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常に人気車に乗り続けることも可能な「お得感」のある残価設定ローン! ただし「債務」には違いがないので落とし穴には要注意!!
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WEB CARTOP より

残価設定ローンで新車購入をするユーザーが増えている


 新車の販売店では「いまは残価設定ローンでクルマを買うお客さまが多い。
現金が50%で、その残りは大半が残価設定ローンだ。従来型のローンを利用するお客さまは少ない」という。

 残価設定ローンとは、契約時に数年後の残価(残存価値)を設定して、それを除いた金額を分割返済するローンだ。
残価は支払っていないから、返済期間を終えても愛車は自分の所有にならないが、月々の返済額を安く抑えられる。



 そして、返済期間を終えた段階で、車両を返却する、改めてローンを組んで返済を続ける(返済期間に制限がある)、残価を支払って車両を買い取る、という選択が可能なローンが多い。

 残価設定ローンを利用するメリットは、月々の返済額を抑えられることだから、返済期間を満了したら車両を返却するユーザーが目立つ。
この利用方法でメリットが強まるのは、残価の高い車種だ。



 たとえば3年後の残価が新車価格の40%とすれば、3年間で残りの60%を返済せねばならない。
しかし、3年後の残価が65%と高ければ、残りの35%を支払えば済む。
つまり、残価設定ローンでは、残価の高い車種ほど返済額を安く抑えられる。

 残価が高い車種は、中古車市場で人気を得ているクルマだ。新車市場で人気が高く、なおかつ中古車市場でもニーズが多ければ、残価も上昇する。

 3年後の残価率(新車価格に占める残価の割合)は、一般的には43〜48%だが、ランドクルーザー(300系)は、いまは受注を止めているが以前は70%に達していた。
返済額は、単純にいえば車両価格の30%に収まる。



 アルファードハイブリッドは、現在でも一部の販売会社では受注しており、3年後の残価率は67%と高い。
返済するのは車両価格の33%だ。

残価率が低いクルマを買うのは得策とは言い難い


 逆にカローラアクシオのノーマルエンジン車は、3年後の残価率が39%と低い。
3年間で車両価格の61%を返済せねばならない。ルーミーは平均的で、3年後の残価率が47%になる。
したがって、残価率が55%を超える人気車を選び、残価設定ローンを使って3〜5年で乗り替えれば、つねに少ない返済額で魅力的なクルマを使い続けられる。



 販売会社にとっては、残価率の高い人気車は、残価設定ローンの返済を終えたあとに中古車として高値で売却できる。
残価設定ローンを使って、残価率の高い新車を販売すると、販売会社の中古車部門のメリットも大きいわけだ。

 しかも、販売会社としては、残価設定ローンであれば3〜5年後の返済を終えた時点で、新車の購入を新たにユーザーに向けて提案できる。
車両を返却して残価率の高いクルマを選ぶと、前述のように少ない出費で人気の新車が手に入るからだ。

 そのために、新型コロナウイルスの影響で納期が延びる前は、残価設定ローンには年率1.9〜2.9%といった低金利を設定することが多かった。
販売会社にとって、新車が売れて中古車販売も潤うメリットがあるからだ。



 ただし、ユーザーには注意点もある。3年間の返済額が新車価格の55%以上になると、つねに多額の債務を負担することだ。
たとえば自分の過失で全損事故を発生させると面倒だ。
車両保険金の全額をローンの返済に充てても、債務が残る場合がある。
クルマを失って、なおかつローンの返済も続けなければならない。



 追突事故の被害者になった場合も同様だ。自分に過失がなくても、車両の損傷度合いに応じて、精算が発生する場合がある。
大きな事故を経験した車両は中古車になったときの価値が下がるため、精算を行って補填するわけだ。
相手方車両の保険では、残価設定ローンの精算まで補償されないから、自己負担になる場合がある。
いずれにしても「多額の債務を負担している」という自覚を持つことが大切だ。


引用元:https://www.webcartop.jp/2023/10/1213940/


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