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大雪から命を守れ! 警報が今後も予想されるなか立ち往生する前にドライバーは何をどう準備すべきか!?
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ベストカーWeb より


今回の記録的な寒波による大雪で通行止めとなり、新潟県では何十台ものクルマが立ち往生となって、車内で一酸化炭素中毒で命を失う女性ドライバーも出た。
新潟県では自衛隊に対して災害派遣要請を行い、立ち往生したクルマのドライバーたちにミネラルウォーターなどが手渡されていたが、そこで突如、こうした事態に陥った場合に我々ドライバーが備えておきたい9か条を国沢光宏氏が伝授する!

文/国沢光宏、写真/AdobeStock(トビラ写真:poloska25@AdobeStock)

記録的な大雪警報が出るなか、どう対策すれば?



 地球温暖化が叫ばれているなか、2~3シーズン前からシベリアからやってくる強い寒波により、我が国は大雪被害&長時間の通行止めを出している。
今冬も2022年12月のクリスマス寒波以降、次々と強い寒気団がやってくるという予報。いずれにしろ冬のドライブをする際、それなりの準備をしておくことを強く薦めておく。

 以下、具体的に対策を紹介したい。

1.まず基本になるのは、事前に情報を仕入れ、大雪になりそうなら計画を見直すこと。
景気低迷によりトラックのタイヤ事情が悪化。寿命に近いスタッドレスタイヤなどを使っているケースも増えている。
ひと昔前なら難なく流れていたような雪道でスタックする事案が増えているようだ。
これを受け、警察や国交省は大雪になったら容易に通行止めを決めるなど、雪に対する強さを失いつつある。



2.とはいえ、天気予報の確度は残念ながら低い。出発直前に道路状況や最新の天気情報を見てルート選びをしたい。
例えば大雪の関越自動車道を走行中、行き先に渋滞箇所が出てきたら、SAやPAで休憩を兼ねて経時変化をチェック。
急に渋滞距離伸びているようなら、長時間通行止めになっても快適に過ごせる場所に留まること。
一般道であればトイレや食料品を確できる場所を選ぼう。



■燃料もできるだけ満タンにしておきたい!



3.雪が予想されている地域に突入するなら、燃料は満タン! 
長時間の通行止めに出くわした際、一番「あちゃ~!」と猛省するのが燃料不足です。
高速道路のガソリンは価格が高いため、入る前に満タン。雪が降っている区間の手前のSAで満タンに。
温暖な地域から寒冷な地域にディーゼル車で行くなら、雪降っている手前のSAでタンクの半分以上を寒冷地仕様の軽油にすること。

4.冬道を走る時は車内に最大24時間程度の通行止めを想定した緊急セットを搭載しておくことも強く推奨したい。
緊急セットは地震や台風、洪水などに被災した時も使える。
「鉄は熱いうちに叩け!」の格言どおり、大雪の通行止めニュースがあふれ、危機感を持っている時に購入すればいい。
ネット通販でもいいし、ホームセンターなどでも店頭に並んでいる。

5.冬のドライブでは緊急セットのなかで一番大切なのが暖を取るアイテム。
残念ながら自然災害用の緊急セットに含まれているのはせいぜい携帯用のアルミ箔くらい。
真冬じゃなければ充分な保温能力を持つけれど、少しばかり物足りない。
ということで緊急セットのほか、冬用の寝袋追加が好ましいと思う。
最近は畳むとコンパクト。寝袋と水さえあれば24時間くらい余裕で耐えられるだろう。


■EVは大雪予想前にフル充電が鉄則!



6.電気自動車は大雪に弱いと言われる。これまた大雪が予想される区間に入る前にフル充電しておく。
同時に24時間の通行止めに遭遇することを想定し、最近出回っている携帯型電源を積んでおくと便利。
電気毛布を10時間くらい稼働させられる小容量のタイプで充分だ。
電気自動車のヒーターで暖を取るとあっという間に電気はなくなるが、小容量の電源さえあれば、電気毛布で快適です。



7.もうひとつ重要な”武器”が雪用のスコップ。経験上、これを持っているのと持っていないのとで天国と地獄ほど違う。
大雪降ると後述の通り一定の時間毎にクルマの回りの雪かきをしなければならないが、雪用のスコップさえあればあっという間に終わる。
道具無いと時間掛かる上、冷たい、しびしょ濡れになってしまう。
2000円くらいで買えるのでぜひ常備しておきたい。なるべく大きいモノを。

8.大雪に遭遇しても、ノロノロ走行であれ、停止を含む渋滞であれ、動いていれば何の問題もなし。
クルマは動いていればすべての機能が稼働しており、暖かくて快適な心強いシェルターになってくれる。
電気自動車は前述のとおり、ヒーターを切って電気毛布を使う。
また、窓の曇りを防止するためのケミカルを積んでおくこと(普段も使えます)。
私は基本的に電気自動車で暖房を使わない(笑)。

9.完全に通行が止まってしまったらサバイバル戦になる。凍えないことと、停滞した車内による諸中毒対策が必要に。
密閉された空間になると、一酸化炭素も二酸化炭素も酸素濃度も危険な状態になりがち。
身体をほぐす運動を兼ね、雪の降り方によっては雪かきをしたい。ドア周辺と、テールパイプと、ボンネット回りの雪を排除すること。「一生に何度もあることじゃない」と考えて苦難を楽しめたら最高だ。


引用元:https://bestcarweb.jp/feature/column/572787


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