安い軽だからしなくていいやは大間違い! 実は普通車よりもエンジンオイル交換のサイクルが短い理由とは???
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ベストカーWeb より

地方では一家に一台ではなく一人一台と、庶民のアシとなっている軽自動車。しかし、その気軽さゆえか、軽自動車はメンテナンスにあまりお金がかからないと思われがち。しかし、実際にはエンジンオイルの交換サイクルは普通車よりも短くなっている。なぜ軽自動車のエンジンオイルの交換サイクルは短いのだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock、トビラ写真:jozefklopacka@Adobe Stock
乗り方によって変わる! 軽ターボ車のオイル交換サイクルはスポーツカー並みの2500kmまたは3ヵ月毎!!!
年1万800円の軽自動車税など、登録車に比べるとなにかと税金や維持費が安く庶民のアシといわれる軽自動車。エンジンオイルは「軽自動車だから安いのでいいや」ってことはならない。
一般的に軽自動車のエンジンオイルは「0W-20」が主流。ターボ搭載の軽自動車なら「5W-30」、ハイブリッド車なら「0W-20」、軽トラックや軽バンは「10W-30」や「5W-30」と粘性の高い硬めのオイルを指定している場合が多い。
ではエンジンオイル交換サイクルは、普通車と比べてどうなのだろうか?
●ガソリンNA車/1万5000kmまたは1年
●ガソリンターボ車/5000kmまたは6ヵ月
●ディーゼル車/5000km~2万km、または半年~1年
しかし、近年人気の維持費が安く、庶民の足ともいわれる軽自動車は、
●NA軽自動車/1万Kmまたは6ヵ月
●ターボ軽自動車/5000kmまたは6ヵ月
……と、普通車よりも交換サイクルは短いのだ。高温かつ高回転となるターボチャージャーが装着されたターボ車は普通車に準じた短さで、NAは普通車の約半分が目安。
さらに「シビアコンディション」だった場合、普通車のオイル交換サイクルは以下の通り。ちなみに「シビアコンディション」とは悪路走行が30%以上、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行が30%以上といった、エンジンオイルに負担がかかる過酷な使用条件下における交換サイクルで、これに該当したら早めにオイル交換を行う必要がある。
●ガソリンNA/7500km、または6ヵ月
●ガソリンターボ車/2500km、または3ヵ月
●ディーゼル車/2500km~1万km、または3ヵ月~6ヵ月
これに対し、軽自動車のシビアコンディションは、
●NA軽自動車/5000kmまたは3ヵ月
●ターボ軽自動車/2500kmまたは3ヵ月
やはり軽自動車のターボ車は同等の厳しさ、NAでも約半分と、さらに短くなる。このように、軽自動車のエンジンオイルは普通車よりも早いタイミングで交換するよう推奨されている。
例えば、2Lクラス普通車の100km/h巡航時のエンジン回転数は2500回転前後。これに対し軽自動車の場合、約4500回転。スポーツモデルともなれば5000回転前後と、約倍の回転数となる。
ただし、この100km/h巡航時の条件が当てはまるのは2010年代までのトランスミッションがMTやAT仕様だった場合。それ以降の、トランスミッションにCVTを採用したモデルでは100km/h巡航時のエンジン回転数が2500~3000回転と、普通車と変わらなくなってきている。
このため、近年のモデルなら高速道路といえども制限速度内で流れに乗って走っている限り、エンジンオイルへの負担は普通車と同等レベル。高速道路走行に関しては、軽だからといって目くじらを立てるほどの差はなくなってきている。
エンジンが温まる前に走行するちょい乗りが軽の寿命を短くする
軽自動車に多い使われ方はちょい乗り。近所の子供の送り迎えや買い物など1回あたりの走行距離が8km以下、5分以内の「ちょい乗り」は燃えカスのカーボンや燃え残りのデポジットをエンジン内部に堆積されやすく、チリも積もればノッキングの原因にもなる。またATにとっても油温が上昇しないうちに走行を繰り返すのでいいわけがない。
特に寒い冬の時期に多い、エンジンが温まらないうちに帰ってくる「ちょい乗り」や真夏の渋滞路の「のろのろ運転」といった利用環境も実は「シビアコンディション」に該当する。
ではしっかり暖気運転をしたほうがいいのか? 最近のクルマは暖機運転が不要。エンジンを始動していきなり走り出しても大きな問題がないが、やはり機械モノだから、まだエンジンやトランスミッションが暖まっていない状態で急発進や急加速はNG。最適解はゆっくり走行しながらのウォームアップで十分ということになる。
メーカーによって異なる場合もあるので車両に備え付けられているサービスマニュアルをチェックしよう。
例えば、マイルドハイブリッド車の多いスズキでは、各車の取り扱い説明書にこう記している。「暖機運転は適切に次のような場合は、数十秒から数分程度の暖機運転を行なってから、走行を開始してください。長期間、お車を使用しなかったとき、寒冷地などで極低温(-10 °C以下を目安)にあるとき、上記以外の場合はエコドライブのため、エンジンを始動したらすみやかに走行を開始してください」。
チョイ乗りばかりを繰り返していると感じたら、特にこの冬の時期、たまに30分以上走らせるか、高速道路に乗って普段よりもアクセルを吹かし、溜まっているなかのものを吐き出すようなイメージで走らせるといいだろう。
また、軽自動車の新型モデルに装備されているアイドリングストップ機構。停車の度にエンジン停止と再始動が繰り返されるため、バッテリーへの負担が大きく、バッテリーメーカーの保証期間も1年半と短い。実質的な寿命の目安も2年前後、もって3年と一般的なクルマであれば3~5年は使えることを考えれば、約半分の寿命となるので注意が必要だ。
このように、近距離走行の多い軽自動車こそメンテナンスは重要なわけで、乗りっぱなしは厳禁だ!