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早く抜け出したい「高速渋滞」 結局“どの車線”が早い? 約6割で発生する“渋滞地点”に注意! 運転時に気をつけるべきことは
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くるまのニュース より

高速渋滞、どの車線が早いの?


 年末年始などの長期休み期間は、家族や友人などと高速道路を利用して長距離ドライブに出かけるという人も多いでしょう。

 そんななか心配となるのが、“高速道路の渋滞”です。できることなら早く抜け出したいものですが、複数の車線がある場合、どの車線を走るのが良いのでしょうか。

 NEXCO各社と本四高速が発表した、昨シーズンの年末年始期間(2022年12月28日から2023年1月4日まで)の高速道路の交通状況(速報)によると、10km以上の渋滞回数は124回でした。

 全体的にはコロナ禍の影響で従来より減少傾向にあったものの、2023年1月2日夕方には東北道上りの久喜白岡JCT付近で交通集中と事故により31.5kmもの長い渋滞が発生しています。

 高速道路各社は毎年、渋滞予測を発表しています。繁忙期に高速道路を利用する予定であれば、こうした情報を確認して利用日や時間帯をずらすことなどを検討するのが最善といえるでしょう。

 とはいえ、特に年末年始など多くの人の休みが重なる期間は、渋滞を避けるのが難しいといえます。

 では渋滞時に、左車線・真ん中車線・右車線と3車線あるうちどの車線を走行するのが早いのでしょうか。

 これについて、NEXCO東日本の担当者は以下のように話します。

「渋滞中はどの車線も走行速度に大きな差はありません。

 渋滞中のむやみな車線変更は渋滞の悪化や事故につながりかねないためお控えください」

 今まで、“どの車線が一番早いか”という議論は様々に行われてきたものの、道路の管理側からは「大きな差はない」との回答でした。

 またNEXCO東日本の公式サイトでは、渋滞が発生する仕組みについて、以下のように説明しています。

「高速道路が混雑してくると、『少しでも早く進みたい』というドライバー心理が働き、多くの車が追越車線に車線変更をします。

 その結果、追越車線に極端に車が集中し、車線が均等に使われないことで渋滞の発生を早めてしまいます」

“1人1人がはやる気持ちを抑えること”が渋滞予防につながるとも説明されており、むやみに車線変更をせず追い越し時を除いて走行車線を走る「キープレフト」が推奨されています。

そもそもどういった場面で「渋滞」は起こる?


 そもそも渋滞は、どういった場面で起こりやすいのでしょうか。また、渋滞を生まないためにはどういった運転を心がければ良いのでしょうか。

 これについて、前出の担当者は以下のように説明します。

「高速道路の渋滞は、交通集中渋滞(いわゆる自然渋滞)が約7割と大半を占めており、この自然渋滞のうち、約6割がサグおよび上り坂で発生しています。

 下り坂から上り坂に勾配が変化する点をサグと呼びますが、このサグや上り坂では無意識のうちに速度低下が発生しやすく、その速度低下の波が後続の車両に伝わり、渋滞が発生してしまいます。

 弊社では、こういった場所に注意喚起の標識やLED表示板を設置し、『ここが渋滞ポイント』『速度低下に注意』などといったメッセージを発信しています。これらを見かけたら、速度低下に注意して運転してください。

 また、インターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)から高速道路本線に合流する箇所や、車線数が減少する箇所で渋滞が発生している時は、合流箇所の先端付近で1台ずつ交互にゆずりあって合流する『ファスナー合流』にご協力をお願いいたします。

 皆さまにファスナー合流にご協力いただくことで、交通の流れがスムーズになり渋滞の悪化防止につながります」

※ ※ ※ 

 渋滞にはまるとつい「早く進みたい」という気持ちから、車線変更を繰り返していた人もいるかもしれません。

 しかし、むやみに車線変更せず、キープレフトを心がけることが最善といえるでしょう。

 また、渋滞が発生しやすい場所では運転に注意するほか、合流地点ではファスナー合流を積極的に取り入れ、少しでも渋滞を生まないような運転を心がけることが大切です。



引用元:https://kuruma-news.jp/post/722333


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