけです。

 滋賀県の「滋賀」や愛媛県の「愛媛」は、画数の多さや複雑な文字の構成によってつぶれて見えてしまうことを避けるため、線を省略したり変形したりと工夫が凝らされています。「滋賀」のほうは「糸」に似た部分がジグザグに略されてその雰囲気から「ゲジゲジ」と呼ばれ、それを模したキーホルダーまでリリースされているようです。この表記も「図柄入りナンバー」では変更されるなど、そのときどきで変化しています。


引用元:https://www.webcartop.jp/2025/08/1682693/


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