愛車の寿命が縮まる!! 雪道を走ったあとの外しちゃいけないメンテ3選
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ベストカーWeb より

冬になると、雪が降る地域に住んでいなくても、雪道をクルマで走る機会が意外と多くあります。スキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しむ人はもちろん、出張や旅行でクルマを利用した際に、思いがけず雪に降られた経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
雪道を走る際は、スリップやスタックなどの運転操作に注意が必要ですが、実は走行後のメンテナンスもとても重要です。雪道を走ったあとにぜひ行いたいメンテナンスを3つご紹介します。
文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_E.YUKI/写真:Adobe Stock、写真AC
雪道を走ったら、クルマの下回りの洗浄は必須!!
雪道を走った後に欠かせないのが、クルマ下回りの洗浄です。冬の時期、降雪地域では、路面に凍結防止剤や融雪剤が散布されています。これらは主に、塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどの塩分で構成されているため、クルマに付着したまま放っておくと、錆を発生させる原因となってしまいます。
なかでもクルマの下回り(底)は、チッピング(石はね)や跳ね上げた砂や小石などによって傷が入りやすく、その傷に融雪剤のカスが付着してしまえば、簡単に錆に進展してしまいます。
マフラーやサスペンション、サブフレームなど、下回りには重要な部品が多くあります。もちろんクルマには錆の発生を防ぐよう、構造(防錆処理のしやすい形状など)や材料(シーリング材など)、工法(メッキなど)などを工夫するなどで、防錆処理が念入りに施されてはいますが、使用環境によるところもあるため、絶対に錆を発生させないことはできず、寒冷地仕様のクルマではない場合は特に注意が必要。
そのため、雪道を走ったあとは、高圧洗浄機などで、下回りの汚れをしっかりと落とすようにしてください。洗車機の「下部洗浄」オプションを利用するのもお薦めです。
タイヤに異物が刺さっていないかも確認を
また、雪道走行後は、タイヤに異物が刺さっていないかも確認しておきたいポイント。雪には、小石や木の枝、中には釘やネジなどの金属物が混ざっていることがあり、走行することでタイヤの溝に異物が深く食い込んだり、刺さっていたりもします。最悪の場合、パンクに至ってしまう可能性も。
そのため、雪道を走ったら、タイヤに異物が挟まっていないかをざっと確認し、大き目の小石などの異物は取り除いておくようにしましょう。万が一、金属片が刺さっていたら、抜かずにそのままの状態で専門店に相談するようにしてください。傷が軽度であれば、新品タイヤへの交換をせず、補修で対応できる場合もあります。
低温によって劣化した部品がないかもチェックを!!
また、低温にさらされたことで、劣化している部品がないかも、確認しておきたいところ。まず確認したいのは、補機用バッテリーです。車載バッテリーは低温にさらされると、バッテリーから電気を取り出す効率が落ち、充電効率も下がるうえに、低温下ではカーエアコンなど使用する電力も増えるため、バッテリーの消耗が進んでしまうのです。セルがきちんと回ってエンジン始動するか、バッテリー液は十分か、比重は落ちていないかなど、しっかりと確認しておきましょう。
ワイパーゴムも確認しておきたい部品です。寒さによってゴムの弾力性が失われますし、凍ったフロントガラスを拭ったり、雪の重みがかかることでワイパーゴムの劣化も加速します。ワイパーを持ち上げて、ゴムがひび割れていたり切れていたりしないか確認し、消耗している様子であれば交換しておきましょう。フロントガラスも、ひびなどが入っていないか、念のため確認しておくと安心です。
雪によるダメージは、意外と大きいもの。特に融雪剤による影響は、一度錆に発展してしまうと修復が困難になってしまうため、気を付けなければなりません。面倒に感じるメンテンナンスですが、さっとやっておいたほうが、後々のカーライフにかかる費用を抑えることにもなります。しっかりとメンテナンスをして、愛車を長く楽しみましょう。