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日産自動車、新型「Z」をニューヨークで初公開
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日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は18日、ニューヨークで開催された特別イベントで、新型「Z」(米国市場向けモデル)を初公開しました。
日産の走りへの情熱を象徴する新型「Z」は、2022年春に米国で発売される予定です。

「Z」は世界中のファンに愛され、これまでに180万台以上を販売し、世界で最も売れているスポーツカーの一つとなっています。新型「Z」は、魅力的なスタイリングと先進技術を採用し、歴代モデルと同様の手が届くスポーツカーとして、これまで「Z」を所有してくださったファン、そして将来のファンにもワクワクする走りを提供します。

米国市場向けの新型「Z」には、「Sport」と「Performance」の2グレードと、240台の限定生産となる「Proto Spec」が用意されます。両グレードともVR30DDTTエンジンが搭載され、6速マニュアルトランスミッション(MT)か、新開発の9速オートマチックトランスミッション(AT)を選択できます。また、「Proto Spec」には、専用の黄色いブレーキキャリパー(Zロゴ付)、ブロンズカラーのアルミホイール、黄色がアクセントの本革シートと、黄色のステッチをインテリアの随所に採用しました。

日産の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ グプタは、次のように語りました。
「日産にとって『Z』とは、私たち自身の一部であり、長年にわたるお客さまへのコミットメントです。私たちは『Z』を通して、最新のスポーツカーのデザイン、パフォーマンス、そしてワクワクをお届けしています。」

さらに、「50年以上もの間、『Z』は手の届く夢のスポーツカーであり続けています。このことは、時代を超えた『Z』の魅力であり、数え切れないほどの従業員の献身的な取り組みと情熱によって実現しています。私たちは、これまでと将来の世代へ『Z』のワクワクをお届けしようとしているのです」


爽快でダイナミックなパフォーマンス

どんな道を走っていても、ドライバーが常にクルマとのつながりを感じられることは、1969年にデビューした初代モデルから受け継がれる「Z」の特徴です。新型「Z」のチーフプロダクトスペシャリストである田村 宏志は次のように述べています。「目指したのは、史上最高の『Z』をつくることでした。これまで『Z』は常に進化し、人の本能を刺激することで、ワクワクするドライビングを提供し続けてきました。新型『Z』は、パワフルで俊敏なだけでなく、ドライバーとの一体感をさらに高め、最高の『ダンスパートナー』となることを目指しました」

新開発3リッターV6ツインターボエンジンは、最高出力400馬力(405PS)、最大トルク350lb-ft(475Nm)/5,600rpmを発生します。出力を大幅に向上しながら、シャープでスムーズなレスポンスを実現しました。

6速MTには、大トルクのVR30DDTTエンジンに対応するため、クラッチディスクとギヤトレインを強化しました。また、新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、ドライバーの意のままのスムーズなシフトチェンジを可能とします。

新開発の9速ATは、幅広いギアレンジにより、ダイレクトで素早いレスポンスを実現します。また、通勤や高速道路でのロングドライブに最適なスタンダードモードと、ポテンシャルを最大限に引き出すスポーツモードを選択できます。スポーツモードは、より速い加速制御に加え、ステアリングやVDCに専用制御を採用することで、ワインディングロードをキビキビと駆け抜けるのに最適な設定としています。

日産の後輪駆動車として初めて、クラッチ操作でエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速性能のポテンシャルを最大限発揮するアドバンストローンチアシストコントロールシステムを搭載しました。(AT全車、MT車は「Performance」グレードのみ)

高速走行時やコーナリング時にレスポンスの高いハンドリング性能を実現するため、ボディ剛性を向上し、ラックアシストタイプEPSやワイドフロントタイヤなどを採用することで、コーナリング性能を最大13%向上させました。

前後のダンパーに、新設計の大径モノチューブダンパーを採用しました。減衰力を現行より約20%低減させることで路面突起乗り越し時のショックを低減し、モノチューブ式の強みである高応答性を活かすことで路面追従性を向上させ、高い操縦安定性を実現しています。アルミ製ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションは、キャスター角を増やすなどしてジオメトリーを変更し、直進安定性を向上させています。


エクステリアデザイン: 歴史と未来の融合

新型「Z」のデザインテーマは「伝統と最新技術の融合」で、洗練されたエクステリアと、歴代の「Z」へのオマージュを感じさせるデザインを特徴としています。グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ アルバイサは、「デザイナー達は、多くの『Z』オーナーの声に耳を傾け、歴代『Z』の成功の秘訣を探りながら、数え切れないほどのスケッチを重ねました。そして、新型『Z』には、過去から未来へとつながるデザインを採用しました」と語りました。

エクステリアは、伝統的な後輪駆動のスポーツカーのデザインを踏襲し、ロングフードや低重心のリアスタンスなど、初代モデル(S30型)をはじめとする歴代「Z」へのオマージュを込めたシルエットに仕上げています。例えば、ノーズから四角いテールエンドに向かって流れるようなルーフラインや、テール部分がフロントフェンダーよりもわずかに低くなっていることなどが、独特のサイドシルエットを生み出しています。

LEDヘッドライトのデザインは、240ZG(S30型)を彷彿とさせる2つの半円がイメージされており、新型「Z」のアイデンティティと調和しています。また、リアコンビネーションランプは、Z32型を彷彿とさせるデザインに最先端の技術を取り入れ、新たに3DシグネチャーLEDテールランプを採用して「Z」らしさを表現しています。

「Performance」グレードには、リアの浮き上がりを抑えるリアスポイラーを採用しました。フロントスポイラーには、GT-Rの開発で培ったノウハウが活かされています。

ボディカラーは、モノトーン3色と、新色のセイランブルーとイカズチイエローを含む2トーン6色(いずれもスーパーブラックルーフ)を用意しました。

インテリアデザイン: 先進技術にヴィンテージ感をプラス

新型「Z」のセンターコンソールは3つのエリアに分かれており、インストルメントパネル上の3連メーター(ブースト計、ターボスピード計、電圧計)は、ドライバーが見やすい位置に配置しています。

理想的なスポーツカーのコックピットとするため、日産ドライバーである松田 次生選手等からもアドバイスを受けました。12.3インチ・フルデジタルメーターディスプレイを一新し、エンジン回転計の針が真上を指すと同時に、シフトアップインジケーターが点滅してドライバーにシフトアップを促すなど、重要な情報を一度に表示できるようにしました。ドライバーの好みに合わせて変更できる3つの表示モードも用意しています。

新設計のシフトレバーは、マニュアル、オートマチックともに、握りやすさと快適性を追求しています。また、深いスポークを採用したステアリングホイールは、伝統的な美しさを損なうことなく、ドライバーが素早く操作できるようデザインされています。

シートは、GT-Rの開発で培ったノウハウを活かし、ホールド性とフィット感を向上しています。シートバックにスエードを多用することで、身体の横ブレを抑えて快適なドライブを実現するとともに、コーナリング時の身体の動きも抑制します。

インテリアカラーは、グラファイト、レッド、ブルーの3色を用意しました。特別限定仕様車「Proto Spec」では、インストルメントパネルのステッチをはじめ、室内の随所に黄色のアクセントを施しました。また、シート素材を重ねることでグラデーション効果と立体感を出しています。

なお、新型「Z」の日本仕様である「フェアレディZ」は、今冬の発表を予定しています。


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